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TOUR 2021-2022 Patrick Vegee 感想まとめ


※10/19千葉公演、11/3宮城公演、11/11川崎公演、1/11京都公演、1/22長岡公演、(1/26東京公演)の感想文を公開済み。10/6埼玉公演は別記事で。



#7【2022.1.26 東京ガーデンシアター】

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"ああ上手に準備されたユートピアに浸って帰り道につけば
悲しいは微塵すら無いのだけど 無いのだけど
依然体制異常なしだなんて わがままが芽生えたんだ"(Dizzy Trickster)

帰り道に思い返せばDizzy Tricksterの歌詞がめちゃくちゃ刺さるツアーだった。


TOUR 2021-2022 Patrick Vegee、ツアーファイナル。東京ガーデンシアター。新型コロナの感染者が爆発的に増えている今、県を跨ぐ移動が正しいのか、もうわからなくなりそうな状態。そりゃ移動しないのが1番かもしれないのだけれど、このライブを観なかったら一生後悔するかもしれない。昨年、Spring Spring SpringとCIDER ROADのリバイバルツアーの東京に行かなかったことを心の底から悔やんだ。あの時の判断が間違っていたとは思わないけれど、また後悔するなら行った方が絶対にいい。そう決心した。
東京ガーデンシアターは、初めて行く会場。周りが充実しているので開場までの時間潰しは問題なく出来る。国際展示場駅、初めて降りた。

会場に入るとこれまた席に着くのに迷子になりそうな複雑な構造。4階 第2バルコニー 2Eブロック、どこ?という席番。席に着くと第2バルコニーの1番後ろ(正確には1番後ろの席には客を入れていなかった)。でもステージの正面。今回のツアー、本当に色々な席でライブを体感出来て嬉しい。距離はこれまでの会場の中で1番遠く、めちゃくちゃステージを見下ろす席で、ツアーファイナルを見届ける。


珍しくほんの少し押して、Vintage Rock代表若林さんの影アナのご挨拶。TOUR 2021-2022 Patrick Vegee、最終公演と言っていた。あぁ、長く楽しませてもらったツアーも今日で終わりなのか、と少し寂しくなった瞬間、客電が落ちる。

と、感想書こうと思っていたのですが、すみません。今回はちょっと書けそうにないです。

ユニゾンは本当に最高のツアーファイナルに相応しいライブをしてました。色々あり目を閉じて聴いている時間も長かったのですが、歌も演奏も凄く良かった。
でも今回、少しだけ周りの環境が良くなかった。それが理由であまり楽しめなかったのは自分でもかなり驚いています。どんな状況でもライブは楽しいはずなのに、悔しいです。それで初めてライブが終わって楽しいはずのライブが何となく自分の中で不完全燃焼になってしまい、全く感想が書けませんでした。
東京のライブは収録のカメラが入っていたので、きっと円盤化されます。それと自分の書いたライブの感想文をまた読み返したかった。でも今は何より今日のライブ映像をしっかり観たい。その気持ちが強いです。だって本当に良いライブだったから。

少しだけこんなことがあった、を書き出すと↓

・斎藤くんは白地にシルバーとゴールドのラインが入ったシャツ
・Hatch I needの"定石じゃないのは知ってますが 常識はあると思ってます そう十人いりゃゆうに二十色"の歌い方の変化が最高
・ガーデンシアターの照明凄い。Nihil Pip Viperの時のカラフルさとギターソロでのキラキラ感凄い
・摂食ビジランテの"メス曲がってる"の歌い方も良い
・夜が揺れているの貴雄のスーパードラム…本当にドラムが壊れそうなくらい激しくて見入ってしまう
・夏影テールライトの照明は遠くから見下ろすと花火のようでとても綺麗
・オーケストラを観にいこうのラスサビ、貴雄がずっと指揮していたし、ドラムに強弱をつけていた。素敵だった
・Phantom Joke、田淵がドラムセットの台に乗り貴雄と向き合う
・ドラムソロ前、田淵と斎藤くんの捌けていくタイミングほぼ同時。ドラムにトラブルがあったのか少し時間をかけてスタッフさんと貴雄で調整していた
・2→5→5→3(あまり聞こえなかったので自信ない)
・スロウカーヴ始まってすぐくらい、田淵がまたエフェクターのスイッチを手でバン!と押す
・スロウカーヴのギターソロはギターのメロディーをどんどん変調するスタイル
・大団円のシュガーソングとビターステップ終わりで斎藤くん「どうもありがとう。楽しかったです!ラスト!」
・101回目のプロローグ、早い段階で左耳のイヤモニを取った斎藤くん。アカペラ、マイクを外して歌う斎藤くんの声はしっかりバルコニー席後方まで届いた。感動した
・曲終わり、ベースを高く掲げる田淵
・アンコール、駆け足で登場する斎藤くん
・斎藤MC「(かっこいい新曲が出るという話から)超絶…怒涛の…っていうとあの人が浮かぶな…」
・斎藤くん、crazy birthdayギターソロは前に出てくる
・オトノバ中間試験のイントロ、一度斎藤くんは前に出て来てイントロを少し弾いてから田淵の方へ向かう
・"斎藤に任せといて"の前、田淵は両手を上げる
・貴雄、アンコールすぐに被っていたフードを取り、田淵と向き合って激しくドラム叩く
・"制限タイムはあと少し?"の田淵の動き、めちゃくちゃヘロヘロというか動きが大きくて笑った
・斎藤くん、春が来てぼくらでも早い段階で左耳のイヤモニを外していた。この曲は本当にラストに相応しい曲だと改めて感じた



「ライブの楽しさはライブでしか埋められない。」
斎藤くんがアンコールのMCで言っていました。次のライブまで日が空いてしまいそうだけど、また必ずこの楽しさの穴を目一杯埋めに行きたい。

でも結局、帰り道も君を想うのです。

TOUR 2021-2022 Patrick Vegee、無事に完走出来たUNISON SQUARE GARDEN、ツアースタッフの皆様、そして約束を守ってツアーを完走させたファンを誇りに思います。

私もそんなファンで在り続けたい。ライブという楽しみをこのコロナ禍でも当たり前に続けられるように。

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#6 【2022.1.22 長岡市立劇場】

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遂にこの日が来た。ライブが私の地元で開催される日が。ロックバンドが長岡市でワンマンライブをやる。貴重な機会だ。しかも大好きなUNISON SQUARE GARDENが。

TOUR 2021-2022 Patrick Vegeeが発表された時、まず地元新潟での公演があるのか、いつなのかを探す。新潟の文字がない。あったのは「長岡」。しかも1月。嘘だろ。真冬の長岡でライブ?信じられなかった。大雪が降ってしまえば県内から辿り着くことも不可能になる。最近ではひと冬に一気に雪が降る日があるのだ。心配だった。

ただ、ユニゾンが長岡にライブをしに来てくれるという事実は何よりも嬉しかった。ツアーが無事に始まって、冬になる頃。どうか大雪になりませんようにと毎日祈った。それだけではない。年が明けた頃から日々増えていく新型コロナの感染者数。ライブの直前で新潟県もまん延防止等重点措置が適用された。バンドマンの感染の報告も日々多くなる中で、どうかユニゾンのメンバーが感染することなく無事にツアーが完走出来ることを祈った。その18公演目である長岡市立劇場。当日、不安は捨て、楽しむ気持ちだけを持って会場へ向かった。

最初に言っておく。最高だった。地元でのライブとかそう言うのを抜きにしても、最高のライブだった。


長岡市立劇場は最近改修されたそうで、でもどこか懐かしい雰囲気も併せ持った2階のないコンパクトなホールだった。傾斜は比較的緩やかだが見やすそうだ。ステージの床に貼られている「Patrick Vegee」の文字がステージ前方ではなく中央に貼られているようだった。それだけステージもコンパクトということなのだろうか。
今回、UNICITY先行で取れたチケットだったが、席はそこまでの良席ではない。17列目斎藤くん側。席に座ってみると思ったよりも近く見やすい。3人ともよく見えそうなので安心した。


定刻。キョードー北陸伊藤さんの影アナでのご挨拶。緊張しているのか噛みまくりだった。
そして客電が落ち、絵の具が流れる。

メンバーが現れる。これまでにない高揚感と緊張が襲ってくる。斎藤くんは黒地に片側ワインレッドのシャツ。

ギターを受け取り定位置に構えた斎藤くん、弾き語りから始まる、Simple Simple Anecdote。弾き語りの"今日はなんとかなるぜモードでいいや"の歌い方が少しゆっくりで気持ちが込められているように感じてもう既に最高!という気持ちになった。
ステージの照明が明るくなり田淵と貴雄もよく見えた瞬間、今日という日のライブが無事に開催されて良かったと、少し目頭が熱くなった。

だが斎藤くん、前髪が長い。まだ切っていなかったのか。

そしてHatch I needが始まると、上手側からスモークがもくもくと焚かれ、田淵と貴雄が一瞬見えなくなった。冒頭Aメロで斎藤くん歌詞を間違えていたような気がする。すぐ直していたけれど。そしてギターを弾いていない時の手癖がかなり激しかった。
続けてマーメイドスキャンダラス。動き出す田淵を横目で見てニコッと笑う斎藤くん。市立劇場はコンパクトで音響が良い。ボーカルだけでなくギター、ベース、ドラムの音が粒のように一音一音聴こえてくる。ただコーラスの声だけは音量が小さいのかいつもより聴こえない気がした。田淵めちゃくちゃ動いてる。そして、斎藤くんの歌は絶好調だ。

"高らかに"という斎藤くんの歌声に震えたInvisible Sensation。Patrick Vegeeのツアーのセットリストにこの曲が入っていて良かった。1番大好きな曲を地元で聴ける歓びは本当に大きい。そして田淵がもう既に目を全力で開いて全力で客席を見て大きな口を開けて歌っている。"生きてほしい!"が心に響く。
アウトロでは斎藤くんがギターを縦に持って弾いていたし、田淵もベースを上に上げて弾いていた。曲中、田淵は片手も両手も上げるし、何となくいつもよりスイッチが入るのが早い気がした。そして私の方まで目線を向けてくれた。

盛大な拍手。その拍手の音は次第に大きくなっていく。会場を見渡して拍手の音に耳を傾けているような斎藤くん。

斎藤「新潟の皆さんお久しぶりでーすUNISON SQUARE GARDENです。1年以上振りですかね?」

もう、「新潟の皆さん」、この一言だけで来て良かったと思うくらい嬉しい。この気持ちはやはり新潟県民にしか味わえない特別な感情。その後でPatrick Vegeeの話に移り
斎藤「あのー、」

ボーン(ベースの音)

斎藤「(笑)今のボーンって誰?(貴雄を見る→貴雄、何もやってないと両手を上げる)俺?田淵?」
田淵(ベース押さえてる)
斎藤「あのー、、、って言うとまたボーンってなるような気がする」
田淵デカい声で笑う。
斎藤「あのー、禁止ね。で、あのー、」
(客席からパラパラと拍手)
斎藤「あっ、こちらが意図していない予定外の拍手はいらないので」
みたいなことを言っていたと思う。「あのー」のせいでその先の内容は忘れた。でもこちらも声を出せない代わりに拍手でリアクションしてたり、というのもあるのをわかって欲しい。


そんなMCの後、いつもより大きめにギターの音が鳴り、フライデイノベルスが始まる。サビでの田淵の首振りは可愛らしいし、何より今日の斎藤くんはファルセットが抜群に綺麗だ。カラクリカルカレでは後半のサビで田淵と貴雄が向かい合い、貴雄はドラムを激しく打つ。少しテンポが早まったかと思うくらい、激しかった。

「しん、きょく!」と言って始まったNihil Pip Viper。やはり新曲コールはまだあった。久しぶりにステージ全体が見える席だとこんなに照明がカラフルだったのかと驚く。
貴雄のカウントから始まるDizzy Trickster。元々大好きな曲だけれど、このツアーで聴くたびに好きが更に増している。斎藤くんの歌い方も語尾の伸ばし方とか少しアレンジを加える部分があったりして嬉しくなる。田淵もまた、客席を目を見開いて良い表情で歌っている。
"あなたの血が僕に流れてるんだ"の時に貴雄が客席に向けてスティックを差し出していたのを見逃さなかった。

ブレイク後、摂食ビジランテが始まる。貴雄が京都でやっていたドラムアレンジは長岡ではなかった。しかしやはり照明がいいし、斎藤くんの歌が最高。田淵のコーラスがもう少し聴こえたら良かった。
続けて夜が揺れているも照明に見惚れてしまったが、最後のサビで貴雄がわざとドラムの音に激しく強弱をつけていた。ドラムの音を弱めた時、斎藤くんの歌が際立つ。一音たりとも聴き逃したくないと思った。

会場から盛大な拍手の後、夏影テールライトへ。斎藤くんの足元もそれなりに見えたのでスイッチを押す足もつい見てしまう。優しい歌声、温かな照明とコーラスに浸る。

続けて始まるオーケストラを観にいこう。イントロの時点で泣きそうになってしまう。斎藤くんめちゃ声出てる。田淵すごい楽しそう。貴雄も間奏でスティックを上に掲げていた。最後、一度ステージが明るく照らされてすぐ消える演出が凄く良かった。途中の照明の感じが今までとちょっと違っていたような気がしたので、ファイナルの東京でしっかり見てこようと思う。
全体的にだけれど、市立劇場の壁が白く、それが反射するからなのかどのホールよりも照明で客席が明るくなるように感じた。

暗転したステージが再び照らされ始まるPhantom Joke。間奏で下手に行っていた田淵が急いで貴雄の所にやってきて向かい合った瞬間、滑ったのかわからないが急に後ろにひっくり返っていた。やや心配だったが少し床に寝転がった状態でベースを弾き、すぐに起き上がっていつも通り元気いっぱいな感じだったので安心した。そこからの田淵の動きは更にキレッキレだった。最後までめちゃくちゃカッコよかった。

そしてドラムソロへ。
斎藤くんが先に捌けていき、続いて田淵が捌けていく。
途中で立ち上がり激しくドラムを叩く貴雄。気付けばドラムソロの後半で拍手が湧き起こっていることに気付く。一旦ドラムソロが終わるタイミングで立ち上がっていた貴雄が心臓を2回トントンと叩くと更に大きな拍手が起こる。スティックを持ったまま、しーっ(静かに)とジェスチャー。これはめちゃくちゃカッコよかった。ドキドキした。そして続きのセッションへ。
この日の貴雄の1!2!3!の叫びの後の数字は「2→3→(少し悩んで)6→4!」だった。どう出るか、斎藤くんは真剣に貴雄の方を見ているが田淵はそうでもないのが面白い。最後の方でシンバルの音を弱めて鳴らさずにスティックで叩く仕草だけしている瞬間もあった。見ているだけでめちゃくちゃ楽しい時間。このセッションが毎回楽しみだ。貴雄の「世界はファンシー、1.2.3.4!」のコールから世界はファンシーへ。
いつもより歌い方が攻撃的だった斎藤くん。だけれど両耳を塞ぐようにしてリズムに乗って歌っていたのが印象的だった。"某日 とかく喝采を浴びせ 緩んだところを一気に詰める"の部分、ベースの音がすごくよく聴こえた。そして斎藤くんが貴雄の方を向いて始まったスロウカーヴは打てない (that made me crazy)。間奏で田淵がいちいち変な動きをするのが面白くて目が離せない。確かこの曲の時、急いで戻ってきた田淵が足元のスイッチをしゃがんでばんっ!と手で押していたのが見えた。何故、手で?サビでは思いっきり身体を左右に揺らしていた。斎藤くん、ギターソロではギターはあまり触らず足元のスイッチで音を変えていたが、最後は掻き鳴らし。そして上手にいた田淵と向かい合って弾いていた。田淵のベースが本当によく聴こえる。"「暴投です」"の歌い方が聴いたことない感じでふざけていてとても良かった。

天国と地獄が始まる時、いつも下手の端っこに田淵がいる。そこからベースを振り回しながら走り出すのがお決まり。元気いっぱいで安心する。足も上げて、変なステップを踏んでいたり。続くシュガーソングとビターステップでは全力で歌っている。また上手に来て"大嫌い 大好き ちゃんと喋らなきゃ"を客席に向けて全力で伝えていた。カラフルな照明で彩られたステージに立つ3人の良い表情が見えて、最高に楽しい。

斎藤「とても楽しかったです、ありがとうございました。ラスト!」

ラストと言ってから少し間を空けて、斎藤くんがすうっと深呼吸してから始まった101回目のプロローグ。今日の斎藤くんの歌、本当に良い。声が凄く伸びているし高音が綺麗。ギターソロは丁寧に弾いているのが伝わってきた。最後の、
"君だけでいい 君だけでいいや"の途中でマイクを横にずらし、マイクなしのアカペラで歌う。更に左側のイヤモニを外し、目を閉じて右耳を押さえつつ自分のリズムで歌っている姿。声量が凄かった。鳥肌が立ったし、ものすごく感動した。最後、3人が向かい合うが貴雄がまだ曲を終わらせようとしないように見えた。じっくり余韻を味わって、最後の音を鳴らして満足そうな3人。

斎藤「UNISON SQUARE GARDENでしたまたね!」

センターに出てきて手を振る斎藤くん。田淵は元気にベースを渡して捌けていく。貴雄は敬礼した後、歩きながら両手を上げて捌けていった。
メンバーが捌けた後も鳴り続ける拍手の音。

最高。


そしてアンコール。出てくるのが早い。田淵はまた記憶喪失になっていた。アンコールの拍手も鳴り止まない。待てなかった斎藤くん、拍手がまだ鳴り止まない中話し始める。

斎藤「雪すごいですね〜。会場入った時笑っちゃいました。大変じゃないですか?慣れっこ?」
慣れっこ?と聞かれて思わず縦に首をウンウンウンウンと振った。斎藤くんが積もった雪の高さをこのくらいって手を伸ばして再現してたのが可愛かった。いつもそのくらいの雪が道路脇にある年もある。今年はまだ少ない方。そして奇跡的に前日から雪がほぼ積もらず、ライブ当日は曇りで終わった長岡市。ユニゾンは本当に晴れバンド。そして新潟ならではの雪の話題はとても嬉しかった。けどその後、皆さんお身体ご自愛くださいと言ってくれたのを忘れない。

その後で「コロナが今またどーんと増えて」と言った時「どーん」で手を上に上げた斎藤くん。コロナ禍でもライブを続けていく決心の話をしていたのだけど「足を運んでくれる方に肩身の狭い思いはさせたくない」と言ってくれていたのが嬉しかった。行くという判断は間違っていないし、行かないという判断も間違っていない。そしてライブを続けていくという判断をしてずっと続けているユニゾンも間違ってはいないのだ。

斎藤「4月にめっっっちゃかっこいい新曲が出ます!」自信満々なその表情に、新曲への期待が更に高まる。
MCの間、田淵はアキレス腱を伸ばしていた。

斎藤「アンコールいきまぁす!」
そして始まったcrazy birthday。貴雄が立ち上がりフードを被る。田淵はゆっくりステップを踏みながら移動。ギターソロではセンター前方に出てきた斎藤くん。そこに田淵が寄ってきて向かい合う形に。ずっと向かい合っていたため気付けば歌い出しに間に合わない。走って戻り"ノーモアhappy birthday?"で珍しくマイクをグッと寄せていた。かっこいい!最後の"We like happy birthday!"では片手を客席に向けた斎藤くん。そして曲が終わるタイミングで下手の端っこにいた田淵に向かってオトノバ中間試験のイントロを弾きながら走っていく。お互い向かい合って楽しそうなのだが、田淵がめちゃくちゃ笑顔なのが見える。しかし、斎藤くんはまた歌い出しが迫りダッシュしてギリギリになってしまう。
"斎藤に任せといて"の前、田淵が客席に向かって両手を上げて笑顔でガッツポーズしていた。斎藤くんは"補習の準備をしよう"を凄く優しい声で歌っていた。
最後の間奏の前に貴雄が被っていたフードを取ると、田淵が寄ってきて向かい合う形に。間奏のドラムを激しく叩く。盛り上がった田淵、貴雄の方を向いたまま両腕を大きく上げて足も広げて高くジャンプしていた(多分超笑顔)。わんぱく少年か。テンション高すぎる。
どこかで斎藤くんと田淵が自分の位置でお互いを見てめちゃくちゃ笑顔になっていたのがすごく良かった。間奏の後だろうか。本当に楽しそうで、見てて嬉しくなった。

斎藤くんのラスト!コールからの春が来てぼくら。斎藤くんが凄く良い声で歌っているのにそれを上回る熱量で歌っている田淵につい目を奪われてしまう。なんだかしんみりしてしまって首を上下に頷きながら貴雄を見ていたら同じくうんうん、と頷いてくれたような気がして嬉しくなった。また最後の音を貴雄が鳴らすまでの時間が長かったように思う。余韻を噛み締めるように凄く良い表情で最後のドラムの音を鳴らしていた。

斎藤「UNISON SQUARE GARDENでしたバイバイ!」

イヤモニを外して拍手の音を聴く斎藤くん。自分の立ち位置で客席に手を振る。貴雄は気づくと斎藤くんの後を追うようにさっと捌けてしまった。田淵は客席に目を向けたり指差ししたりしながら、最後に捌けていった。

そしてまた、鳴り止まない拍手。本当に、良いライブだった。


地元ではあるが初めて訪れた長岡市立劇場。これまた良い会場だった。全部の音が本当によく聴こえたし、ちょうどいい広さ。またここでユニゾンを観たい。

斎藤くんの歌は凄く良かったけれどイヤモニを触る回数は京都よりずっと多かった。イヤモニに触るために、珍しくギターの音が抜けた時もあった。これだけはちょっと心配。


UNICITYのスタッフブログがこの日更新されていた。長岡のライブの話に触れてくれている。とても、とても嬉しい言葉。


最高のライブって何なんだろうとたまに思う。その感情にはあくまでも主観が入る。
今回のような地元でのライブだとか、自分の誕生日だとか、何かをやり遂げたり乗り切った先のライブだとか、あとめちゃくちゃに整番や座席が良かった時とか。
ライブがいつも最高なのに変わりはないのだけど、自分の中のそういうプラスアルファの感情があった時に更に「最高」の気持ちが上乗せされるとは思っている。
でもその気持ちを抜きにしても長岡のライブは本当に最高だった。
いつもより少し特別に感じた最高のライブを地元長岡で観れたことが何より嬉しい。
ありがとう。

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#5 【2022.1.11 ロームシアター京都メインホール】

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2022年のライブ始めと言うのか、初ライブは今年もUNISON SQUARE GARDENのライブになった。嬉しい。とても嬉しい。
毎回楽しませてもらっているTOUR Patrick Vegee。一瞬も飽きることなく今日を迎えた。

京都に着いた時は雨が降っていたが会場に着く頃には雨が止み、そこまで寒くもなく過ごしやすい天候だった。
ロームシアター京都は平安神宮の隣にあり、ぱっと見はホールに見えない。改修されて比較的新しく、綺麗。

本日、今までにないくらい席が良い。1桁列斎藤くん前。着席すると私の席の延長線上に斎藤くんがいる。こんな神席あるだろうか。
最前列ではないのであまり見上げる感じではなく、目線もちょうどいい。
ロームシアター京都のメインホールの座席は市松配置で前方は2段毎に段差がある。なので前の人があまり邪魔にならない。そして赤い布地の椅子がふかふかで席間隔もそこまで狭くないのでとても快適。

定刻。キョードー大阪タチバナさんの影アナでのご挨拶。最後の「TOUR Patrick Vegee」の流暢なのかそうでないのかよくわからない英語の発音に笑ってしまった。
客電が落ち、絵の具が流れる。

メンバーが現れる。斎藤くんは白地に片側濃紺のシャツ。このシャツに出会う確率が高い。紺なのか黒なのか未だにわからないのだがネクタイの色との僅かな色の違いを確認したので多分濃紺かと思われる。

ちなみに、今までのライブの中で1番体感の短いライブだった。前方の席だと余計にそう思うのかもしれない。そして記憶がパーンと飛んでしまった。9割斎藤くんを見ていた。なので今回はほぼ斎藤くんの感想しかない。


息を吸う音が聞こえた瞬間にスポットライトが斎藤くんを照らし始まったSimple Simple Anecdote。近い。全身よく見える。しかし前髪が長い。目が見えない。年末から切っていないのだろう。早く切って欲しい。
目の前で鳴らされた音がダイレクトに身体に届く感覚。前方席だからこその感覚に身を委ねていたらあっという間に曲が終わっていた。そして「ようこそー!」と。

続くHatch I need、イントロのエフェクターの何かを踏み間違えたのかギターの音が間違っていた。珍しい。そんなボードを踏むところまでよく見えてしまうものだから前の席は堪らない。ハッと気付いてすかさずエフェクターのスイッチを押す早業。見れて良かった。

そのままマーメイドスキャンダラスへ。この近い距離で貴雄のドラムをまじまじと見よう、と思っていたが見ることはあまり出来ず。2番Bメロのドコドコの部分だけはしっかりと見たが斎藤くんの歌とギターばかり見ていた。ギターの手の動きとか目が離せない。

そしてInvisible Sensation。目の前で斎藤くんが息を吸う音から全部聴けて見れて最高の気分。私が1番大好きな曲を演奏する姿、こんなに間近で見ることが出来て本当に一生忘れられない日になった。生きて欲しい!を目の前で見れて嬉しい。斎藤くんが歌いながら微笑む姿は絶対に忘れない。

MC。長い拍手をずっと聞いている斎藤くん。逆にこの音で眠れそう、マイナスイオンが出てる、とか何とか言っていた。もう本当に覚えていない。


斎藤くんがコードをサラッと弾いてからフライデイノベルスが始まる。
間近で見たから気付いたのだけどこの曲意外とメロディーのギター、難しい。あの運指が難解なギターを弾きながら歌っている姿、凄いなと改めて感じた。

後ろからスモークがモクモクと焚かれ、カラクリカルカレへ。動き出す田淵の方を見てニヤッとする斎藤くん。田淵と貴雄が向かい合ってた①。斎藤くんの鋭い目付き。

そう言えば「新曲!」って言っていないような気がした、Nihil Pip Viper(言っていたかもしれない)。でも始まる時貴雄が斎藤くんをスティックで指していた。前で見ていると照明が本当にキラキラしていて綺麗。ギターをずっと見ていたい。本当に楽しい曲。

Nihil Pip Viperが終わってDizzy Tricksterのイントロが始まるこの瞬間がめちゃくちゃ好きだしアガる。斎藤くん、イントロのギターから本当に楽しそうな顔をしていて最高。
2番の歌詞を間違えて"依然体制異常なしだなんて わがままが"まで歌った後でしれっと直してた。ナチュラルにすぐ直せる所が凄い。
このツアーのセットリストの中で1番良い顔をしてギターを弾いて歌っている曲だと思う。大好きな曲だから毎回セトリに入れて欲しい。本当に好き。でも同じくらい田淵もめちゃくちゃいい顔をしている。小声のThank youがぐっときた。

後ろで貴雄がまだ水を飲んでいる途中で始まった摂食ビジランテ。スポットライトが絶妙に顔を外して肩の辺りを照らしている。歌に圧倒されてあんまり覚えていない。違うかもしれないけどドラムの細かい音の部分を足したりして、ちょっとアレンジを加えていたかもしれない。

そのまま続く、夜が揺れている。たまにめちゃくちゃ眩しくて貴雄のスーパードラムをあまり見れなかったのが心残り。あまりにも眩しくて途中目を閉じて聴いていたのだが、斎藤くんが凄く気持ちを歌に乗せてるのが伝わってきて動けなくなった。

空気がガラッと変わり始まる夏影テールライト。田淵はセットリストを組むときに歌詞の繋がりとかは考えないと言っていたけれど改めてこの流れ、夜が揺れているの"夏の花火と君が嫌い"という部分を夏影テールライトと繋げることで昇華しているように感じた。
"目を見てるから今はそらさないで"の歌い方が今までにないくらい強くてドキッとした。
"映し出せ"の"出せ"の歌い方が最近優しくてとても好き。

一度暗転してから始まるオーケストラを観にいこう。近くで見ていたら"LIVE (in the) HOUSE 2"のラストを見ているようで何だか泣けてきた。斎藤くんも田淵も貴雄もめちゃくちゃ良い表情で、見ているこちらも笑顔になる。"頭の中言葉たちが大合唱で"の"大合唱"で田淵が両手を広げる。
斎藤くん、たまにだけど少し溜めて歌う部分が増えたように思う。最後の音とともに暗転する演出は本当にガラッと雰囲気が変わって良い。

一瞬の拍手の後にすぐ始まるPhantom Joke。斎藤くんの歌も安定していた。近くで見ると演奏が凄すぎて目が離せないしかっこいい。ギターソロの時、田淵と貴雄が向かい合ってた②。この時はドラム台に乗っていた。ラスサビの斎藤くん弾き語り部分でステージのバックに映し出されるシルエット、3人が綺麗に映っていてとても良かった。やはりセンターから見ると全然違う。
曲が終わる前、3人が向かい合ってずっと音を掻き鳴らし続けていたのが印象的だった。そしてまた真っ暗になるのが最高。

田淵が先に捌けていき、続いて斎藤くんも袖へ。貴雄のドラムソロ。途中で立ち上がったり、貴雄が叫ぶ声まで聴こえた。何と言っているのだろうか。この日の貴雄の1!2!3!の叫びの後の数字は2→5→4→3→2→(囁くように)1!」だった。そして貴雄が「世界はファンシー、1.2.3.4!」とコール。貴雄、めちゃくちゃ楽しそうだった。

そして世界はファンシー。イントロの田淵のあの変なポーズ笑ってしまう。斎藤くんも囁くように歌ったり、楽しそう。2番Aメロでは田淵が斎藤くんのところに寄って来た。最初の斎藤くんの手の動きが何だか田淵を払っているように見えてしまった(実際は多分ただの手の動き)。その時の"ロックンロール"の巻き舌が最高にロック。

続くスロウカーヴは打てない (that made me crazy)のイントロでは下手にいた田淵が多分バランスをやや崩しながらセンターに来てそのまま足をスピーカーにかけてベースを弾いていた。間奏では斎藤くんが田淵の動きを気にするようにチラチラと見ていた。ギターソロの部分は小刻みにスロウカーヴのメロディーを弾いた後で、ギター掻き鳴らし。何か田淵が新たな動きをしていたような。

そして天国と地獄。田淵の動きがキレッキレだった。前日も明日も明後日もライブだというのに元気だ。めちゃくちゃかっこよかった。

シュガーソングとビターステップが始まり、イントロでは田淵が動きを止めるのが最近可愛らしい。途中上手に来てくれて嬉しかったしとても近い!と思ったのだけど目の前の斎藤くんからも目が離せない。近いと全体を見るのが難しい。

ラスト!と斎藤くんがコールし、101回目のプロローグ。もう本編最後…早すぎる。間奏は3人を出来る限りじっくり見た。でも何より特筆すべきは、斎藤くんのマイクを外してのアカペラである。最後の、
"君だけでいい 君だけでいいや こんな日を分かち合えるのは
きっと拙いイメージと でたらめな運命値でしか 描き表せないから"
歌い始めてからマイクを動かし、マイクなしのそのままの歌声がこんな近くで見て聴けるとは。
年末のCDJでフルカラープログラムのアカペラを聴いた。その時と同じ、マイクの離し方。この曲でも聴けるようになるとは思ってもいなかった。感動した。

斎藤「UNISON SQUARE GARDENでしたまたね!」
最後に貴雄が敬礼して去っていくのカッコ良すぎる。

アンコール。斎藤くんのMC。
年末年始、ずっとお腹いっぱいで酔っ払っていたそうで、ライブが出来るのか不安だったと話していた。
その後でコロナの感染者がまた増えてきているけどこれからもいつも通りライブを続けていくと話した斎藤くん。
話してる途中、手を上げる時中指で器用にピックを挟んでいるのが見えた。

斎藤くんの「アンコールいきまぁす!」のコールからcrazy birthday。早速フードを被る貴雄。
斎藤くん、ギターソロは上手前に移動して掻き鳴らしていた。田淵がアキレス腱を伸ばすポーズをしていたのはこの曲の時だろうか。

そしてオトノバ中間試験が始まる直前、下手端にいた田淵に向かって駆け寄る斎藤くん。2人向かい合って、イントロをニッコニコでリズムに合わせてジャンプする田淵(両足広げたまま)。そして歌い出しに間に合うか微妙になった斎藤くん、急いで戻る。汗かいたのか前髪が一時センター分けになっていて可愛らしかった。 2番Aメロで田淵が足を開きながら後ろに下がる動きをしていた。
"斎藤に任せといて"は斎藤くんをずっと見ていた為全く気づかなかったのだが田淵はまた斎藤くんを拝んでたらしい。
ラスサビ前の間奏は斎藤くんがセンターに。目の前に出てきてくれて嬉しい。
そして次の曲のためにスタッフが貴雄に近付く。貴雄はヘッドホン装着のタイミングで動かないようにしてるのがわかる。フードをそっと取って髪を整えてヘッドホンを装着するスタッフ。

ラスト、春が来てぼくら。田淵、本当に顔の動きが激しい。途中、貴雄がスティックを咥えて片手で丸を描いてスタッフに指示を出していた。スティックを咥えるなんて、あまり見れない光景だと思う。貴雄は2階や3階をじっくりと見ていた。
最後の方、貴雄と田淵向かい合ってた③。アウトロでは頬をぷくっと、ずっと膨らませていた斎藤くん。近くで見ないとわからない顔の動きまで見れて本当に満足。

斎藤「UNISON SQUARE GARDENでしたバイバイ!」
満足そうな表情の斎藤くん。田淵は客席を指差したり、ニッコニコで捌けていく。そしてフードを被ったまま、決めポーズをして両手を上げ去っていく貴雄。


ライブ、あっという間に終わった。本当に体感何秒というくらい、こんなに早く感じたのは初めてだった。
そして、記憶がわずかに残っている程度。
もっとこのシーンを覚えていたいとか、歌い方とか田淵の変な動きとか、MCの内容もスパーンと飛んでしまった。
こんなに近くで見れる経験はこの先も多くはないだろう。それでもこの日のライブのことは一生忘れないと思う。
コロナ感染者がまた少しずつ増えてきている今、京都まで足を運んだのはもしかしたら間違いなのかもしれない。
それでも私は見届けたい。チケットが取れた時点で、これも何かの縁だったのだ。その縁を無駄にすることは私には出来なかった。

今日も最高のライブをありがとう、という気持ちしかない。ユニゾンのライブは間違いなく私が生きてく理由なのだから。

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#4 【2021.11.11 カルッツかわさき・ホール】

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川崎駅から歩いて15分の会場。ほぼ真っ直ぐなので迷わないが結構歩いた気がする。会場は新しく綺麗で、体育館が併設されたりしている不思議な会場。人の流れに乗ってそのまま入場することになったのだが、来場者登録の画面→検温、アルコール消毒→チケットもぎり、の間隔が十分に空いていたのでとてもスムーズだった。どの会場もここを見習って欲しい。
中に入るとホールにありがちな広いロビーがない。通路しかなく、どこに階段があるのか少し探した。トイレは空いていて、綺麗。

2階2列目田淵側端の方の席。2階席と3階席があるが、他のホールに比べてかなり高い印象。それでいて天井も高い。座席も木が使われていたりしてオシャレ。1階の1列目と2列目は使われていなかった。これはライブを開催するにあたりその地域で決められていることなのかもしれないが、何だか勿体無い。

11月11日、ベースの日に大好きなバンドの大好きなベーシストを生で拝見出来るのは嬉しいものである。本日も田淵側。

定刻。Vintage Rock若林さんのご挨拶があり、客電が落ちる。絵の具が流れる。

メンバーがいつも通りステージに現れる。斎藤くんの弾き語りでSimple Simple Anecdoteが始まる。何となくだが、音の響きが良い感じ。
しかし、音に合わせて身体を揺らす客席に合わせて会場も揺れている。2階席の前方はかなり揺れるようだった。最初、地震のようでやや気持ち悪く感じてしまった。
それはHatch I needで更に強く感じてしまい、これは自分も揺れて何とか紛らわすしかないと思った。ふと気付いたことだがHatch I needの最初、メンバーを照らす照明の色が緑とオレンジで人参カラーだった。

斎藤くんは黒とワインレッドのシャツ。やっとこのシャツを見れて嬉しい。そして驚いたのが貴雄の衣装が変わっていたことだ。パーカーにスウェットのようなパンツ。足元はロールアップされているデザイン。パーカーの柄がピエロみたいに見えて可愛い。田淵は変わらず、元気いっぱい。

身体を揺らして何とか集中しようとしたマーメイドスキャンダラス。でも揺れてしまうと周りもより揺れてしまうような感覚に陥り、出来る限り動きを控えつつ手を挙げることに。Invisible Sensationは田淵の笑顔がよく見えた。"生きて欲しい!"で田淵が手を上げるの、凄く好き。2階から見ると斎藤くんが片足でリズムを取っているのがしっかり見えるから良いし、エフェクターのスイッチを押す所が見えるのも。しかし貴雄は後ろの照明との位置が絶妙で私の席からだと顔が眩しくなってちょっと見づらい。

斎藤くんMC。確かツアーで関東は東京止まりだったけど久しぶりに神奈川でやれて嬉しいです、みたいなことを言ってたような。

その後曲に入る前、斎藤くんが数回咳払いをしていたのが少し気になった。フライデイノベルスでは斎藤くんが1番Aメロを2番Aメロで歌ってしまう歌詞間違い。大丈夫、全然気にしていないので。こういうのがいかにもライブっていう感じがするからいい。カラクリカルカレは高い声、結構出ているなと感じた。

「新、曲!」Nihil Pip Viperは上から見てもカラフルな照明が楽しいし、3人とも演奏に慣れてきたのか田淵も動くようになってきたように思う。続くDizzy Tricksterは本当に田淵が良い顔でベースを弾いているのが見れて良かった。2階にいると本当に上までよく目を配っているのがわかる。それに口パクで歌って届けようとしている顔が真剣で目が離せない。曲終わりの斎藤くんの「Thank you!」はちょっと強めな言い方。

摂食ビジランテから夜が揺れている、席があまり揺れなかったのでここは集中出来た。本日の斎藤くんの歌が1番良かったこのターン。
夏影テールライトの歌い方は凄く、凄く優しかった。オーケストラを観にいこうの始まりは毎回鳥肌が立つ。田淵が小刻みに揺れながら真剣にコーラスする姿が好き。"頭の中言葉たちが大合唱で"の"大合唱"で両手を広げていた。そういえば"そんな今日は、一体第何楽章?"でいつもやる変な動きをやっていなかった。いつも田淵を見てしまう所なのだが。

そしてPhantom Joke。もうとにかく、頑張れ斎藤。このツアーで1番高音がきつそうだった。そんな2番が終わってギターソロに入ると田淵が貴雄のドラム台に乗り、貴雄がドラムにアレンジを加えて更に激しくしていたのが凄くカッコ良かった。こうして2人がバンドを支えているのが伝わってくる。最後のフレーズを弾いた後の斎藤くんの手の動きが物凄くカッコ良くて、鳥肌が立った。
その後の余韻、田淵がベースを振り回してるシーンで照明が消えて真っ暗になるのが瞬間的に残像が目に焼き付くようでカッコいいな!と思った。しかし斎藤くんの高音、なかなか完璧に戻らないのが心配。

斎藤くんと田淵が静かに袖に捌けていきドラムソロ。途中貴雄が立ち上がる所もあり。そういえば衣装が変わったけれど照明の色はどうだったのだろうか。上から見下ろすように見ていたが手の動きが凄まじい。途中スティックを軽く投げてキャッチした時に向きが反転してそのまま叩いていたが、それを途中でクルッと回して元に戻していたのも見えた。
そしてセッションは改めて聴くと本当にカッコいい。ギターメインの所では斎藤くんを紫の照明が照らしていた。シャツに合わせたわけではないと思うのだけど少し気になる。
今日の貴雄の1!2!3!の叫びの後の数字は2→2→2→5!だった。そして今回も貴雄が「世界はファンシー、1.2.3.4!」とコール。そして始まった世界はファンシー。照明は何となくMVを模しているような色合い。2番Aメロでは田淵が斎藤くんに近付いていき、向き合って楽しそうにしていた。
斎藤くんが振り返って貴雄とリズムを取り合うスロウカーヴは打てない (that made me crazy)。田淵はセンターで屈んでベースを弾いていたような気がする。間奏ではギターのアレンジがカッコ良かった。斎藤くんは田淵を見ていたが、斎藤くんの方へ寄ってこなかったので特に事件は起こらず。
続く天国と地獄、"余りある殿方にお任せ"の"お任せ"で田淵が両手を広げていた。続くシュガーソングとビターステップ、この2曲はやはり盛り上がるので揺れがとにかく凄く、あまり覚えていない。貴雄が立ち上がっていたのは記憶している。いつもは楽しくて堪らない曲なのに。

斎藤くんが「今日はありがとうございました、ラスト!」と言って始まった101回目のプロローグ。斎藤くん、2番Aメロの歌詞を間違えてちょっとごにょごにょしていた。そして上から見て気付いたのだが、ステージの床に近いライトは7色になっている。上の方は5色で七色を表現しているのだけど。斎藤くんのアカペラは回を重ねる毎に良くなっているような気がする。今回も荒くイヤモニを外す姿が見れた。斎藤くんだけでなく、それぞれのパートが光る部分もツアーを重ねる毎に演奏が良くなっていって、バンドのグルーヴをひしひしと感じるそんなラストになっていて感動する。

斎藤「UNISON SQUARE GARDENでしたまたね!」

一瞬真顔に戻る田淵。でもすぐに笑顔になってベースを渡しにいくのが面白い。
斎藤くんもニコニコしながら捌けていく。いつも下手の際でも手を上げてこちらを見てくれるのが嬉しい。
ようやく全身が見えた貴雄、こちらにスッと敬礼をして去っていく。やはりこの衣装、少し暑そうだが可愛い。


アンコール。メンバーの着替えはなし。
斎藤くんMC。「っしゃぁー!」っという気合い入れのような声が先に聞こえた。内容は、
・知り合いのミュージシャンに今年4本目のツアーを回っていると言ったら、失笑された
・ツアーのセットリストが決まっているので、やる度に曲の理解度が深まっていて、誇らしい気持ちでライブが出来ている
・色々な意見があると思うけど、今はまだライブに来れない人がまた気軽に来れるようにライブを続けていきたい
・また新曲作ってライブするのでライブでまた会いましょう
そしてアンコールにいこうとするが…
斎藤くんが貴雄の方を見ると全く動く素振りを見せず。えっ?と斎藤くんが固まると、おもむろにパーカーのフードを被る。パーカーのフードにしては大きく深めで、まるでここで被ることを前提に作られたのではと思ってしまうくらい。

そして始まったアンコール。久しぶりにクレイジー過ぎるcrazy birthday。ギターソロでは田淵が斎藤くんに近付いていき、斎藤くんが動けないように周りを固める感じで小刻みに動いていた。"We like happy birthday! "で斎藤くんが田淵を指差してたのが見えた。そして最近この曲で田淵はサビで首を横に振るのをやっていないことが多かったのだけど最後の"大正解 なんだか今日は 大正解"の所でリズムに合わせて首を横に振っていた。この首を振る動きが好きなので、サービスしてくれてありがとう。
そして曲終わりすぐ、斎藤くんが下手前方にいた田淵の方へ向かう。そして始まるオトノバ中間試験。2人が向かい合った状態で始まったのが何だか貴重で、しかも斎藤くんが田淵に向かってくるのも何だか珍しくてとても和やかな気持ちになった。
"斎藤に任せといて"では下手端から斎藤くんを指差す田淵。その後のギターソロは少しアレンジしてたような気もするが気のせいかもしれない。斎藤くんは上手前方へ行き、田淵は下手前方でしゃがんでいたような気がする。貴雄はずっと、フードを被ったままだ。
そしてアンコールで、斎藤くんの声はだいぶ復活して高音も出ていた。ちょっとほっとした。しかしこのオトノバの時が最高に揺れた。田淵動かないで…と思うくらい、揺れた。

気付けばフードを戻してヘッドホンを装着していた貴雄。ラスト!と斎藤くんが言って、春が来てぼくらが始まる。田淵が2階と3階の隅まで目を向けているのがわかる。
斎藤「UNISON SQUARE GARDENでしたバイバイ!」
曲が終わり、鳴り止まない拍手。センターに出てきて、小さく拍手する斎藤くんの姿が見えた。田淵は笑顔で会場に手を振ったりしている。斎藤くんは最後に両手を上げて手をふにゃふにゃと振って捌けていった。最近アンコール終わりに髪を上げでオールバックにする貴雄、やはりカッコいい。ただ捌け際にほんの少しつまづいたのが見えた。パーカーの背中にも何か絵が描いてあった。

私にとって2021年ラストのTOUR Patrick Vegeeとなった川崎公演。カルッツかわさきというホールは2階前方の席がとても揺れる会場だった。こんなに集中出来なかったライブは初めてである。これも良い経験なのだろうか…。(私もそうだがそれなりに大きな地震を経験している人は、この揺れがトラウマになりそうな気もする)

本編で斎藤くんがイヤモニを両手で押さえてギターの音が一瞬抜けた曲があった。イヤモニの調子と喉の調子が悪かったのだろうか。最近イヤモニを触る回数が多い気がするのだが。でも相変わらず良いライブをするバンドだ、ユニゾンは。会場の揺れさえなければ今日も最高のライブだった。この会場はロックバンド向きではないな、正直。音の響き方は好きだけれど。

天国と地獄の"お任せ"、オトノバ中間試験の"斎藤に任せといて"…ユニゾンに任せておけば全て何とかなる!

というわけでまだまだ食べ足りないTOUR Patrick Vegee、2022年へ続く。

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#3【2021.11.3 東京エレクトロンホール宮城】

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ずっとここにあるのは知っていたホールだけど入ることはないかな?と思っていた会場。迷路のような階段があったり、何だか座席が狭い気がするが天井は高くて良い感じ。この会場も歴史を感じる。
1階20列目やや田淵側でこのツアー初の真ん中寄りの席。というかほぼ田淵の真正面。やっとステージ全体が綺麗に視界に収まる席で見れる。

ユニゾンのライブにしては珍しく開演は定刻より少し押した。時計は確認していないが多分5分くらい。ノースロードミュージック代表、井上さんのご挨拶があり、客電が落ちる。絵の具が流れる。
メンバーが登場して気付いたのだが、私の前列には背の高い男性が。何と田淵と丸かぶりで、見えない。少し首を傾げれば見えるが基本的には見えなそうなので(まあ彼の場合動いてくれれば見えるので)本日は斎藤・貴雄デーとすることにした。

斎藤くんの弾き語りから始まるSimple Simple Anecdoteだが、その弾き語りが過去最高に(私の中で)良かった。鳥肌が立った。これは今日のライブ、期待出来る!と感じた瞬間だった。斎藤くんは、黒地にゴールドとシルバーのラインが斜めに入ったデザインのシャツ。初めて見れて嬉しい。
Hatch I need。コーラスの貴雄の声がいつもに増してよく聴こえるように感じた。そして何よりサビ以外のメロディーの斎藤くんの歌が凄かったのである。少し歌い方を変える部分が多く、手の動きに合わせて強弱を付けたりまた表現力が上がった?と思う。この曲は斎藤くんの持つ魅力をめちゃくちゃに引き出す曲なんだなと改めて思った。
そしてマーメイドスキャンダラス、Invisible Sensationという大好きな2曲でテンションMAX。斎藤くんがサラッと喋り、最後までよろしくお願いしまぁす!と言って、次の曲へ。

楽しいフライデイノベルス、カッコいいカラクリカルカレ。そして「新・曲!」Nihil Pip Viper。初めて聴いた時より演奏が何となく板に付いてきた感じがする。それにしてもギターが上手い。新曲だけどこの曲はかなり盛り上がる。続くDizzy Trickster、斎藤くんがイントロとアウトロのギターを弾く姿がめちゃくちゃかっこいい。ちょっと頭振ったり激しく動いたりするの凄く好き。また最後に「Thank you」と言っていた。嬉しい。

少し長めに貴雄のドラム調整が入り、摂食ビジランテのイントロ。正面から見た時の照明のインパクトが強過ぎる。メンバーをそれぞれ照らす赤いスポットライトが交差しているのが綺麗。夜が揺れているも同じく照明と歌、演奏にただただ聴き入ってしまう。貴雄がシンバルをミュートする所がかなり好き。ドラムが本当に凄まじいので目が離せない。

夏影テールライトもステージが綺麗で見惚れてしまう。一拍空けて続くオーケストラを観にいこう、何回聴いてもイントロがずるいしステージの照明と背景に感動する。そしてこの曲を歌う斎藤くんがとにかくエモかった。私の頭の中で2番のBメロの歌い方がとにかく衝撃で、それだけは覚えている。そして歌っている時の優しい表情。席は遠くても見えるし伝わってくる。そして夕焼け色の背景は間奏だけ青と緑の爽やかな色に変わっていることに気付く。ラスサビの前、オーケストラの演奏だけになり斎藤くんが歌う部分は貴雄がそのオーケストラに合わせてスティックで指揮をしているのが見れた。カッコいい!そして曲が終わった瞬間、真っ暗になるのがとても良い。
そしてPhantom Joke。弾き語り部分はステージバックに斎藤くんの影(と貴雄)が映されるだけかと思いきや、後に田淵の影も映って3人の影になっていたとは。影というかシルエットか。そして曲の最後に田淵が下手の方にいたような気がする。今回は3人向かい合っていなかった…?

そして貴雄のドラムソロ。千葉では立ち上がったりしていたが、真剣にドラムをひたすら叩いている姿に圧倒された。そしてドラムソロ終わりに貴雄を照らす照明が衣装に合わせているのか白と赤なのがとても良い!今回のセッションで貴雄が叫んだ数字は2→3→3→5→7→1。この部分、かなりの見物である。彼等すごい。次曲への繋ぎで、
「世界はファンシー、1.2.3.4!」と貴雄。ちょっと驚いてしまって記憶が定かではないのだが世界はファンシーってちょっとクールに言っていた。そして今日のAメロの歌い方は斎藤くんの過去最高(私の中で)を超えるくらい良かった。それぞれの会場で違う歌い方をしている気がする。説明が難しいところだが。2番Aメロでは田淵が斎藤くんの方へ行って向かい合ってた。fun time HOLIDAY ONLINEの時のような。

そしてスロウカーヴは打てない (that made me crazy)、イントロでは斎藤くんが貴雄の方に身体向けてリズムを取るのがお約束になってきたようだが、この日貴雄の方に身体を向けてたのはここだけだろうか(セッションやブレイク時、曲終わりを除く)。確か上手に移動してきた田淵、1番Aメロ後、リズムに合わせて後ろにのけぞりながら自分の場所に戻って行った。「直球です」で斎藤くんが左手をシャッシャッと小さく上下に動かす姿が見れた。可愛らしい。お決まりの間奏は斎藤くんと田淵が最初は遠くからお見合い、なかなか田淵が来ない。ギターの音色を変えて田淵を呼んだ?からか、最後は田淵が斎藤くんに近づいて来て仲良く向かい合って楽しそう。毎回変えているギターのフレーズ、ジャカジャカ掻き鳴らす感じでカッコいい!
曲終わりに田淵が下手端まで来ていたのだが、ゆるい終わりのスロウカーヴから天国と地獄へ、演奏の入りがぴったりと合うのが今更ながら凄い…と思った。田淵はいつも通りイントロで走り抜ける。
そしてシュガーソングとビターステップ。3人の楽しそうな表情にフロアも最高潮の盛り上がりを見せる。

「今日とても楽しかったです、ラスト!」と斎藤くんが言って始まった101回目のプロローグ。2番のAメロ、"大好きすぎるものがありすぎて"と歌っていた。多すぎてとありすぎて、ごちゃごちゃになってしまうよなぁ。
"数えきれぬ星たちを通過してきたよ"、まるでミラーボールを使っているかのようにキラキラと照らされるステージ。そこで左耳のイヤモニを荒く外した斎藤くん。
斎藤くんのアカペラ部分、その左耳を押さえて自分で自分の声を聴いてリズムを決めて歌っているように見えたし聴こえた。私が行ったどの公演よりゆっくり、ブレスの間も空けて。その姿とその後の歌もめちゃくちゃエモくて、何だか胸が締め付けられた。ライブでこんな気持ちになったのは初めてだった。

斎藤「UNISON SQUARE GARDENでしたまたね!」
捌けていく3人に、最大の拍手を送る。


アンコール。メンバーの着替えはなし。
田淵が屈伸してるのを見て斎藤くんが「膝大丈夫?ライブ久しぶりだしね、1週間空いたしね。いつまでも健康でいてライブやり続けたいですね。」というようなことを言っていた。
田淵、ここでは膝を屈伸していたがブレイクの時間に肩を回したりしている。身体は大事にして欲しい。
斎藤「宮城でもまたやりたいし、全国津々浦々を回るライブバンドでいたいです。」と言っていたかな。ライブバンドでいたい、という言葉がとても嬉しい。そして曲へ。

ただ楽しいcrazy birthday。斎藤くんはギターソロでセンターへ。荒ぶりながら掻き鳴らす姿がかっこいい。確か貴雄が後半ドラムを激しくアレンジしていたような。
これまた楽しいオトノバ中間試験。2番Aメロ、田淵が斎藤くんに寄って行き"呆れるまで斎藤に任せといて"で田淵が手を合わせて(もしかしたら手を組んでいたかもしれない)斎藤くんを拝んでた。可愛い。
間奏は斎藤くんが田淵の方を見るが田淵は貴雄と向かい合って楽しそうにしていたので斎藤くんは1人上手前に出て来てギターを掻き鳴らしていましたとさ。斎藤くん、田淵の動きを気にしすぎだな。可愛い。田淵と向かい合っていた貴雄はまたドラムを激しくドコドコ。

「ラスト!」春が来てぼくら。この歌もまたエモかった。斎藤くんが本当に大事に一音一音歌っているように聴こえて感動した。田淵はあまり見えなかったんだけど(多分客席隅々まで見ていたと思う)、貴雄も優しい表情で客席に目を向けている。そして貴雄が最後の音を鳴らすまで、3人が待っている姿にグッとくる。この曲でライブを締め括るのが、とても良いなと改めて思った。
そして次の公演の1曲目に繋がる。まるでアルバムの曲順のように。

斎藤「UNISON SQUARE GARDENでしたバイバイ!」
盛大な拍手とやり切った3人の表情。とても良いライブだった。

捌ける時髪かき上げてオールバックにするのずるいですよ、貴雄さん!(好き!)

そういえば貴雄、今日はずっと座ったままだったかも?(見逃している可能性有り)
ツアーは回を重ねる毎にアップデートされる部分もあるし、違いを見つけるのも楽しくてついつい何ヵ所も行きたくなってしまう。今日は斎藤くんが最高にエモいライブだった。田淵が視界に入らないのはちょっと寂しい気持ちになった。

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#2【2021.10.19 千葉県文化会館】

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どの駅からもまあまあ歩く会場。近くにお城?があったり、隣の中央図書館は結構歴史がありそうでお昼に行ってみたいなと思った。
この千葉県文化会館も、少し古びていて歴史を感じる。こういう建築物も好き。

1階11列目下手側、ちょうど段差が出来ている辺りなのでかなり見やすい。バルコニー席が凄く特徴的で、遊園地にありそうな形。

定刻。Vintage Rock若林さんのご挨拶があり、客電が落ちる。絵の具が流れる。

貴雄、田淵、斎藤の順でいつも通りステージに現れる。何回見ても、この最初の音が鳴らされるまでの緊張感がとても好きだ。

そして斎藤くんにスポットライトが当たり、Simple Simple Anecdoteが弾き語りで始まる。この始まり、本当に素敵。ステージが明るくなって3人の顔が見える瞬間、一気に高揚感に包まれる。

衣装、斎藤くんは白地にゴールドとシルバーの線が斜めに入ったシャツ。田淵と貴雄は初日と一緒。斎藤くんは気持ち前髪短めに感じたけど、ライブ中たまにセンター分けになっていた。田淵のベースのピックガードはよく見たら黒だった。

続くHatch I needは貴雄がスティックで田淵を指して始まった。間髪入れずにマーメイドスキャンダラスに繋がるのが最高。この2曲は本当にテンションがドン!と上がる曲。
Invisible Sensationも最初は斎藤くんにスポットライト。何回聴いても大好きしか出てこない。貴雄がめちゃくちゃ笑顔でドラム叩いてる。また田淵と貴雄が向かい合っていた。曲の終わりに腕を上げがちな田淵。
ここで「UNISON SQUARE GARDENです!」

ここで斎藤MC。
「影アナのスタッフさんの話で拍手がすごくて今日のお客さんはチョロいなと思いました。」
そう、私たちはチョロい。
その後、今日で4公演目?って言った時田淵が深く首を下げていた。合ってた。

フライデイノベルス、サビで田淵が首を左右に振るのが可愛らしい。すぐに雰囲気が変わって真っ赤に染められるステージ。カラクリカルカレは今更気付いたんだけど田淵のコーラスがない曲。だからこそステージを自由に広く動き回れるんだなと。確か貴雄がドラムにアレンジを加えていた。
斎藤くんの「しん、きょく!(新曲)」コールからのNihil Pip Viper。1階で見ると照明が凄く綺麗。スポットライトの色が次々に変化してる。いや本当に、全部楽しい!"全身にくるくるくるくる刺激"でくるくる回る照明。
続くDizzy Tricksterのイントロは斎藤くんがめちゃくちゃ楽しそうな顔を見せる。Nihil Pip Viperの時とは違って意外にも照明はシンプル。それがこの曲の良さを引き出しているよう。最後の"この高揚感は誰にも奪えない"で斎藤くんはマイクを握って歌っていたし、貴雄はスティックを客席側に向けていた。曲終わりに斎藤くんが「Thank you」と小さく言っていて震えた。

貴雄の準備が万端になったのを確認して始まった摂食ビジランテ。赤いスポットライトが斎藤くん1人を照らす。基本的に赤いライトだけど"サインさせてよ"の後にバックから白いライトがフラッシュのように。"今日は残します"でバックが白く照らされる。曲と照明が合いすぎている。すぐに始まる夜が揺れている、この曲は基本ブルー系の照明だけどサビだけ白が混ざる。斎藤くんの歌い方に圧倒された。
ここで少し拍手の間があり、夏影テールライト。オレンジやピンクにブルーも混ざった凄く綺麗な照明だった。"映し出せ"の"出せ"の歌い方が過去最高に優しくて意図的なのかはわからないけど凄く良かった。その後凄く優しそうな表情で客席を見ながら歌っていた斎藤くん。あの目線を向けられていた人、息をしているだろうか。
ここでも拍手の間があり、イントロのオーケストラのメロディーが流れてきてステージ上部にいくつかの白いライトがこちらに向けてくるくる回る。オーケストラを観にいこうが始まると、それまで後ろにあった幕がなくなり白い背景に。そこに夕焼けのようなオレンジ色の照明が当てられている(多分)。田淵は顔の筋肉を全部使って斎藤くんより歌っている。空間をパンチしたり、空を仰いだり、色々な感情と戦っているように見える。
続けてすぐPhantom Joke。ここは間髪入れず。夏影テールライトの"幻に消えたなら ジョークってことにしといて。"の間にオーケストラを観にいこうを挟むことで2人の物語は幻では無かった、ということなのだろうか。途中の弾き語り部分で斎藤くんの影が大きくステージの後ろに映し出される演出、凄く良かった。やっぱり終わり方が最高にカッコいい。

斎藤くんと田淵が袖に捌け、ドラムソロ。照明とも合いまくりで目が離せない。途中で立ち上がる貴雄。2人が戻って始まるセッション。やはりカッコいい。途中貴雄の1、2、3!と、2!7!7!7!の叫び。その数字に合わせて音を出すのは多分公演毎に貴雄の気紛れでやっている、のだとしたら凄すぎる。
最後に1234ー!と叫んだ貴雄、そして世界はファンシーに繋がるのが鳥肌。斎藤くんは"殴って殴って恋をして"をやや囁くように歌っていた。貴雄がMVで頭をコツコツしている部分は宙を叩いていた。るるるるる、の歌い方が今までにないくらい強めでドキッとした。
続くスロウカーヴは打てない (that made me crazy)。最初、斎藤くんが貴雄のドラム台の上に乗って向かい合って弾いていた。ギターソロでは斎藤くんの後ろに構えた田淵。斎藤くんが振り向いても動いて見えない位置に移動。だるまさんが転んだ、いやかくれんぼ的な。ここで斎藤くんがオリオンをなぞるのイントロをギターソロに乗せる。田淵もびっくりだったと思う。
天国と地獄はやはり会場の盛り上がりが違う。めちゃくちゃ楽しい。シュガーソングとビターステップも。田淵が上手に移動して"大嫌い 大好き ちゃんと喋らなきゃ"をしゃがんで客席に向かって口を大きく開けて歌って伝えようとしていた。貴雄もラスサビの部分で立ち上がっていたような。

斎藤くんが「とても楽しかったです。ラスト!」と言って始まった101回目のプロローグ。歌詞間違いもなく、ギターソロとベース、ドラムがズレることもなく、完璧だった…。この曲は何回聴いても引き込まれて動けなくなってしまうな。この先もずっとそんな気がする。多分3回目の"よろしくね はじまりだよ"の時に貴雄がスティックで客席側を指したのがとても印象的でグッときた。スポットライトで照らされた斎藤くんの今日のアカペラも気持ち込めまくりで最高だった。田淵が何とも言えない表情で客席を見渡している。その顔に弱いので泣きそうになる。
斎藤「UNISON SQUARE GARDENでしたまたね!」
捌けて行く斎藤くんに手を振ったら振り返してくれたように感じた。感じただけ。

アンコール。メンバーの着替えはなし。
斎藤くんがすぐ始めようとするも、後ろを見ると貴雄がドラムセットに座っていない。何故か手前に座っていたらしい。(私の席からは田淵で見えなかった)
貴雄「人前に疲れちゃって…」
斎藤「そんな時もあるよね。」
なんて会話の後に、斎藤くんがコロナ禍でも色々な理由をつけてライブをやってきたけれど、ライブを止めずにやってきたことでみんなはマスクして声を出せないけど楽しいライブが出来るようになってる、それを改めて実感しました、みたいなことを言ってくれて凄く嬉しかった。

そして始まったcrazy birthday、楽しすぎて記憶がない。田淵「あーーーバカーーー!!!」。斎藤くんはギターを掻き鳴らしながら前に出て行った。
続けて3人が向かい合って音を合わせて始まったオトノバ中間試験、イントロのドラムの前に田淵が貴雄の方に向かって指を指していた。1番が終わってから斎藤くんの方に向かった田淵、斎藤くんの脇に座ってずっと居座っている。特に何もせずにずっと斎藤くんを見上げて座ったまま弾いてる。なかなか動こうとしないので斎藤くんもちょっと迷惑そう。それで田淵が両手を合わせていたけれど謝っていたのか、それとも?そして若干コーラスに間に合っていなかった。"制限タイムはあと少し?"の田淵の動きが可愛らしくてつい見てしまう。

斎藤くんの「ラスト!」からの春が来てぼくら。斎藤くんが早々にイヤモニを外すのが見える。笑顔で客席を見渡す田淵。また斎藤くんよりも歌っている。貴雄もスティックを客席に向ける瞬間があって胸が熱くなった。後半、斎藤くんがもう片方のイヤモニも外しているように見えた。ライブの中で高音を出すのがキツそうなシーンが何回もあったけれど、最後まで歌い切ろうとしている覚悟のようなものが伝わってきて、その歌にただ感動した。

初日の埼玉とは違い、全座席を使用した今日の千葉公演。やはり拍手の音の大きさが全然違った。
斎藤くんはたまに口が回ってない部分や高音がキツそうな所もあったけれど楽しそうだったので良かった。
そして何よりこのツアー、最高。1年間温められて私たちの目の前で披露されるアルバムPatrick Vegeeの新曲達。とても輝いているし、この時をお互い待っていたかのような空気感を感じる。ライブは本当に楽しいし、ずっとライブを止めずに走り続けたユニゾンの真骨頂のようなライブになっている。毎回驚かされて記憶が飛んでしまうが、最高に幸せな時間だ。ありがとうユニゾン。

こんなに書くつもりはなかった。次回からはかなり短くなる予定。

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