フードディフェンスを考える① ~今さら? 今さらで良いの??~
こんにちは! あたたけ です。
突然ですがイラストのデザインを変えました。
理由はいろいろとありますが、気分の問題、パワポ標準デザインから卒業、
少しでも見やすくする、などなどですね。
あと、思いのほか長く続いてしまい、ファイル数が多くなってきて
自分でもよくわからなくなったので、ファイル整理もかねてですね。
なんにしろ、大した意味はありませんのでお気になさらず!
ということで本題です。
今回からは『フードディフェンス』の話です。
日本でフードディフェンスが注目されるきっかけとなったのは、
2008年に発生した、いわゆる『冷凍ギョーザ事件』でしょうか。
その後、『TACCP』『VACCP』とかを聞くようになった?のかなぁ。。。
ちょっと時期的な記憶があやしいですが、
『GFSI』とか『FSSC22000』とかが広がりはじめたのと
同じような時期?少し遅れて?話題になっていたような気がします。
さて、日本でのフードディフェンスについてですが、個人的には、
『グリコ森永事件』の方が社会への影響が大きかった気もします。
そのころからフードディフェンス(食品防御)という言葉?概念?が
食品業界に広まっていたかはわからないのですが、
グリコ森永事件をきっかけに、
『外箱にさらにフィルム包装をする(製品出荷後の防御性を高める)』
ことが始まり、急激に広がった気がします。
(まぁ、冷凍ギョーザ事件でも『監視カメラブーム』という
社会への影響があったんですけどね。)
当時はそこまで考えていたわけもなく、
フィルム開けるのめんどくさくなったなぁという程度の認識でしたが
今、振り返ってみると、『世の中の標準が変わっていく』のを
目の当たりにしてたんだなぁと思います。
※今の子どもたちも『コロナによる世の中の転換』を
いずれ振り返っていくのでしょうね。
さて、そんなフードディフェンスも最近ではあまり話題になっていません。
別に、食品企業がホワイト化して従業員の不満がなくなったわけでもなく
いつ、『第二のギョーザ事件』が起こってもおかしくないと思います。
それなのに、なぜ、話題にならなくなったのか?
食品業界でフードディフェンスが完ぺきに取り組めているから?
そんなことはないでしょう、きっと。
食品事故に繋がったわけではありませんが、
『バイトテロ』がまだ話題になるくらいですので。
『意図的に食品等に(悪い方向に)手を加える』という意味では、
バイトテロも冷凍ギョーザ事件も同じです。
まぁ、バイトテロは飲食や小売で話題になることが多いので、
飲食・小売とメーカーの違いはあるかもしれませんが、
キチンと考えたフードディフェンスに取り組んでいるメーカーが
どれだけあるのかは疑問です(決してゼロではないんですけどね)。
フードディフェンスが話題にならない理由として
食品企業がHACCP制度化への対応で忙しかったのもあるかもですが、
『みんな飽きてしまった』というのが実情な気がします。
じゃあ、なぜ飽きたのか?
いろいろな理由があるのかもしれませんが、
あたたけのピンポイント回答は
『想定外を想定するという矛盾』というものです。
それでは今回はこの辺りで。
次回は『想定外の想定』というものをまとめてみます。
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