見出し画像

しごでき女子が手土産を選ぶときのポイント3つ【現役秘書が指南】

コロナの第7波が来ていると言われているが、世間では感染予防を徹底しつつ外出や会食を再開している企業も多いのではないだろうか。

私が担当している役員も会食やゴルフの予定が立て込んできており、秘書の私は、ご一緒するお客様が喜ぶとっておきの「手土産」は何かと想いを巡らす日々を送っている。

私は現役秘書として、手土産選定に関しては百戦錬磨のプロであると自負している。
そこで、私がいつも手土産を選ぶ際に意識していることを書いていきたいと思う。

ここでは、あえて特定のお店や商品を言及しない。
受け取る相手によってベストであろう商品は千差万別であるからだ。

1.相手の背景にマッチしたものを選ぶ

手土産をお渡しする相手の好みはもちろんのこと、立場や家族構成も考慮して選ぶようにしている。

秘書という立場では、直接お客様とお話する機会が限られる。
なので、現場でお客様と関係を作っているボスや担当から情報収集をするようにしている。
何度も日程調整を繰り返し、先方の秘書さんとコミュニケーションを取れる関係性であれば、力を借りてもよいと思う。

ここで、具体的な例として「土日のゴルフ接待にご招待した場合」を挙げてみよう。

ご家族がいらっしゃる男性のお客様向けには、「その方のご家族が喜ぶものかどうか?」を意識して選ぶようにしている。
本来は奥様・お子様と過ごされるはずの、週末の時間を頂いているのだ。
ひょっとしたら「またゴルフなの?」と奥様に後ろ指をさされながらお越し頂いているかもしれない。

そんな奥様が喜びそうな「インスタ映えするビジュアルのスイーツ」や、お子様と一緒に召し上がれる「自分では滅多に購入しない高級食材」などをお持ち頂ければ、少しはご家族に顔向けできる状態でお帰り頂けるかもしれないのだ。

2. 季節感・話題性のあるものをチョイス

「限定もの」に弱い性を持つ人は、私の他にも多いのではないだろうか。

通年販売されている商品も魅力的だが、季節感があり、かつその時期でないと購入できないものをお渡しするのも粋である。

夏場であれば、昨今の猛暑では持ち運ぶだけで溶けてしまいそうなチョコレートよりも、南国を感じさせるマンゴープリンや、ひんやり和スイーツの水ようかんの方が好まれる傾向にある。
逆に冬場は、クリスマスやバレンタインなどのイベント時期に出る数量限定の商品が喜ばれるかもしれない。

また「店舗限定」や「即売り切れ」してしまう商品は話題性があって、それを知っている人は「それ知ってる!気になっていたんだよね!」となるだろうし、知らない人も「これが今流行ってるんだ!これで若い子の話についていける」となるかもしれない笑

地方出張で現地のお客様へお渡しする手土産であれば、どこでも買えるお菓子よりも「日本で唯一、都内のこの店舗でしか販売されていない」お菓子の方が話題性もあるし、お客様の話の引き出しを一つ増やしてあげることが出来る。

蛇足になるが、最近はSDGsの意識から環境や人に配慮した原料調達・製法・梱包にこだわる企業が増えている。
そういったこだわりある商品を手土産に採用していることで、自身のブランディングや企業イメージアップにもつながるだろう。

3. 日持ち・持ち運びにも配慮する

利用シーンに合わせて商品の賞味期限や重量にも気を配ることが大切だ。

「賞味期限が当日のケーキ」を例に挙げてみる。

これは、個人的には夜の会食向け手土産の候補から外れる。
たらふくお酒や食事を満喫し、二次会まで楽しんで帰宅したら23時、といったタイミングでケーキを食べたい人は少ないのではないだろうか。

一方、お客様のオフィスに訪問する際に「皆さんで召し上がってください」とお渡しすれば、普段社内で営業マンを支えている事務の女性たちに喜んでもらえ、お渡ししたお客様の顔を立てられる確率は上がる。

もうひとつ例として「ゼリーの詰め合わせ」を挙げてみよう。

ゼリーはさっぱり食べられ、夏場に重宝されるスイーツだ。
1個だとたいしたことないが、手土産用となると複数個の詰め合わせとなり、結構重たい。

お車でゴルフにいらっしゃるお客様向けには良いだろう。
しかし、会食後電車でお帰りになるお客様には、深夜までお付き合い頂きお疲れの中、重たくてかさばる手土産を持たせてしまうのは忍びない。

相手が手土産を「受け取った後」までイメージを膨らませてあげられれば、手土産の選択肢がどんどん絞られてくると思う。

大事なのは「相手の喜ぶ顔をイメージすること」

「手土産に最適」と謳っている商品は星の数ほどある。
たくさんの候補の中から「相手が笑顔になる」「相手の生活にちょこっと幸せがプラスされる」ことをイメージして選んでいくと良いだろう。

選定には頭を悩ませるかもしれないが、かける手間や想いが受け取る相手にもきっと届くはずだ。
今回は「しごでき」を目指してビジネスシーンを想定して書かせていただいたが、プライベートにも応用すれば「イケ女」にもなれるはず!

大切な人に想いを馳せて、その人に喜ばれる逸品を選んでみよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?