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食品安全文化 ~文化は誰かに与えられるもの?~

こんにちは! あたたけ です。

今回は『食品安全文化』というものを考えてみます。

ということで、まずは、一番わかりやすかったページの紹介です。


こちらのページであたたけの印象に残った言葉を挙げてみます。

『食品事業に関わる人たちのモラルづくり』
『人間の行動の重要性を認める前向きな食品安全文化の確立と維持
 (コーデックス 食品安全へのマネジメントコミットメント)』
『プロセスだけでなく人々にも焦点を当てる
 (オーストラリア・ニュージーランド食品基準局 食品安全文化)』

GFSIの方針説明書では、
人というより『組織』に焦点が当たっている印象ですが
結局のところ『安全性確保には人が重要』ということでしょう。

※GFSIの食品安全文化 方針説明書のページも紹介しておきます。


さて、手前みそで申し訳ないのですが、
これって、以前の記事でまとめた『Safety-Ⅱ』と同じことだと思います。


あたたけ的には『プロセス』だけでなく
『人』にも焦点が当たるのは大歓迎なのですが、
なんとなく違和感が、、、、、、

うまく伝えられませんが、
『食品安全文化』にしろ『Safety-Ⅱ』にしろ、
根底にあるのは『人(もしくは組織)の自主性』だと思います。

『どこそこに書かれたから取り組む』という発想で
本当に文化(≒明文化されずとも自然と取り組んでいること)として
定着するのか
、ちょっと不安があります。

やることの目安がないと進めようがないのはわかるのですが、
『チェックリスト』に適合している、とか
『ガイドとなる質問』に答えられる、とかでOKと判断されるのも
それで良いのかなぁと。。。。。。

食品安全の国際規格に取り組まれている会社なんかでも、
やっぱり、一部の会社では
『規格の追従だけに取り組み、表面上の対応だけで終わっている。
 認証がとれれば良く、本質を理解し、うまく活用しようとしていない。』
ということを見かけます。
このような『文化』を持つ組織に対し、
『食品安全文化』と外から言ったところで、
『書いてあることはやった。従業員が答えることも出来る。
 でも、従業員の行動は変わらない。』
ってオチになる気がするのはあたたけだけでしょうか?

逆に、多くの、既に『食の安全の実現』が
文化として根付いている組織にとっては今さら感があることですが、
GFSIの方針説明書にあるように『書かれていない』ことが多いでしょう。
このような組織に、改めて
『食品安全文化を作るために何に取り組んでいますか?』
って聞いても、うまく言葉として答えられない気がします。
(特に日本人は、100点の自信がないと、『やってない』と言いがち??)
答えられないから文化が根付いてないというのも違いますよね。


あたたけの感覚ではありますが、組織に『食品安全文化』というものを
それだけ単体で根付かせるのは不可能だと思います。

なぜなら、安全というものは、食品を扱う人にとって、
そんなに魅力があるものではないからです。
(魅力を感じるのは、食品安全をなりわいにしている人くらいでは?)

スライド1

スライド2

じゃあ、どうするのか?
もう、これは、『魅力があるものにのっかる』のが
一番、手っ取り早いのではないでしょうか?

スライド3

まず、
『食べる人への思いやり』『うちの商品でお客さまに喜んでもらう』
という文化を作り、
そのための1つの要素として『安全』を文化にしていくのが
メンドーな気もしますが、確実で早い考え方だと思います。

『食品安全文化』という考え方自体はとても素晴らしいと思います。
(あたたけも、食品安全をなりわいにしていますので)
ただ、いくら素晴らしいものでも、
『それだけで根付く性質のものではない』ということを
ご理解いただければなぁと思います。

で、あたたけと一緒に、『本当の食品安全文化』を目指しましょう!

それでは、今回はこの辺りで!

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