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普悠瑪号と普快車と高鐵で台湾一周してきた

 このGWは、台湾発欧州行航空券のループを閉じるべく、台湾経由で、名古屋のJUNNAさんのツアーファイナル「JUNNA ROCK YOU TOUR 2018~I’m Here~」に行ってきました。そ、名古屋に行ったんです。あくまで台湾はついでに寄っただけ。

 台湾では、Marriottのプラチナチャレンジの一泊をとりあえず消化することが目的だったのですが、さすがにそれだけというのも勿体無いので、昨年に引き続き、普快車に乗ってきました。

 …そういえば、結局プラチャレは濡れ手で粟コースになれるんですかね?そんな空気感だけどwww8月以降が気になるwww

 閑話休題。実は、今まで一回やってみたかったのが、台湾を1日で鉄道でぐるっと一周すること。特に今は、高鐵だってあるので、時間的にも十分可能。

 ということで、朝9時頃に台北萬豪酒店をチェックアウトし、內湖幹線バスで台北駅へ。乗り換えなしで直通してくれるので、地下鉄に乗るよりも非常に楽です。Googleマップと台北等公車の合わせ技を覚えてからというもの、乗るのが面倒な地下鉄よりもバスを選択することが多くなってきたな…。

 さて、台北駅に到着。列車の時間までしばらくあるので、大きなソラリー式発車案内を堪能。ほんと、このためのカフェとか欲しい感じwww

 10時53分発、422次の普悠瑪で出発。終点台東到着は15時05分。4時間ちょっとの旅です。

 この普悠瑪号、俊足なのはいいのですが、いかんせんシートに何故か違和感があるんですよね。なんか落ち着かない感じ。硬いというわけではないんだと思うんですが…。それから非常によく揺れます。まぁそれはもう仕方がない…。

 ということで、便當を食いつつ、居眠りしたり、JUNNAさんのライブ用にワルキューレ曲の予習をしたりしつつ、台東に到着です。

 台東駅は街外れにあるおかげで、特に面白いものもなく、トイレに行ったら片方工事中で反対側まで行く羽目になったりしてました。この時間に、普快車のきっぷも券売機で購入。右端の券売機が普快車のランプがついておらず、あれ?もしかして買えない?並ばないとだめ?と、思いましたが、難なくおとなりの券売機で買えました。お代は104台湾元。400円弱でしょうか。いくら鈍足の普快車とはいえ、2時間以上乗っていられて、日本の指定席券以下の価格とは、こはいかに。

 列車は15時30分頃に入線。1年ぶりです普快車さん。

 写真を撮りつつ、先行する莒光号754次を見送ります。こちらの莒光号「も」、手動ドアでした。発車間際に駆け込み乗車をするお客様がいて、1度車掌さんが閉めようとしたドアを、もう一度開けて乗せてあげていたのですが、そのまま閉めずに開けたまま発車していきましたwwwww というか、普快車ばかりが一般のテレビで取り上げられたりして、注目されますが、莒光号も相当なものだよな…という。こちらも順次、自動扉に置き換えられているようですから、乗車するならお早めにといったところか。

 今度は、是非週一日だけ運行の夜行莒光号乗ってみたいですね。よくよく考えたら、日本じゃもう客車座席夜行はないもんな…。

 さきほど、テレビで取り上げられたり…と言いましたが、その影響もあって最近は普快車、混み合うこともあるそうです。特に、逆方向、枋寮からの列車が混み合うそうですが、昨年のGWに乗車した時は、一切そんなことはなく、ガラガラのガーラガラでした。数少ない乗客も観測した限りでは日本人の鐵道迷がいるだけでした。

 今回の3672次も同じで、ガラガラの車内に、筆者含め、数人の日本の鐵道迷。一番後ろのボックスに台湾人がいる…と思ったら車掌さんでしたwww

 ちなみに一応普快車の説明を…。不要だとは思いますが。Wikipediaさんを召喚。

 普快車(ふかいしゃ)は中華民国(台湾)台湾鉄路管理局の列車種別のひとつ。現在は最下等に相当する。
 主に客車列車で、基本的に非冷房の日本製やインド製客車が使用される。
 現在の運行路線は、台東-枋寮間 3671次・3672次の一往復のみ。

 昔ながらの非電化非冷房窓開きの客車列車ということで、最近は、台湾国内や日本でも注目されています。そういえば、ちょっと前の世界ふしぎ発見!でもやってましたね。


 16時ちょうど。定刻どおりに台東駅を発車です。

  去年、宿泊した知本温泉の最寄り駅、知本駅に停車中。ここまでは電化区間になります。

 知本駅を過ぎると視界に海が開けてきます。フィリピン海(太平洋)です。

 天候はいまいちですが、雨は降っておらず、窓を開けて走るのに不都合がないのが幸いです。窓を閉めたら普快車の魅力が半減しますからね…。第一非冷房なので暑いし。

 親不知駅を彷彿とさせる、金崙駅も過ぎ、大武駅でしばらくの停車をした後、列車は山へと入っていきます。

 トンネルをくぐりながら峠を超えていきます。いい雰囲気やな…。

 枋野駅。信号所を兼ねた山間の秘境駅です。

 ここでは、対向列車とすれ違い。向こうの乗客は、珍しいものを見るような目でこっちを見ていました。

 そして、列車は再び海岸沿いへ。こんにちは南シナ海。

 南シナ海が見えると、程なく終点の枋寮駅に到着です。

 この後は、無座で新左營へ。ちょっとは座れるかと思ったけど、全然そんなことはなく。一週間前の時点で満席だったんですよね。あゝ無座。Les Wuzuorables。

 そして、高鐵の商務車(グリーン車)で南港へ。殆台北で降りるのかと思いきや、それでも多少は南港へ行く乗客もいるんですね。

 ちなみに商務車では飲み物とお菓子が出ます。

 しかし、700系をベースにしたこの列車。台湾新幹線なんて言われたりもしますが、さすがに完全に日本過ぎて無表情になるというかなんというかアレwww  ぎーふーはーしまー♪とか聞こえてきそうww

 ということで普快車の乗車記でした。本当にいいなぁ…普快車。ここだけが時代に取り残されてしまった日常を感じられるというか。

 2020年度末頃にはこの南迴線も全線電化が完成し、その後には普快車はなくなるのではないかとも言われています。今でも、満席状態になるような日はあるらしいですし、廃止の日が近づくにつれ、その頻度は増していくでしょう。そうした賑やかな普快車も、それはそれで楽しいものだと思います。しかし、おそらくそれは「日常」の延長線上にあるものとは言えないように感じます。というより、ただ単に、古い客車列車に乗りたいというなら、日本でもイベント列車等乗車チャンスはあるでしょう。

 そうではなく、あくまで取り残されてしまった「日常」感を感じたいのであれば、早めの乗車をオススメしたいところです。たった400円弱の旅ですが、ある意味高鐵の商務車よりも価値のある旅になりました。

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