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がんと共に生きる 44 ストーマ(人工肛門)のこと

2019年8月15日の手術でストーマになった。腸に穴が空いていたための緊急手術。このときはがんの状態もどんなものかわからないくらい炎症していたらしく、いったん、ストーマにしましょうということになった。

正直、このときまでストーマ(人工肛門)とはなんなのかわからず、先生の説明を聞いて、「え、お腹から腸を引っ張り出す?」それってどういうことなのだ?と、まぁ、緊急事態だし、体の仕組みもよくわからないので、とりあえず、受け入れて手術をした。再発しなければ半年後に、元に戻しますと言われていたが、当時は再発するのか、がんが手術できるレベルなのかもわからなかったので、永久かも知れない覚悟をしてストーマにした。

ストーマは腸をお腹から引っ張り出していて、赤い梅干しのようなものがお腹にある感じ。そこに装具をつけて、排泄をする。で、たまると、トイレで捨てて流すの繰り返し。消臭剤なども利用しているので、意外とお金がかかる。

ストーマの装具はこういうものです。わたしが使っているのは、これ。これをお腹に貼る。交換のために、剥がすときは皮膚用のリムーバーで剥がす。
お風呂などは貼ったまま入れるのですが、公衆浴場で入る勇気はまだないw

最近はトイレに多目的トイレの中にオストメイトトイレがあることもある。深い洗面台みたいなところで一応、装具の取り替えなどもできるようになっているらしい。まだ外で張り替えたことはないけれど。

最初のころは2日に1回の交換でした。一枚900円なのでそこそこする。今は、週に2回でOKになったので、少し経済的には楽になりました。

永久にストーマになると障害者4級となります。私の場合は、まだ一時的ということになっているので、障害者手帳をもらえず、金銭面の補助がないので、全額自腹なのであります。

詳しくは漫画家の内田春菊さんの漫画がわかりやすいです。すとまんがというそのままのタイトルw

8月15日からなので、ちょうど5ヶ月くらい、人工肛門のお世話になっている。この子がいなかったら、ごはんもちゃんと食べられなかったもんね。ありがたい。もう少しがんばってもらって、5月には元に戻す予定。

元に戻した後は、直腸がなくなっているので、排泄物を貯めておけないので、トイレが近くなると言われています。もうオムツでもなんでもしながら後遺症は乗り越えていくので、願うのは再発だけはしないでほしいということだ。

ストーマになって一番困ることは、多目的トイレがない場所で、排泄物をトイレに捨てる必要があるときに、膝をついて屈まなければならないので、トイレが汚いとなかなかヘビーなんだよね。なので、常にトイレが綺麗な場所を探しながらランチしたり仕事したりしている。なかなか知られていないし外からはわからないので、大変な思いをして生きている人たちはたくさん身近にもいるってこと。

わたしががんになったこと、ストーマになったことで、少しでも周りの人に知ってもらえる機会になるといいな。優先席に座っていることもあるし、多目的トイレを使うこともある。でも見た目は元気で仕事もバリバリできている。それが今のわたし。見た目で判断して、多目的トイレに入る若い人を冷たい目で見ないでね。優先席に座らなければ立っていられないくらい抗がん剤でだるい日もあるの、許してね♪まわりの人に優しい社会でありたい。まずは自分から実践します!

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