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#04|出会いは新宿の美術予備校

私が群馬に来るきっかけとなったのは、
高校二年から通い始めた新宿の美大予備校で、
今の旦那と出会ったこと。

デザイン・工芸科で飛び抜けて上手くて(当時3浪)
参考作品&パンフレットに掲載されたデッサンは特に有名で、
レベルは段違いだったけれど、絵は似ているとよく言われて、
本人を初めて認識した時「前世で兄弟だった」と思った。

その後彼は芸大へ、私は八王子の多摩美に通うことになり、
結婚するまで10年いろいろあるのだけれど、
私は卒業後東京で店舗設計の仕事を始め、
(まだCADもなく図面は手描きの時代)
彼は芸大大学院にまで進むも、やりたいことがはっきりしておらず、
「とにかく行って来い」
と教授から勧められた仕事の面接に筆記用具も持たずに臨み、
「試験があった、聞いてない」と呆れたお言葉。

その仕事場が当時の大蔵省造幣局工芸室という、
貨幣や勲章・メダルのデザインをする部署だった。

結婚して大阪から東京支局の工芸室に移り、
池袋の官舎で新生活が始まった。



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