International Women's DayやSDGsってなんだろう?テクノロジーができることを考えてみた🤔
International Women's Dayという記念日をご存知でしょうか。
日本語では国際女性デーといいますが、今回はこの社会的な流れについて触れてみたいと思います。
▼International Women's Dayってどんな日?
International Women's DayはIWDとも略され、世界中に広まっています。
1904年3月8日にニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となり、1975年には国連がInternational Women's Dayと制定しました。
このことからIWDは女性の社会参画や役割の拡大を称える日となっています。
国連やIWD団体からは、それぞれ今年の公式テーマが設定されます。
数年前まで女性や少女に対する暴力について考えようとか、女性のエンパワメントが平和につながるといった女性主体のテーマが多かったのですが、昨今のテーマは女性に限らないともいえる、ジェンダー全体への課題へと意味が広がってきているように感じます。
▼SDGsとジェンダー平等
7年前に、国連が定めたSDGsの5番目「ジェンダー平等を実現しよう」においても、女性に関する課題が記されています。
いくつかある中で、例えば次のようなものです。
また、それらを実現する方法としてはっきりと「女性が能力を高められるように、インターネットなどの技術をさらに役立てる。」と示されています。
女性がどんどん社会に参入している現代において、「女の子は勉強しなくてもいいよ」といったステレオタイプなことを言う人は少しずつ減っていると思いますが、まだまだ色んな場面で男女平等ではないと感じる場面も少なくないと思います。あらゆる世界や社会環境において、テクノロジーが役立つ機会がもっと増えると良いですよね!
▼2022年におけるIWDと企業活動
SDGsにジェンダー平等が盛り込まれるようになってから、企業活動としてIWDが扱われる機会も一層増えてきました。
社内でのセミナーといった形もあれば、ブランドメッセージを込めた広告も増えてきたように感じます。
今年のIWD2022に合わせた企業活動を紹介したいと思います。
事例① バーニーズ ニューヨーク - 特設ディスプレイ
バーニーズ ニューヨークでは、自由の女神をモチーフにしたディスプレイの展示が行われていました。
バーニーズ ニューヨークらしいコンセプトでありながら、テーマである「Break the Bias」を力強く表現したメッセージを感じます。
事例② アディダス - "Impossible Is Nothing"
ブランドスローガン全体で"Impossible Is Nothing"不可能なんてありえないと掲げるアディダスは、日本女子中学生のサッカーチームはたったの3%しかないという調査結果を受けて、「HER TEAM」という女子中学生サッカーチームへのサポートプロジェクトを開始。
女子中学生チームの創設サポートや、アスリートの声をもとにウェア発売などを継続的に実施しています。また、ブランドスローガンの動画も女性向けに公開しました。
他にもアディダスに限らず、あらゆるスニーカーブランドがそれぞれIWDに合わせた企画を開催していました。
アーティストからのメッセージや特別デザインのスニーカーが発売するなど、ブランドによりさまざまな企画があったようです。
事例③ GUCCI - CHIME FOR CHANGE
GUCCIは国際女性デーを皮切りに、3月18日と25日に東京タワーをライトアップ。ARコンテンツで楽しめる特別コンテンツを期間限定で公開しました。このコンテンツは国際女性デーだけではなく、ジェンダー平等と地球環境のためのGUCCIの社会的活動として行われている”CHIME FOR CHANGE”の活動の一環として発表されています。
その他 SNSによる広がり
この活動がSNSでも広がりを見せる中、テクノロジーを活用したバーチャルヒューマンも、実社会に対して問いかけることがあります。
アタリでプロデュースするバーチャルヒューマンMEMEからは、これまでも脇毛を剃らない自由や、アジアンヘイトについてなども問いかけてきました。そんなMEMEから見た、IWDについての投稿もご紹介します。
▼テクノロジーができること
私自身、過去に女性エンジニア向けのカンファレンスを開催したこともありますが、企業が主体となったIWDへの取り組みは、この活動をさらに社会へ広めていると感じます。
今回ご紹介した事例などは、どれも「ただIWDだから・SDGsが流行っているからやっておこう」というポーズではなく、企業がブランドメッセージをアートや広告の形で昇華し、社会に問いかけていると思いました。
なかでもGUCCIのARフィルターは、広告を通じて生活者が直接参加できる体験型コンテンツとなり、ブランドメッセージをつなげるテクノロジーにXRはとても相性が良いのを再確認しました。MEMEもまた、バーチャルヒューマンとしてテクノロジーがうまく混ざり合っていると思います。
特にIWDやSDGsについては、メッセージはもちろんのこと、その背景にあるコンテキスト理解や受け取り手が参加することで自分ごと化することが大事です。そこにxRを役立てることができます。
コンテンツを体験することでより身近に感じたり、ブランドの伝えたいことも解像度高く伝わり、社会課題に向き合っているブランドへの好意醸成につながるのではないでしょうか。
IWD・SDGsにまつわる社会活動において、プランニング・コミュニケーション設計からテクノロジーを活用した制作でお手伝いができればと思います。ぜひアタリにご相談ください!