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詩『YELLOWTAIL』

君のことを考えようとするけど
なぜかロクに考えられない

君を想う気持ちなんて山ほどあって
全部を捨てて考えてたいのに
考えられない君のこころが
ぼんやり霞んだ想いになる

こんな気持ちが 君に分かるだろうか

その子供みたいな無邪気さで
僕を慰めてほしかった

でも君は行ってしまう
伸びた歌声とギターを置いて
僕を夏の真ん中に残して

ラリった君はイエローテイル


君のどこが好きか言おうとするけど
なぜかロクに思い出せない

君の悪いとこなんて山ほどあって
全部が嫌いになる理由なのに
思い出せない好きなところが
僕を熱くする理由になる

こんな気持ちが 君に分かるだろうか

そのつまらなそうな冷めた目で
僕を罵ってほしかった

でも君は行ってしまう
伸びた歌声とギターを置いて
僕を夏の真ん中に残して

ラリった僕はイエローテイル


ラリった君はイエローテイル
ラリった僕もイエローテイル
君は泳いでゆくけれど
僕は静かに沈んでいった

(作成日:2024/8/3)

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