見出し画像

田舎でビジネスをはじめたい私が田舎で苦労したことと良かったこと

今、私たちは田舎で小さなビジネスを始めようとしています。

私は徳島の田舎出身で、地元に近い神山や上勝が賑やかな場所になっていくのをずっと見ていました。

一方で私は、東京で技術者として働きながらかなり消耗していました。家と会社の往復、社内説明のための資料ばかり作るような毎日、同僚と話をしても会社の愚痴ばかり。。

地元では、地元の方と移住者の方が頑張って盛り上げているのに、自分は何をやってるんだろう。このまま何十年も勤めて定年を迎えるビジョンが見えなくなりました。

そこで今、縁があってたどり着いた山梨県の中山間地域で、小さなビジネスを始めてみようと奮闘しています。

田舎でビジネスを始めようとする上で、苦労したことが少しあります。

1. ビジネスの進め方が大企業と異なり困惑した
 はじめに一番苦労したことです。大企業で2者が何かを行うとき必ず契約書が存在します。しかし、田舎では口約束で責任の所掌や納期が曖昧なまま物事が始まることがあります。私たち側で契約書を用意して話をすれば良いと思われるかもしれませんが、「信頼の上で約束したのだから契約書なんて不要だ」と、契約書自体がトラブルの種になる場合があります。
 口約束で物事が進むということは悪いことだけではなく、スピード感という面では非常に速いのですが、いざトラブルになると言った言わない問題に発展して修復不能になるリスクが非常に大きいです。これは本当に難しい問題です。

2. 相互理解、地域に溶け込もうとする努力が大切
 地域でビジネスを始める上で一番重要なのは、地域からの理解だと思います。そのためには、私たち自身がその地域を理解しなければなりません。相互理解が大切です。私たちも組と呼ばれる地域の組織に所属したり、少しですが地域の仕事を手伝ったりしています。完全に地域の人全員からの理解が得られなくても、少しでも多くの人が理解してくれるようになると、地元の人たちからのサポートは非常に大きな力になります。

3. 地域の利益も考える
 私たちだけが良ければいい、儲かればいいという考えでは絶対ダメだと思います。最終的には地域で雇用を生み出すなど地域全体の利益も考えながら、ビジネスを作っていかないと受け入れられないと考えています。さらに難しいのは、地域にとって利益だと私たちが考えていても、地元の人が望まなければ迷惑になります。それではやっぱり独りよがりと言わざるを得ません。私たちもここは非常に悩んでいる部分で、田舎の静かさを維持しながらどうやって地域を発展させていくか。地元の人の望む発展の形と、できる限り近い形で貢献していくことが本当の地域貢献だと思います。

田舎で何かを始めるというのは、いろいろ難しいこともあります。しかし、やりがいも非常に大きいです。私自身、東京の大企業の閉塞感がたまらなく嫌でした。この仕事は何のためにやっているのか、誰のためにやっているのか。訳のわからない社内政治や、説明のための説明、後で誰も読まないような書類作りばかり。社内組織の風習に染まって、社内からの評価が世界の全てになっている人たち。社内で辻褄を合わせることばかりに躍起になって、社会に対して本当に影響を及ぼしているのか。

同じように閉塞感に悩まされ、消耗しているなと感じる人たちへ
その枠の中から飛び出してみませんか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?