セルフユーザビリティテスト検定講座を受講してのまとめ
セルフユーザビリティテスト検定講座とは
こんにちは。あしたのチームでUIデザイナーをやっている戸田です。
先日こちらの講座に参加してきました。
良い内容だったので、今後活かしていくためにも内容をまとめておこうと思います。
セルフユーザビリティテスト検定講座とは、UX DAYS TOKYO が開催している、簡易的なユーザビリティテストの手法を学べる講座です。
講座の構成は、前半座学で後半ワークショップという感じです。
座学では基本的なところから話してもらえるので、ユーザビリティテストについて全く分からないという方でも安心して参加できるかなと思いました。
そして、後半のワークショップでは実際にユーザビリティテストを実践できるので、今後自分でやる時もどのようにすればよいのか体験することができます。
参加しようと思った理由
今回この講座に参加しようと思った理由ですが、サービスを作っていく中でなかなかユーザビリティテストを実施できておらず、もっとテストの重要性を学びたいという思いや、自分でも取り入れられる手法を学びたいという思いがあって参加するようになりました。
”プロジェクトメンバーや社内でできる簡易的なセルフユーザビリティテスト”の方法を学ぶことができる、ということで、小さいところからでも始めてみたいと思っていた自分にピッタリだなと思いました。
参考になったところ
では、座学やワークショップを通して参考になったなと思うところをまとめていきたいと思います。
-----
1. ユーザビリティテストとは?
ユーザビリティテストは、アナリティクスなどの定量的な分析ではなく、定性的な分析手法である。
WebサイトやUIがユーザーにとって使いやすいか、といった使いやすさや操作性に関するテスト。
(ユーザーテストと混同されがちだが、ユーザーテストはニーズそのものを調査するテストである。)
-----
2. ユーザビリティテストの必要性と有効性
デザイン思考のプロセスの中にもユーザビリティテストが入っています。
ユーザビリティテストを2回実施するだけで、開発中のソフトが抱えている欠点の半数が発見できるとも言われているそうです。
テストを2回行えなかったとしても、1回行うだけでも何かしら開発者が気づかない問題の発見に繋がるのではないかと思います。
-----
3. ユーザビリティテストの種類
ユーザビリティテストにはいくつか種類があります。
・簡易ユーザビリティテスト(同僚、友人、家族)
・オンラインユーザビリティテスト(実際のユーザー)
・ラボ型ユーザビリティテスト(実際のユーザー)
今回の講座では一番目の簡易ユーザビリティテストについての話でした。
費用もかからず手軽にできるのがいいですね。
-----
4. ユーザビリティテストの参加者の役割と注意点
ユーザビリティテストの参加者の役割と注意点は以下になります。
◎モデレーター(司会者)
ユーザーに対して直接質問をする係。
ユーザビリティテストの目的を説明します。また、ユーザーに精神的なプレッシャーをかけることや操作を教える行為はしないようにします。
開発者自身がモデレーターになるのは、思いが入りすぎてしまったりするのでオススメではないそうです。
◎記録者 (テストの様子を記録)
ユーザーの発言や行動を記録する係。
できるだけ正確に、要点を記録するようにします。記録者の視点はUXでも重要とのことです。
◎被験者 (テストをうける人)
被験者には思ったことや行動を言葉にしてもらいます。
↑この方法はワークショップでやってみて非常に効果的だと思いました。操作をしながら迷っている箇所などがとてもよく分かります。例えば、以下のような感じです。
ここのボタンは
「**のリンク」に行くと思ったのですが、違ったので
ビックリしました。。。。
その他、気をつける点としては、目的を伝える際に「被験者自身をテストしているのではない、Webサイトなどの操作性を確認するためのテストである」ということを伝えることです。
被験者に緊張感を与えず、自然体で臨んでもらうことが大事なのですね。
-----
5. ユーザビリティテストを行うタイミングは?
ユーザビリティテストを行うタイミングですが、これはいつでもOKです。
ちゃんと実装してからテストしなければならないということはなく、ペーパープロトタイプの時点でも大丈夫です。
講座の中で紹介されたエピソードですが、Uberの創業者トラビス・カラニック氏は、外でふと思い浮かんだサービスアイディアの画面をラフスケッチして、街中にいる人たちに見せながらテストしたそうです。それがそのまま今のUberのサービスに繋がったとか。
まとめ
・ユーザビリティテストはUIや操作性に関する定性的な分析手法
・いくつか種類があり、簡易的なものは社内で実施可能
・2回実施すると、問題点の半分を発見できる
・被験者には思考を言葉に出してもらうと効果的
・実施するタイミングはいつでもOK
今回の講座では、ワークショップもしながら簡易的なユーザビリティテストの手法を学ぶことができ、有意義な時間でした。
今度社内でエンジニアさんも交えてユーザビリティテストの勉強会を行うので、社内の理解も深めつつ簡単なところから取り入れてみたいと思いました!
最後に
あしたのチームでは一緒に働く仲間を募集しています!
UIデザイン、ブランディング、各種クリエイティブ、いろいろなことに携わることができます。
興味がある方は以下よりお気軽にご連絡ください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?