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書籍「コミュニティづくりの教科書 #コミュつく 」からビジョンの話を抜き出してみた。 #コミュニティ思考100 関連記事Vol.3

 いよいよ6月18日に発売となるPeatix の藤田祐司氏との共著『ファンをはぐくみ事業を成長させる「コミュニティ」づくりの教科書』(通称:#コミュつく)ですが、出版までのカウントダウン企画としてツイッターで「#コミュニティ思考100」というタグを2月から立ち上げています。原稿の一部を140文字以内で抜粋した内容を100個連続投稿していく趣向で、発売間近の今、いよいよ[87]までやってきました。そしてnoteでも、[01]から[26]までの投稿内容をまとめた記事を書いてきましたが、今回は[27]から[35]までを紹介しています。

 今回の抜粋はコミュニティにおいてとても大事な「ビジョン」に関する話をまとめています。本書においても重点的にとりあげられていますが、今回の抜粋は没になった部分や、書き換えが発生した部分が多くあり、書籍版とはちょっと違う味わいになっています。書籍もお手にとっていただきつつ、比べながら読んでいただけると幸いです。

 それではぜひ、ビジョンの話をご笑覧ください。

コミュニティ思考100[27〜29]ビジョンのつくりかた

コミュニティ思考100 [27]
 いよいよ実践となるとコミュニティ担当者は「イベントをたくさんやろう!」と企画に移りがちですが、ちょっと待ってください!その前にやることがあります。何かと言うと、コミュニティの掲げる「ビジョン」を明文化することです。

コミュニティ思考100 [28]
 コミュニティの「ビジョン」はこのような形式で言語化しましょう。「私はこうしたい・こうありたい。実現したら、きっと世の中はこうよくなる。だから仲間になってほしい」ビジョンの実現を通じて喜んでもらい、世の中に貢献したいという発想なのが特徴です。

コミュニティ思考100 [29]
 ビジョンは1人で考えても、一人よがりなものになってしまいます。まずは持っているユーザーにリーチできる媒体(自社サイト、メールマガジン、アプリなど)を通じて告知をし、熱量の高そうなコア・ユーザーを3人捕まえてサービスの価値について対話してみましょう。

 ビジョンについては完成稿でもかなり重点的に書いているのですが、はじめてつくる読者さんへのハードルを下げるために、表現はかなり見直しをかけました。できるだけシンプルになるように変えていったのです。言っている内容はそこまで変化していませんが、伝え方は大きく変化しました。上の初稿抜粋を読み返すと書籍向けというよりはブログ向きな文章かもしれないですね。

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(最近の打合せはすっかりZoomになりました)

コミュニティ思考100[30〜32]ビジョンを伝えるストーリー

コミュニティ思考100 [30]
 どんなに素晴らしいコミュニティのビジョンを明文化しても、それが仲間になる人たちの共感を呼ばなければ意味がありません。なぜ自分たちがそういうビジョンに基づいて活動していくのか、分かりやすく人に伝わる「ストーリー」をつくって、精査していきましょう。

コミュニティ思考100 [31]
 説得力のあるストーリーには、以下の3要素が含まれます。
 ①自分ごと感 自分たちの実体験からくる動機や理由付け
 ②インパクト志向 自分たちの活動が、社会にどのような影響を与えていくと考えているか。
 ③ターゲティング どのような対象に提供していきたいか。


コミュニティ思考100 [32]
 コミュニティのストーリーにおいて特に重要な要素は①の自分ごと感「自分たちにしかこれはできないのだ」と理由づけし客観的に見ても納得感のように伝えまます「会社に言われたから」「このサービスを売りたいから」では「他人ごと感」ある言葉に落ちてしまいます。

 ストーリーの話はだいぶ完成稿ではさっぱりしました。たとえば、ブログ記事だと「3つのキーワード」って言って項目あげるのってわかりやすいんですが、書籍で並べるとキーの乱立になって肝心なところがぼやけるって現象が起きます。メリハリをつけるには、さらっとしていいところはさらっとしたほうがいいわけです。書籍編集の視点って勉強になりますね。

コミュニティ思考100[33〜35]コミュニティのターゲット

コミュニティ思考100 [33]
 コミュニティのビジョンとストーリーが決まったら、ターゲットのイメージを固めていきます。ストーリーに要素が含まれていれば、どのような対象に施策を提供するかはある程度、言語化できているはずです。解像度を上げて、より具体的なイメージにしていきます。

コミュニティ思考100 [34]
 ターゲットはコミュニティ施策づくりに影響します。例えば「健康意識の低い30代から40代の男性・女性」がターゲットの健康について考えるコミュニティの場合健康意識が強い場だと参加しづらくなり「くだけた空気のコミュニケーション主体の施策」が有効となります。

コミュニティ思考100 [35]
 「メンバーで合意形成をとりながら、ビジョン、活動のゴール、ターゲットを決める」これなしに施策から入ると、ひたすら目的が薄いまま施策を繰り返すループに入り、結果メンバーのモチベーションが落ちて、コミュニティ活動の継続性を保つことが難しくなります。

 コミュニティのターゲットについて。もちろん内容は残っているのですが、言い回しはちょこちょこ変わってます。抜粋した文章はあまり変わってない方なんだけど、ボリュームはだいぶ落としました。それにしても、自分は勢いで文章を書くと、カタカナ多くなるのが読み返すとよくわかる。

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参考:コミュニティ思考[01]~[26]の紹介記事


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