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肩関節周囲炎✖️運動 〜僧帽筋下部に着目して〜
こんにちは。みるめATです。
前回のnoteの方で肩関節周囲炎の理論について投稿しました。今回はそこから我々アスレティックトレーナーがどのように肩関節周囲炎の方に運動指導やエクササイズしていくべきかをまとめていきたいと思います。
あくまで一例であり、EBMに基づいた内容と現場での経験をもとに発信する個人の見解になります。
◯肩関節周囲炎と僧帽筋下部線維
理学療法ガイドラインでもありましたが、肩関節周囲炎患者では健常者に比べて肩関節外転時の上部僧帽筋の筋活動が有意に高く、また僧帽筋上部の筋活動が下部僧帽筋よりも高くなる傾向がある。これは肩甲上腕関節の運動の補償として肩甲骨が代償運動をしています。1)
肩関節周囲炎で僧帽筋下部はとても大切になってくる筋肉なので一度、簡単に解剖をおさらいします。
・僧帽筋下部の解剖
起始:TH2〜TH12(棘突起と棘上靭帯) 停止:棘三角、肩甲棘
機能:肩甲骨の内転・上方回旋・下制 2)
上肢を前方挙上する際には胸椎の伸展も必須となりますが、その上肢挙上の最終挙上時に胸椎の後湾の減少にも僧帽筋下部が関与しているとされています。
僧帽筋上部線維は上肢前方挙上の屈曲角度の増加に伴い活動量は増加した。僧帽筋下部も上肢前方挙上90度以上で筋活動が増加した。3)
◯なぜ僧帽筋下部へのアプローチなのか
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