それはある日突然に〜離婚まで9〜
少し時を戻ります
興信所で電話番号の持ち主を探して、相手が女性とわかり、浮気をしていると確信した頃
家に帰ってくるなら、離婚は少し考えようと思っていたのですが、わりと早い段階で家を出て行って、話し合いもできない状態だったので、私は離婚を決意しました
子供のことを考えると、それはとても辛い決断でした
それと同時に『1人で子供を育てていくことへの不安』がありました
結婚してからすぐに妊娠したので、私は専業主婦をしていたのですが、離婚するならまず仕事を探さないといけません
けれど小さな子供を連れて仕事を探しに行くのも限界があります
当時はスマホなどなく、ネットも今ほど普及していない時代でした
(テレホーダイとかの時代です(笑))
転職雑誌かハローワーク(当時は職業安定所)が主な仕事探しの場でした
子供を実家に預けて行くには、自分の親に離婚するつもりでいることを言わなければなりません
私はこれがなかなか言い出せずにいました
だからこそ、1人で抱えて毎日メソメソ泣いていたのです
でももう、そんなことを言っている場合ではない
両親に離婚を切り出す時が、1番しんどくて勇気がいりました
両親は特に何かを言うでもなく、そのまま受け止めてくれました
一度だけ、子供を連れて職業安定所に行った時がありました
当時は普通に施設内でタバコを吸える環境でしたので、室内は大人の私でも煙たいくらいでした
そんな中だったせいか、子供は大泣き
おちおち仕事を探してもいられず、まわりからは睨まれ、こっちが泣きたいよという思いで帰ったものでした
この時のことは忘れたくても忘れられません
今はハローワークにはマザーズコーナーがあり、タバコも喫煙所でしか吸えないし、小さな子供にも優しい場所になっていて、本当に良くなったなぁと思います
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