あなたとこれからのわたし


虫歯とわたし

あなたは知っていましたか、私奥歯に虫歯ができてたんです。それでも唇を重ねたのは、あなたも侵されてしまえばいいと、素直に愛していたから。別れてから頬を幾らか腫らしたあなたを歯医者でお見かけしました。あの時はごめんなさい、でもこれでさよならね。

オンナ

紅茶を啜るあなたの口元が大嫌いです。だって、それ、わたしじゃないから。

美少女抱きまくら

誰でもいいと言いながら抱きしめるの私しかいない。そう思っていたのに、あの人はだれ?俺の嫁ってプロポーズは呆気なく、ないものになって。私の表面は剥がれ落ちた。

母親は料理が作れない

部屋から隣人の晩御飯の香りがする、カレーか、独り身の俺は母親の味を思い出す。ゴミ箱に捨てられたレトルトのパックは母親の味そのものでした。

こんなものでしょうか。
こんなものでも愛してます。

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