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母になって夢を諦める代わりに選んだもの

今日は、夢を諦めようとしている友人との話の中で私が考えたことを綴っていきたいと思います。

友人と話をしていて、夢を諦めるって言葉はマイナスな意味で使われることが多いけれど、本当にマイナスなのかな?という疑問から私の考えは始まりました。

やりたい仕事があるけれど、子育てとの両立を考えると難しく、諦めようとしている友人。

どんな仕事かと言うと、子供向けのリトミック教室やダンス教室。
しかも、そういった教室の先生をやらないか?とオファーを受けたばかりでした。

しかし、ご主人に相談して、反対されたとのこと。
理由は、保育園児2人の急なお迎えや休みに対応できないから。

今は会社員として働き、子育てに理解のある職場のおかげで、仕事と子育ての両立ができているみたい。

でも自分が先生として教室をもつとなると、急に穴をあけられないのが現実。
保育園児の子供を抱えている今、急なお迎え&急な風邪等による欠席は当たり前ですよね。

え?そんなパパや、じぃばぁの協力を得ればいいじゃん!と真っ先に思った私は、協力してくれる人が身近にいるってことだから幸せ者なんだろうなー。

彼女の家庭では、パパの想いとして、基本的に子供は夫婦で育てたいという気持ちがあるそうです。
じぃばぁに頼るのは、本当にどうにもならない場合だけ。
そんなパパは、自営で現場の仕事を始めたばかりで、急なお迎えや欠席の対応は難しい。

結果として、彼女は自分がやりたいと思っていた仕事のオファーを断ったのですが、自分のやりたいことを仕事している友人たちを見てモヤモヤが消えないことに悩んでいました。

こういう話を聞いたら、
人生1度きりなんだから、やりたいことやるべき!とか、
パパを説得して、じぃばぁの協力を得ながらやってみたらいい!とか、
そういう答えを返すのが一般的なのかな?

でも私は、夢を諦めるってそんなにマイナスなことなのか?という疑問が出ました。



そんな時に頭に浮かんたのが、最近自分の中で大切にしている「トレードオフ」という考え。
何かを得たら、何かを失う。
何かを選んだということは、それ以外の選択肢を捨てた(選ばなかった)ということ。

今回の話にあてはめると、彼女は子育てのしやすさを選んだ。
その結果、自分がやりたかった子供向けの教室の先生になることを捨てた(選ばなかった)

それがマイナスなことなのかな?と。

彼女にとっては、「いまは」自分の夢より自分の家族のほうが大切で、自分の中で一生懸命考えて、夫婦でしっかり話し合って出た結論。

だから私的には、彼女が夢を諦めたというより、子育てのほうを選んだだけのこと。

なにかを得るためには何かを捨てなきゃいけない。
だって物事は、人生は、この世界は、トレードオフで成り立っているから。

もちろん子供はすぐに巣立ってしまう。
保育園児2人を抱える、にぎやかでバタバタした毎日が当たり前で、こんな日がこの先もずっと続くように思えるが、終わってみると、きっとあっという間。
ふと振り返った時に、あの時、夢を諦めなければ、、、と思う日は来るかもしれない。

でも、その時の自分にとって、自分が1番大切にしたいと思える家族にとって、自分の夢より子育てを優先することがベストな選択だっただけのこと。

だから捨てた選択肢にいつまでもとらわれているより、自分の選んだ選択肢の中で一生懸命やっていくのがいいんじゃないのかなと思うわけです。


そもそも、選択肢に溢れる現代が、後悔を助長しているように思うの!!

選択肢が多すぎるくせに、選べる選択肢は基本的に1つだから、捨てた(選ばなかった)選択肢がたくさん。

小さな選択だったら、何回でもやり直しができるけれど、結婚・子供・仕事などの大きな選択はやり直しができなかったり、やり直しできても数回までとか、、、

でもどんなに一生懸命考えても、自分の選んだ1つの選択肢を進むうえで、嫌なこと大変なことなどマイナスは出てくるわけで。
そんなとき、捨てた(選ばなかった)選択肢がたくさんあると、それらに思いを馳せちゃうよねー。
この道だったら、どうなっていたのかな?
あの道だったら、今頃はこんなふうになってたのかな?って。

でも、一生懸命考えて、自分が不幸になるような選択をする人はいないだろうし、迷って悩んで一生懸命出した選択は、今の自分にとっていい選択なんだと思う。
もちろん自分も、環境も、時代も変化するから、5年後、10年後は今の選択を後悔する日がくるかもしれない。
でもその時は、捨ててきた選択肢に目を向けるんではなく、今自分の前にある、また違った選択肢を一生懸命考えて選んでいってほしい。


結論、私は家族のために夢を諦めた友人に伝えたいこと。
選ばなかったもの(=今回の場合は自分の夢)にとらわれすぎず、あなたの選んだもの(家族、子育て)を大切にしてほしいってこと。

そして今選ばなかった選択肢も、あなたにとって大切なものなら少しずつ温めていって、いつかその選択肢を選べる日がきたら、いいね。

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