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別分野の大学院への入試において気をつけること

こんにちは.Ataktsです.

大学院進学から別の分野に進学したい!と思う方は多いと思います.「卒業研究でやりたい研究をする予定だったのにいざ作業してみるとあんまりだった...」,「やりたい事が今いる学部にはなかった...」,「社会人になったけれどももう一度社会人入試で別分野を学びたい...」など様々な理由はあれ,自分の出身学部以外の大学院へ入学を志望する方はおられる事でしょう.

ただ,やはり別分野への進学は同分野の知識を4年間詰め込んだ学生がライバルなので,どうしても難易度は上がってしまいます.

今回はそのような別の分野の大学院に合格するために気をつけるべきことを書いていきます.

なぜ別分野に行きたいのかきちんと述べられるようにする

どうして別分野に進学したいと思ったのかは研究室受け入れ先の教員が真っ先に気になることです.これはきちんと述べることができるようにしておくべきだと思います.ここが例えば「なんとなく昔から好きだったから」などとずさんなものだったら,こいつほんとに進学したいと思っているのか...?と疑問に思われてしまうかも知れません.

志望理由は明確な理由でなくても良いです.「この本を読んで興味を持った」などで大丈夫です.ここで重要なのは熱意.研究室訪問で自分の熱意をアピールできる程度のものを作っておきましょう.ただし,今いる学科や研究室を批判するようなものはやめましょう.聞き手に良い印象を与えないです.

とりあえず気になった研究室は研究室訪問する

少しでも興味があることをしている研究室には早めに訪問しておきましょう.出来れば3つくらいは訪問しておくと良いと思います.研究室訪問ではそこでどのような研究をしているかを聞くことができ,また,現在の自分の心境(なぜ志望しているか)や状況(別分野出身ということ)をその研究室の教員に聞いてもらうことができます.私は別分野出身の人ほどたくさんの研究室を訪問するべきだと思います.その分野に精通していない以上どうしても自分が思っているやりたいこととのギャップがあったり,勘違いがあるかも知れません.そんな時,いろいろな研究室でその分野のことを説明してもらうことで,数ある研究室の中から自分にあったものを探し出すことができます.加えて,自分の現状を素直に話し,勉強法のアドバイスをもらうことができるかも知れません.

卒業研究指導教員に旨を伝えておく

これは学部卒業後に大学院に進学しようと思っている人限定ですが,なるべく別分野の大学院に進学することを言っておくべきでしょう.というのも,大抵の指導教員は就職活動をする学生についてはゼミの日程や研究課題などについて少し配慮してくれるかも知れませんが,大学院進学者はそんなことないからです.大学院進学をする学生は,他大学への進学希望だとしても同分野への進学を希望していることがほとんどなので,「研究活動も勉強の一環」として特に配慮してもらえないことも多々あるでしょう.別分野の大学院へ進学する場合は同分野のそれより勉強時間を多く確保しないといけないので,指導教員に早めに「他分野へ行きたい」と言っておくべきだと思います.

勉強時間を十分確保する

今まで他のことを勉強してきた以上,どうしてもそれまでずっと学部で勉強してきた学生と比べてハンディキャップがあります.その差を埋めるためには同分野の学生と比較して少なくとも2-3倍くらい勉強することをお勧めします.きちんと勉強することで「自分はもともとその分野を専攻していた学生よりも詳しい」という自信にも繋がり,試験当日に本領を発揮しやすくなります.

受験する大学を絞る

大学院の試験は大学,研究科ごとに大きく異なります.例えば,同じ物理学専攻でも,東京大学と京都大学の試験内容は全然違います.最初からある程度知識があるような学生は大学院を乱れ打ちできるかも知れませんが,別分野からの志願者はそのような受験スタイルはかなり負担になります.出来れば志望する大学(研究科)は一つに絞ったほうが良いでしょう.

大学院を乱れ打ちするよりかは同じ研究科内の研究室を乱れ打ちしたほうが良いと思います.大学院入試では願書の時点で希望研究室を少なくとも第三志望まで書くことができ,仮に第一志望の研究室が無理でもそれ相応の熱意と学力があれば合格をもらうことがあります.これなら一つの試験に集中することができます.

最後に

大学院から分野を変える!という決断は覚悟がいるものです.果たして自分ができるんだろうか...と思うことがあると思います.しかし,同じ理学系大学院に所属している私の同級生で優秀な大学院生の出身学部は工学部ですし,以外と他分野出身の大学院生は多いです.私の学部時代の同級生は逆に工学研究科に進学しました.

この記事が少しでもご参考になれば幸いです.


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