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ネタバレなし!読書感想文「四月になれば彼女は」

ここ最近は私はとても暇です。外出自粛中ですし、仕事もほとんどありません。

これまでであれば、寝るか食べるかの2択だったと思いますが、24歳社会人二年目という状況に対して謎の焦りが湧いて出てきました。

ついつい自己啓発本とかに手が出てしまうのですが、今回は恋愛小説です。

是非読んでいただきたいので、極力ネタバレをせずに、感想だけまとめた身勝手な文章ですがお付き合いください。

四月になれば彼女は(著者:川村元気)

タイトルがエモいですよね。ホラーではないことはたしか。

2月・4月・5月・9月の4カ月しかしっくりこないリズムなんです。中でも4月と言えば、日本人の感情が最も揺れ動く季節。3月までいた環境と4月の新しい環境の間で常に心がザワザワする一カ月です。(青春に限る)

「四月になれば彼女は」彼女はどうなるの?その四月は始まりを意味するのか、それとも三月までの区切りで終わりを意味するのか。

あらすじ

愛しているかわからない人との結婚を控えた主人公(藤代という精神科医の男性)のもとに大学時代に初めて付き合った元カノから突然手紙が届きます。実に9年ぶりです。

元カノとや当時の人間関係を思い出しながら、自分の今とも向き合う恋愛小説です。

初恋の偉大さを改めて理解する

初恋といっても、しっかり相手と向き合って自分の精神状態を乱されるまで関わり合えた最初の人の事です。

はじめて真剣に交際して、その人から与えられるものに心が左右され、自分が相手の為に何ができるか何を与えたいか、恋愛を通して恋人だけではなく自分自身とめちゃくちゃ向き合わなければならないのが初恋の定義だとすると、いつまでも頭に残って当然だと思うんです。

経験を重ねてしまうと、どこかで”こんなもんか”とか計算してしまったり、自分の感情をうまくコントロールできるようになってしまって、なんか生活の一部みたいに恋愛が溶け込む気がするんです。初恋の時に失敗した行動は次の人の前では怖くてできないんです。

結婚とか長い目で考えたら、それぐらい自然な感覚で付き合えるのがベストかもしれないですけど。やっぱり自分の精神が乱れた記憶って忘れられないと思いません?

そんな気持ちが主人公からジワジワ伝わってきました。

なんとなくは相手を一番傷つける

愛しているかわからない人と結婚を考える主人公ですが、どんなに手を尽くし絵も、相手を満足させられていても、愛されていないことくらい気が付きますよ。

今が結婚のタイミングかなとか、長く付き合ってるしな、とかそんな中途半端な感情で相手と一緒にいるのセコいと思うんです。

自分はこの人を愛しているのか

自分はこの人に愛されているのか

そんな気になって当たり前のことを、確認せずにいられるだろうか。(無理)

自分が自分と向き合うのを避けて、相手まで犠牲にしてます。結婚は、生涯この人と生きていきたい、この人と出会えて良かったと思える人としてくださいと強く願うばかりでした。

覚悟を決めた女性の強さ

主人公の初恋の相手も、結婚しようとしている相手も、自分の人生に覚悟を持った時にとても強くなりました。

ネタバレなので、うまく説明できませんが

「え?そこまでしちゃう?すげーな…」

が、できるようになるんです。覚悟ってすごいんです。いかに自分が普段緩く生きていて、行動に移す力がない人間かを思い知ります。

覚悟を決めて行動した人間って魅力的だなとしみじみ。

そういう人に惹かれていくのが楽しかったりするんだろうなとか考えていました。

支離滅裂な読書感想文でネタばれもないので、何を言っているのか伝わりにくいと思いますが、気になった方は読んでみてください!

お読みいただきありがとうございました。


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