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PTA総会に行ってきました


マイペース君(長男)が通ってた高校にデパート君(三男)が通い始めました。
入学式の日、本部役員決めがありました。役員の方が必死に今年度の役員を決めようとしていたけど、なかなか決まらないので、手を挙げました。
仕事を辞め、しばらく実家の農家を手伝うつもりでいたし、それ程役員としての仕事がないことはマイペース君の時に立証済みだったし、デパート君のことで学校にもお世話になるだろうからと、軽い気持ちで役員を3年間引き受けることにしました。結局、親と折り合いが悪くなったり、デパート君が不登校気味になり引っ越すことにもなったので、実家から出て、農家ではない仕事に就くことになったのですが・・・。
1年目は、コロナの影響で、PTAの行事はリモートだったり、中止になったりしていました。なので、年に数回ある校内の会議に出席すればいいだけでした。
2年目の今年はコロナが5類になったということで、ほとんどの行事が行われることになるようです(縮小することはありますが)。私の担当は県のPTA総会に出席です。
1部は総会なので、昨年度の行事や会計報告、今年度の行事予定や予算報告がありました。午後からの出勤が多いので、午前中はだらだらと過ごすことが多いです。ついうとうとしてしまい、気付いたら終わっていました(-_-;)
2部は講演、話をしてくれる講師は木山裕策さんです。タイトルは「子育てで深めよう!家族の絆 ~コロナ禍で見つめなおしたコミュニケーションの力~」です。
総会の次第を事前に渉外部長から渡されて、講師の名前を見た時には、あのhomeを歌ってた人だと思いました。田舎の高校なので、芸能人に会えると聞いただけでうきうきしてしまいます。最近では、鬼レンちゃんという番組にも出ていました。
木山さんの話を聞けると知った時から、総会よりも木山さんの講演の方が気になってしまいました。

「子育てで深めよう!家族の絆 ~コロナ禍で見つめなおしたコミュニケーションの力~」


講演には、慣れていないらっしゃらないご様子でした。homeを歌う様に優しい口調で始まり、家族への愛をすごく感じれら、自分自身を振り替えさせられるような講演でした。
話は・ガンを乗り越えて ・木山家の子育て方針 ・コロナ禍で見つけた絆の3部で構成されていました。
私は、木山さんがデビューが遅いことしか知りませんでした。確か、紅白歌合戦か、24時間テレビに家族が応援にきていたのを拝見したたことがあります。それを見て、苦労して歌手になられたんだ。それまで支えていた奥さんはすごいなあっという印象を持ちました。
でも講演で実際お話を聞くと、デビューまでの過程は違っていました。木山さんのイメージはそのままでしたが・・・・。

今日やろう❣

木山さんは歌が小さい頃からお好きだったようです。大人になり、普通に仕事をして結婚もしました。歌は趣味程度のものだったそうです。そんな普通の生活をしていた木山さんが突然ガンになります。幸いにもまだ初期だったので、手術をしたら治ると言われたようですが、場所が喉付近だっため、もしかすると声が出なくなるかもと医師から言われます。
そんな時、今までの自分を振り返ります。すると、「自分は失敗を恐れて何もしてこなかったな、チャレンジしなかった」ということに気付きました。無事手術が終わり、声が出た時、「明日しようではなく今日やろう!」という気持ちに切り替わります。それは声が出なくなるかもしれないという恐怖だけではなく、死も意識したことで、「自分に向き合い、一度きりの人生なんだから、残りの人生どうするかを考え、後悔しないように生きていこうと決めたからだ」とおっしゃっていました。色々な場面で積極的に歌を歌っていく中で、歌スタというテレビ番組に出場し、紆余曲折ありましたが、デビューしていきます。

親である前に自分を振り返ることの大切さ

一度きりの人生です。自分がどうやって生きるか、それを子供たちに見せる。それもまた子供たちにとっての学びになると木山さんはおっしゃっていました。
○○したら✖✖だからできないというのではなく、とりあえずやってみる。やってみてダメだったらやめればいい。やらなかった時には見えなかったものが見えてきて、それは決して無駄にはならないとおっしゃっていました。やると決めるのも自分ならやめるのも自分です。他人のせいにしないことが大切です。やってみると、次の道が見えてくるともおっしゃっていました。

確かにそうだなと思います。私は結婚して離婚して、子供たちはカラフルで、でもそんな人生を選んだのは私自身です。元旦那は警察に捕まるし、マイペース君の鼻を折っても反省ないし、浮気はするし最悪です。
子供たちだってカラフルだから大変!常に学校に相談です。
でも、今思えばそれも必要だったんです。あの日々があったからこそ、何もない日常の大切さを実感できているのですから。
また、今まで助けてくれた人の多かったことにも感謝です。以前勤めていたが学校の校長先生が言っていました。「困ったら騒げ」と。
困ったから騒いだら誰かが助けてくれました。

困ったら騒げ、困らなくても騒いでみたら道ができてくる。


まずは進むこと。進んだ先には何かが見えてくる。その結果、遠回りだったとしても、決して無駄ではないです。また、その進む道を決めるのが自分ということが大切です。自分で決めるからこそ、失敗したときに修正ができます。自己責任を負う、難しそうに見えますが、実は簡単なことで、今歩いてる道を少しそれるのかまっすぐ進むのか決めるだけのことです。

自己責任の下に歩いた道は、愉快で仕方ない。

親が子供にできること

親はどうしても子供に成功体験を見せたがるものです。そうではなく、失敗した姿も見せていいそうです。逆に失敗した姿ほど見せた方がいい時もあるそうです。
どんなに愛していても、親はこどもといつまでも一緒にいてあげられません。子供が一人で生きていけるようにするためには、親の成功体験だけでなく、失敗した姿を見せることは必要なことです。子供がたくましく生きていくために、失敗から立ち直る姿こそが学びです。
何かを起こすとき、自分で決めていくことが大切です。成功体験や失敗体験をした時、自分で決めていた道なら自分で軌道修正できるからです。それをすることで自分の中の引き出しができ、同じような失敗をした時にどうしたらいいのか考えられるようになってきます。
自己責任というと難しく考えてしまうかもしれません。ただ、自分の人生なのだから、他人のせいにして生きるのではなく、自分で責任を負って生活する方が数倍楽しく、失敗も後になってみたら笑い話(いい思い出)になるということ。人のせいにしてばかりでは先に進めないということだと、木山さんの話を聞いて思いました。
自己責任を負う覚悟ができたら、どんな明日が待っていても、たくましく育った子になる。その子はきっとどんな困難も乗り越えられるとも木山さんはおっしゃっていました。
親である前に、一人の人間として子供たちの前に立ち、ありのまま自分、人間臭い自分を子どもに見せつつ、後悔のない人生を歩みたいなあと私も思いました。子どもと共に成長していけたら最高です。

どんな.明日が待っているのかはわかりませんが、失敗して、そこからどう立ち上がっていくのかを見せることは、どんな時代でも強くたくましく生きていける子供に育っていくともおっしゃっていました。

親自身が親としてではなく、一人の人間として人生を歩む姿を子供たちに見せることで子供も自立に向けて歩くことができます。

家族の中の役割

木山家では、夫婦の中でもちょっとした工夫があるようでした。

≪ワークバランスを考える≫

夫婦が完全分担にするとバランスが悪いし、どちらかに負担が偏ってしまうこともあります。
➡二人で相談して、できる人がやるというように家での仕事のシーソーがどちらかに傾かないように、常にバランスを取って行うことが大切。
育児も半分、家事も半分、仕事(お金)も半分にすることで、完全分担の時には見えなかった家族の姿が見えるようになってきたそうです。できる人ができることをすると言うのは子供達にも伝わったようでした。
また、夫婦二人でトークタイムをとります。この時間を作るために家事はできるだけ早く終わらせるようにします。このトークタイムは育児の重要ポイントです。

≪心の教育≫

【考える力】を育てる
自分のこと→他者について→社会について→について考えられるようになる
どんな状況に陥っても、自分でまず考える場を与える。そうすることで、まずは自分のことを考えるようになります。それができるようになると、他者理解へと気持ちが変わっていきます。その段階が過ぎると、今度は社会について考えられるようになってくるそうです。社会について考えられるようになると、命について考えられるようになってきます。そこでの命は、自分の命のこともありますが、身近な人の命についてや少し遠い世界の命についても考えられるようになっていくそうです。
それには家族で議論しあうことが大切です。木山家ではみんなで話し合うことが多いようです。

家族で議論

何か題材があり、それについてとことん話し合う。それは身近な問題でもいいし、社会で起こっていることについてでもいい。その年齢によって話す内容は変わっていいそうです。(年齢や興味関心によってかわっていきます)
【やり方】
1.自分の意見(発信)
2.相手の意見(引き出しの理解)
3.両者の違いについて議論
4.気づき


木山家の子育て論(ティータイム)

夫婦のトークを中心に行われていきます。

  • 幼児期:子供たちのこと、自分のことなど悩みを中心に会話していきます。

  • 児童期:子供たちも一緒に会話に参加させます。

  • 思春期:夫婦で議論している姿を見せます。

  • 青年期:子供たちと将来について意見を出し合います。(社会問題について話をするのもいいタイミングです)

※話すことで個々が成長できる場の提供

子供たちの成長に合わせて、夫婦の会話は変わってきます。その時の状態の応じて子供も入れた会話をすることで、子供の考える力を育てることになります。

人の意見に左右されず、自分の人生を歩める子になってほしい。

まとめ

たくましく強い子に育てるためにはワークバランスが大切。育児は夫婦の共同作業なので、家事も含め、どちらかに偏ることがあってはいけない。
夫婦の会話は大切。夫婦間の会話を見せることで(言い合いではなく、あくまで意見交換や討論)子供たちも会話を取るようになる。年齢や興味関心ににより、話す内容や参加方法は変えていく。そうする中で、段々と社会に興味を持ち、自立したたくましい大人になっていく。

子供を育てていくことは大切だと思うけど、それ以上に自分の人生をしっかり歩くことは大切だなと感じました。自分の人生の一部分に子育てがあるので、これからも自分らしく、子供と向き合いたいなと思った。

今、少しずつ手が離れている息子たち。あの時の育児は失敗かもしれないけど、振り返ってみんなで笑って話せるのは、あの時真剣に向き合ってたからだと思う。
離れていても集合かけると集まってくれるマイペース君、母の日にプレゼントくれたおこりんぼ君、まだまだ手がかかるけど一生懸命なデパート君。みんな母の宝物です。



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