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about me▶No6


中学校生活と同時に終わったもの

クライミングの大会に出場しながらのバタバタとした中学校生活も終わりに近づいてきました
そして、母校も同じく終わりに近づいていました
私の卒業するタイミングと同時に「閉校」することが決まったのです

卒業式と閉校式の準備がどんどん進んでいく一方、母校が無くなるということに実感が湧かなかったのが正直なところです
卒業式/閉校式には多くのメディアもきました
泣きながら閉校を惜しむ校長先生のインタビューが記憶に残っています

旧姓が「“や”すだ」だったため、出席番号が一番後ろで、名実共にこの学校の[最後の卒業生]となってしまいました
学校史の卒業生一覧の一番最後に自分の名前が載っているのを目にし、なんとも表現できない虚しさを感じました

中学校がない故郷

しばらくたって、幼馴染と中学校跡地を見に行った時
小学校と中学校で共有して使っていた体育館の改装工事が行われていました
当時中学校で飼っていた犬がいた場所に重機やコーンが置かれ、解体途中の建物を見て、ようやく母校が無くなったことを実感しました

閉校後は、私より下の学年の子は山を下った町の中学校へ編入していきました
小学校は現在も存続していますが、この地域から中学校がなくなり、もちろん高校も大学ありませんので、より一層「限界集落」の言葉を身に染みて感じるようになりました

社会の教科書で習った「少子高齢化」「過疎化」という言葉
この言葉がただの[文字]ではなく「実感」として心のどこかに存在し続けていました

次回予告

高校生までたどり着きませんでした…
次回こそは高校生のあとりちゃんをお届けします


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