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初心者ライター向け読本「調べる技術書く技術」

noteを始めて、たくさんの素敵な文章に出会います。私も読者に伝わる文章が書けるようになりたくて、文章の書き方を勉強し始めました。

文章の書き方に関する本のおすすめを調べたら、出てきたのがこちら。

『調べる技術 書く技術』野村進 (講談社現代新書)

以下は私がためになった箇所のまとめ

◎テーマ決定
書きつくされたテーマでも、”チャップリンのステッキ”を見つければ化学反応を起こせる。
→チャップリンが他の喜劇役者と違ったのは、’ステッキ’。あれが彼の独創性になった。そんな独創性を見つけること。そうすれば見慣れたテーマでも化学反応を起こせる。例:「ドキュメント戦争広告代理店」(NHKディレクター高木徹)。ボスニア紛争というテーマに、広告代理店という掛け算をしたことで日本人の興味を大いに引いた。

◎自分なりの「自分」
「自分は何者なのか」「なぜそれを書くのか」を突き詰めておくこと。自身の原体験の中にカギがあるはず。書いたり取材をしているうちに、必ず”シンドさ”に直面する。その時に立ち返れるものがないときつい。

◎テーマ決定のポイント
・自在を貫く普遍性
・未来への方向性を示せるか
・人間の欲望が色濃く表れているか
・TVなどの映像メディアで表現が不可能か
・そのテーマを聞いた第三者が身を乗り出したか

◎資料集め
情報不足はダメ。幅広く、貪欲に。
→取材対象に関する情報を細部まで調べておくと、ちょっとした雑談で信頼関係が生まれ、その後の取材がスムーズにいくことも。

◎取材相手から信頼されるには
・借りた資料は速やかに返す
・取材後の礼状も速やかに
・掲載誌は必ず送る
・長く付き合う事を見据えて、年賀状や暑中見舞いなどを送る
・相手の役に立ちそうな情報はこまめに収集し、伝えてあげる
・特に用が無くても、会って顔を見せたり、電話など連絡をする
・慶弔には敏感に。祝いやお悔やみを伝える


まだまだたくさん内容は書かれていますが、今の私に響いたのは主にこれでした。特に◎取材相手から信頼されるにはの部分は好きです。お仕事でお付き合いをする上の基本ですが、重要なことです。この本には、取材相手とのやり取りの例文も載っていて参考になります。

初心者ライターむけのおすすめを検索したら、この本が多数紹介されていたので、みなさんバイブルとして使っていらっしゃるのかもしれません。ちなみに同じタイトルで、佐藤優さんという方の本もありますが、私が読んだのは野村進さんの方。基本のキを徹底する内容で、今回ご紹介した内容の他にも、インタビュー方法構成の練り方、原稿の書き方まで網羅されています。新書なので、手に取りやすくて可愛らしいサイズなのも良いです。すぐに読み返せて原稿執筆のおともになりそうな一冊でした。