彼の人生

私は滅多に人を好きになることがないんですが、数ヶ月ほど前に本当に久しぶりに人を好きになって、自分から攻めまくり、色々あったけどお付き合いという形になりました。

その人は奥手だし不器用だし、でも人のことをよく見ていて気遣いができ、私ととても似ている部分も多く、自由人で、そういうところにもきっと惹かれていたんだと思います。

彼は仕事がとても大変そうで、「もうちょっと頑張るけど転職したい」とよく話してて、この前は仕事のストレスが原因でできた扁桃腺をとる大きな手術をしました。わたしはそんな彼を見かねて「〇〇の人生だから好きに生きてね、無理しないで」とラインを送ったりしてました。
でも、昨日私が「体とか仕事の余裕ができたら会いたいな」というメッセージを彼に送ったところ、いざ今日急に彼から「入院中色々考えてしばらく違うところに行くことにする」と言われたら、「あー彼にこんなに会いたかったのは私の方だけだったのかな」とか「何にも話してくれなかったな」とか考えてしまってる自分に気がつきました。

なんかさみしいし悲しい。
彼に会うことを楽しみに、それに大きな比重を置いて頑張ろうとしてた自分がなんだか恥ずかしい。私ばかり好きだったみたいじゃんと。

でもよくよく考えてみれば、私は彼に無理に我慢を続けてほしくなくて、のびのび元気に生きてほしくて「後悔しないように生きてね」と本気で思ってたし実際そう伝えたはず。だって本当に大好きだから。

彼は彼の人生の節目の決断をしただけなのであって、もしかしたら自分の身体や心を守るための大事な選択だったのかもしれないのに。
「もっと早く話してくれてもよかったじゃん」「私のこと大して好きじゃなかったんじゃ」
「会いたいの私だけだったんじゃん」とか
「わたし」中心なエゴばかりが出てきた自分自身を恥じました。

彼は不器用だけど、言葉では伝えてくれないけど、忙しくても疲れてても会ってくれたり、苦手なラインで近況報告もしてくれて、彼なりに私を大事にしてくれてるのは彼の行動を見れば分かっていたじゃん。

彼の人生の選択を尊重できなければ別れた方がいいというタイムリーなツイートを先ほど見て、本当にそうだと思いました。
私が彼の立場ならどうなのか、そんなの考えなくてもすぐにわかる。

次彼に会えるのがいつになるのか、先が見えず正直怖いけど、そのときまで私は強く美しく成長しようと思います。


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