![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/114865042/rectangle_large_type_2_494f547c9b7f43e827c44a63d22d3eda.jpg?width=800)
『吹くからに 秋の草木の しをるれば むべ山風を 嵐といふらむ』文屋康秀
《意味》
山からの風が強く吹くと、すぐに秋の草木が萎れてしまうので、なるほど山からの風を嵐と呼ぶのだなぁ。
秋の風物詩、台風。
その様は、遠き平安から変わらないようです。
和歌は音で楽しめるものでもあるのですが、この一首はぜひ文字として楽しんでほしい一首です。
ポイントは「嵐」という字。「山からの風で嵐になる」つまり、「山+風=嵐」じゃん!という漢字の遊びとなっています。
小中学生がするような発想と言ってしまえばそれまでなのですが、当時このような遊びは流行っていたようで、「久方の」の紀友則にも次のような歌があります。
「雪ふれば 木毎に花ぞ 咲きにける いづれを 梅とわきて 折らまし」
ここから先は
1,036字
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/67223896/profile_b33d31589d24057f47005ace1b37101b.jpeg?fit=bounds&format=jpeg&quality=85&width=330)
毎週水曜日に更新。AuDee「あすなのいろはおと」をより深く楽しんでいただける情報をお届けします。番組に届いたお便りの返信も音声にて配信!ぜひ一緒に楽しんでください。
読んで楽しむ「いろはおと」
¥600 / 月
AuDeeにて放送中の百人一首と音楽を掛け合わせる番組「いろはおと」で取り上げた歌の解説と手書き原稿の公開をしています。 また、番組でいた…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?