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8歳の息子がお店をオープンした話

《一粒万倍日》という日をご存知ですか?

一粒の籾が稲穂のように万倍にも増え、なにごとを始めるのにも良いとされている吉日のことを指します。

そしてその日にさらに《天赦日てんしゃにち》といって「天が全てを赦す(ゆるす)日」と重なった大吉日。

それが先日の1月16日土曜日でした。

今回はそんな大吉日に小学2年生の息子が新しいことを決意した話です。


この日は人のいない穴場の釣り堀で初めてマス釣りをしました。個室を案内してもらい、釣ったばかりのマスの塩焼きと天ぷらを家族4人で食べていると、8歳の長男が突然話を180度変えて願望を口にした。


「おれ、お店出したいな」

こどもっていうのは欲望剥き出しの生き物です。

あれ食べたいあそこ行きたいゲームしたいYouTube観たい遊びに行きたい寿司食べたいゲームしたいからあげ食べたいゲームしたい。


ただ今回の話はとても興味深くて、わたしも夫も「おぉーーいいやんいいやん」と頷きました。

去年の夏に「50円で買ったものを100円で売ると50円儲かる。それが商売だ」という話をしたことがあり、前からかなり興味があるようだったのです。

どんなお店がいいのか何を売りたいのか、いろいろ聞き出していくと、夫が提案しました。



「じゃあ家のなかで俺をお客さんにしてお店出せばいいじゃん」


夫はお菓子が大好きなのです。

会社でも仕事中に上司の目を盗んでお菓子を食べているという悪いやつなのです。

そんなお菓子が必需品の父親にお菓子を売ることになりました。

目を輝かせる8歳長男。
話が具体的になってきました。


その日の夜にお店の設計図を書かせて、

翌日にバイヤーとしての初仕事に行きました。
(ただの買い出し)

資本金は母であるわたしが3,000円出資。
ここからは自分でお金を増やしなさいとドヤ顔で現金を渡す。

大金に顔がこわばる小学2年生。


帰宅後わたしは設計図をもとに、お店という名のお菓子箱を作成

長男には買ってきたお菓子と飲み物に値段決めをさせました

「ポカリは89円だったからーーー100円!」

「ラムネは49円だからーーー100円!」

利益の決め方にバラつきがありますが口出しせず相槌だけ。

袋売りのお菓子も計算の仕方を教えて、ひとついくらかまで決めてもらいました。



そして。

おかしのみもの
GOOD SHOP がオープンしました。

「買うなら先にここにお金を入れてください」

無銭飲食絶対許さんの気持ちがガシガシ伝わります。

「おれお店開いてよかった!!!」


オープンして4日程経ちますが、もう960円くらい売り上げがあるようでご満悦の息子。

↑オープン翌日ですでにまぁまぁ買ってる夫



日に日に売れないお菓子がどれなのか、息子も自分で気がつくようになりました。

「このお菓子が売れないーーー」

と遠回しに買ってと言われても

「そのお菓子は好きじゃないから買わないよ」

と突っぱねるわたし。

すまんな息子。
でもわたしはルマンドは別に好きではないんだよ。

「うまい棒仕入れたら買うよ」と伝えておきました。
うまい棒はめんたい味が好きです。

ここからどんな風に考えて仕入れるお菓子を変えていったり、利益をあげるために工夫したりしていくのかとても楽しみです。


とりあえず「オープン記念大サービスで今日は無料で弟にチロルチョコあげようかなーーー!」とか言ってるうちはそんなに稼げないと思う。


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