錯視?錯覚?街なかのトリックアート8選
こんにちは、@ARTです。
日常風景に溶け込んだパブリックアートの中には、物が浮かんで見えたり、突然見慣れない図形が現れたりといった、非日常的な体験ができる作品が多く存在します。
今回は、そんな「トリックアート」ともいえるパブリックアートを@ART掲載作品の中から8つ紹介したいと思います。どれも実際に現地に行ってみないとわからない、不思議な感覚の味わえる作品ばかりです。
【霞が関】レアンドロ・エルリッヒ クラウド
レアンドロ・エルリッヒによるこちらの彫刻作品は、ガラスケースの中に雲が閉じ込められたように見えます。どのような仕組みになっているのかは実際の現地にてご確認下さい。彼の作品では、金沢21世紀美術館の『スイミング・プール』が有名ですが、このように実は都内でもエルリッヒ作品を楽しめるスポットがあります。
【虎ノ門】中谷ミチコ 白い虎が見ている
東京メトロ銀座線虎ノ門駅渋谷方面行きホームにあるレリーフ作品です。本来立体的に描かれる(凸型になる)はずの部分が、凹型で表現されているため、錯視効果によって常に鑑賞者が作品に追いかけられているような感覚になります。こちらも現地での鑑賞をオススメします。
【保土ヶ谷】福田繁雄 ダンス
まるでシャッタースピードを遅くしてダンスを踊っている様子を撮った写真のようですが、この見た目そのままが彫刻作品です。横浜市の保土ヶ谷にある横浜ビジネスパークにて鑑賞できます。
【保土ヶ谷】三沢憲司 石を抱く鎖
同じく横浜ビジネスパークで鑑賞できるこちらの彫刻は、まるで見えない手で上空から鎖が引っ張られて、巨大な岩が持ち上げられているような感覚を体験できます。
三沢憲司 / 石を抱く鎖 “CHAIN EMBRACING STONE”
【立川】フェリーチェ・ヴァリーニ 背中あわせの円
こちらのパブリックアートを制作したフェリーチェ・ヴァリーニは、ある地点から見たときに、建物の壁や空間に幾何学模様の平面が浮かび上がる作品で有名な作家です。円が綺麗に浮かび上がった時に、パチッとパズルのピースがはまったような心地よい感覚を体験できます。
【名古屋】フェリーチェ・ヴァリーニ 20の点と10の直線
フェリーチェ・ヴァリーニの作品は、名古屋大学の東山キャンパスにもあります。この作品は建物中庭のある1点に立ったときにだけ、赤い10本の直線が空間に見事に浮かび上がります。
フェリーチェ・ヴァリーニ / 20の点と10の直線 “Venti Punti Dieci Rete”
【札幌】山下工美 雲
大丸札幌店3階からステラプレイスセンターへと出てすぐ左手に見えるパブリックアートです。一見「誰の影?」と思われますが、上部の雲状のプレートに当たった光が人の影を作り出しています。
【難波】山下工美 まちのながめ
山下工美氏の作品は、大阪のなんばパークスでも発見できます。本パブリックアートは、壁に貼り付けられた数字のオブジェに、サイドから照明が当てられることで女性の影が浮かび上がります。周辺が暗くなった時間帯に鑑賞するのがオススメです。
以上、錯覚や錯視効果を利用したトリックアートともいえる作品を8つ紹介しました。写真や映像だけではお伝えきれない感覚をぜひ現地で味わってみて下さい。
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