日向ぼっこ問題 ~熱海の崖に家を建てる【設計編】
伊豆半島の東側に位置する熱海。
相模湾と熱海の市街地が一望できる!その一択で土地を購入し、設計を進めています。
ところが設計が進むにつれ、だんだん気になってきたことがあるのです。
「日向ぼっこ問題」。
今日はこれについて思索を巡らします。
猫には日向ぼっこが必要?
最初に申し上げますが、我が家は猫様ファーストです。
猫様(もうすぐ15歳になる猫の兄妹トトとメイ)と過ごすことが心の平安の源。よって、猫様が快適に過ごせるかはお家の一大事なのです。
うちの猫様、窓際に太陽の日差しが差し込むと、日差しを追いかけて移動します。
そもそも猫様に日向ぼっこは必須なのでしょうか?
まずはここから検証しましょう。
かつては、猫は自力でビタミンDを生成できず、日光浴によってビタミンDを作り出しているから、日向ぼっこが必須といわれていました。しかし、実験によると、「猫が室内にいても外にいても、また被毛が暑くても薄くても、日光浴と猫の体内ビタミンDの濃度に変化はなかった」とのこと。
ビタミンDは問題ではないようです。
いろいろネットで調べると、猫が日光浴をする理由は下記にまとめられます。
エネルギーを使わずに体温を保つ
体を乾かすことができる
紫外線による殺菌作用
「エネルギーを使わずに体温を保つ」は、日向ぼっこでなくても、床暖でも、猫こたつでもいいですよね。
「体を乾かすことができる」は、家猫なので、ちょっと?な理由です。濡れることはあまりないし、好んでお風呂に入って濡れたらちゃんとタオルで拭いてあげられます。
「紫外線による殺菌作用」。これは他の手立てがありません。ダニ対策、皮膚病対策のためだとすると、一日数時間でも太陽光が直接あたる環境を整えてあげないと。
直接日光があたる時間
我が家のビュー方向(海方向)は北東。
周りに高い建物はないけれど、後ろに山を背負っております。そして、山の木木が低い角度からの太陽光を遮る。
・・ひょっとして直接日光があたる時間が極端に少ないんじゃないかな。。
不安に思った私は、「スーパー地形」というアプリを用いて、熱海Case Study Houseからの日の出の時間と場所をシミュレーションすることにしました。このアプリ、WEB版は「カシミール」といいます。ダイヤモンド富士の撮影時に、どこから何時に富士山を見上げるとちょうどよいか、とてもお世話になったアプリ。自宅の太陽の位置でもお世話になっちゃいます。
夏至の日
朝4時30分、ほぼ正面から日の出を拝めそうです。夏至の日の太陽は高いので、直射日光が窓から得られるのは朝の早い時間に限られるかもしれません。それでも猫さんのグルーミングには十分。
春分の日
朝6時、向かって右側の山の上からの日の出。うーん、実際にはみえるかなあ。
海方向の足元ヒノキは海がみえるように伐採予定ですが、どこまで伐採するか相当悩ましいです。日向ぼっこ問題とトレードオフですね。。
ざっくり半年は朝日が臨めそう
秋分の日は春分の日と同じと考えると、だいたい春分の日から秋分の日まで、半年は朝日を使った日向ぼっこができそうです。
秋から冬の間、これが問題。こちらが冬至日の日の出の位置。さすがに木々に邪魔されそうな気がする。
朝日が東から得られない間、猫様の日向ぼっこの光をどうやって確保しましょう?
天窓を開ける
秋分の日から春分の日まで、太陽の高度が下がるといっても、南にはあがるわけです。と考えると、窓ではなく、天窓から光が落ちるようにすれば、猫さんの日向ぼっこは確保できますよね。
実施設計の重要項目として、天窓を開けてもらうようお願いすることにします。場所は建物中央、階段室でしょうか。
階段室は余裕のある空間になりそうなので、ここに猫さんがくつろげる敷物と猫ベッドをおいてあげようと思います。
まとめ
うっすらずーっと気になっていたこと、「猫さんの日向ぼっこ問題」は具体的なシミュレーションを通じて解決の方向感がみえてきました。
あーよかった。。
いろいろ進まないとも言えますが、心配事を事前に解決できる時間があると考えると、このペースは実はよかったりするのかもしれません。
猫様ファーストの我が家に付き合ってくれるVUILDのみなさんに感謝です。
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