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がんと共に生きる 41 明日は雨らしい

明日はお天気が荒れ模様らしい。が、気温が高いらしい。
気温が高いのはありがたい。
点滴直後は冷えや冷たいものに敏感に反応するからだ。

毎回、点滴の日は緊張する。
まずは採血からなのだけれど、数値が悪いと一喜一憂してしまうし、何より、治療のスケジュールも遅れてしまうのだ。

何とか、スケジュール通りに進めたい。そうすると最後の点滴が4月1日となり、飲み薬が4月15日で終わる。4月15日は、住んでいる伊豆山地域のお祭りなのだ。お祭りにはすっきりした気持ちで参加したいもんなぁー。

もう少し、体に気を使った食事にした方がいいとは思いつつ、毎日、家事だけしているわけにもいかないのと、今まで、甘いものが苦手だったのに、抗がん剤を初めてから異常に甘いものを食べてしまう。もらいもののお菓子が家にあるというのもあるけれど、チョコレートとかが止まらない。

味覚に変化があると看護師さんも言っていたけれど、苦手なチョコレートを食べたくなる衝動ってやはり副作用なのかしら。

とまぁ、毎回、治療の日の前はそわそわして気持ちが落ち着かない。採血も嫌いだし。これって一生、慣れないと思う。この半年で、何回、採血したんだろうか。もはや数えられないw。こんなことなら、年に1回の検査をちゃんとしておけばよかったと、今更思ったりもするが、まぁ、痛い思いしないと人って気づかないのねと改めて自分を見て思う。痛い思いしすぎた気もするけれど。

がんだと診断されたのが7月30日。まだ半年も経ってないんだけれど、こうやって検査があるので、自分が病気だと認識できるが、普段は忘れてしまっている。人間の「忘れる力」ってすごいなと思う。手術したことも、不安で眠れなかった日も、死ぬかもしれないと覚悟を決めた日も、子宮がなくなってしまい子供が産めなくなったことも、もうずっと遠い昔のことのようだし、辛い記憶ではなくなっている。

病気になって人に優しくされ、人に優しくなり、幸せな気持ちだけはたくさん思い出せる。わたしって幸せな性格だよなぁ。そして毎日、夫や家族や周りの人たちに大事にしてもらえているからだな。

わたしのやることは、完治するために、無理しないことと、自分を大切にすることと、happyで笑顔でいることだけ。なので、一番笑顔になれる仕事をがんばっている。仕事をしている間、未来のことを考えているときは、本当に力が出てくる。生きている手応えがある。

前にも書いたけれど、わたしは「がん患者」ではなく、一人の人間である。「風邪ひいちゃった・・・」という感じで「がんになっちゃった」という感じだ。そもそも風邪引くことすら10年以上、ないのではというくらいの健康体だったのだ。

つらつら書いているのは、明日が嫌だからだw。元の話に戻ると、手術しようが大病しようが、一番苦手なのは「採血」であり「注射」だということだ。とにかく針が嫌だw

という弱虫日記でした^^。


2021.7.3の熱海伊豆山の災害により、コロナ禍であることも含め、熱海で働く若者たちの環境はより悪化していきます。そんな若者の自律支援にいただいたお金は使わせていただきます!いつもサポートありがとうございます!