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おとなの基礎デッサン

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鉛筆の色の美しさに気づく/おとなの基礎デッサン③「グラデーション」

鉛筆の色の美しさに気づく/おとなの基礎デッサン③「グラデーション」

前回の4B鉛筆による紙コップで感じた色幅の必要性を抱きつつ、次の課題は「グラデーション」となります。

スケッチブックに引かれたマス目に沿って5B~2Hまでの鉛筆を使用、一本につき8マス、その鉛筆で描ける最も黒い色から真っ白一歩手前の色まで「グレー」の諧調をつくっていきます。
重ねる線の本数や筆圧をコントロールしながら、できるだけ均等なインターバルになるよう心掛けます。音楽で例えるならばちゃんとド

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美しい線を描いてください。/おとなの基礎デッサン①「直線」

美しい線を描いてください。/おとなの基礎デッサン①「直線」

おとなクラスでは、入会から約一年間、すべての方に同様に行って頂くカリキュラムがあります。「鉛筆基礎デッサン」です。この連載ではそれがどのようなものか、紹介していきます。

メニューは全部で約10程度のモチーフで組まれ、技法獲得の流れに沿ってステップアップしていく仕組みになっています。単発ではなく一連のカリキュラムとして行うことによって、より理解を深めるねらいがあります。

一番最初に描くものは「直

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4Bの鉛筆だけで描いてみる/おとなの基礎デッサン②「紙コップその1」

4Bの鉛筆だけで描いてみる/おとなの基礎デッサン②「紙コップその1」

直線の練習を終えると、鉛筆デッサンのメニューは実際のモチーフを観察して描く課題へと本格的に移行していきます。カリキュラムは基本的な立体をしっかりと描く力が備わる様に、立体の形状ごとで大まかに区切りがあり、そのひとつ目は「円柱」となっています。

記念すべき最初のモチーフは紙コップです。ここでのポイントは、左右対称や楕円形を視点の高さを意識して描くことや、それらを踏まえ紙コップらしい白さやバランス、

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