【エッセイ】それでも、たぶん、後悔するだろう
人は唐突にいなくなってしまうもの。
ある日親が転勤するからバイバイだよと告げられたり。
ある日急に不登校になってそれ以降会えなくなってしまったり。
夏休み明けに学校に行ったら転校してしまっていたり。
まだまだ元気だと思っていた人があっという間に亡くなってしまったり。
不意に置いて行かれた時、どうしても後悔してしまう。
もっと優しくしてあげればよかった、と。
多くの別れには後悔がつきものだった。
だから、いまできるだけ近くの人には優しくありたいと思い、できるだけ穏やかな日々を心がけている。
それまで当たり前にできていなかった感謝をよく伝えるようになった。
好きを伝えるようになった。
ポジティブにいようと心がけている。
それでも、たぶん、後悔するだろう。
人間だから。
穏やかで入れない日も、感謝できない時も、好きを伝えられない時も、ネガティブになってしまう瞬間もある。
だからこそ、日々の一つ一つの積み重ねが大事なんだと思う。
人は唐突にいなくなってしまうもの。
去ってしまう前にたくさんの感謝を。優しさを。
そういう心で、明日も僕は生きていく。
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