21.11.30 もしも又吉に会ったら
深夜に友人と
「又吉は良い」「又吉は憧れる」「又吉が好き」と、又吉の三段活用をして30分くらい又吉をただただ称賛していました。
友人が
「雰囲気から世界観があふれ出してる感じの人かっこいんだよなぁピース又吉とか。」
などと、急に又吉憧れ宣言を出したのだから仕方がない。
僕は続けて、
「又吉いいよな。そこにいるだけで面白いもん。
正面から目があったら笑っちゃうと思う。」
と言ったら、
「それはイジってる」
と言われました。
僕はいじってなどいないのです。
僕は正直又吉のフアンと言うほど、又吉のことを知っているわけでもなし、YouTubeチャンネルは登録していてもTwitterはフォローしていないし、
けれど、ワンレンが似合うタイプの端正な顔立ちに憧れ、東京百景というエッセイが本当に大好きなのです。(好きだから実家を出る時に母から譲り受けました。)
とにかく「イジっている」わけではないことを伝えたくて始まった、「僕がもし又吉に会ったら」という僕の妄想が幕開けしていました。
「これからめちゃ妄想を話すんだけど」
「うん。」
「又吉に初めて会うために待ち合わせして、「こんにちは」って言って正面から又吉と目が合ったとするじゃん。
で、その時に又吉の場合、私を見て、
「この人今日、目がちょっと腫れぼったいけど、今日僕と会うの別にそんな楽しみでもなかったから昨日の夜遅くまでYouTubeとか観ててあんま寝てないんやろうなあ、大丈夫かなあ」とかっていうことをまだ「こんにちは」しか喋ったこともないのに、勝手につらつらと考えてそうで面白い。」
「めちゃくちゃ考えてそう!!!」
共感してくれた!!
又吉に憧れる青年が共感してくれるなら、火花を未だに読んだことがない僕の妄想もあながち間違えではないのではないか。
それでも本当にこの妄想は僕の又吉への好きの凝縮なのである。
僕は調子に乗って続けた。
「こっちとしては、めちゃ楽しみにしてたから、普通にあんま寝れなかったし、さらには又吉に会えるから気合いれてメイクしてるのに、
勝手に下向きな角度から心配してそうで面白いし、なんか優しくてやっぱ好きだわ。」
やっぱり僕は又吉が好きだ。良い。憧れる。
そうこういう僕も勝手な妄想ばかりだけれど、だから又吉先生が好きなのである。
続けて二回も言ってしまった。
P.S.
僕が一番好きな又吉先生のエピソードは、
まだピースを結成する前に芥川龍之介の『或阿呆の一生』を朗読してネタを始めていた時があったという話です。
少々ネタの始まりにしてはギミックが効き過ぎているのではと思いはしますが、僕は芥川のこの作品が本当に好きなのです。
詩みたいな日記みたいな。
詩みたいだから意味のよくわからない美しさ、でも日記みたいだから核心に迫るものがあるのです。
ちなみに、又吉先生の芥川賞受賞作品の『火花』という言葉は『或阿呆の一生』からとったということを先程知りました。
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