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おばあちゃんの話:日記、雑草

私のおばあちゃんは「孫を目に入れても痛くない」を体現していると思えるくらい、孫が大好きである。

私が生まれる時に仕事を辞め、かわいい孫の世話を始めた。

どのくらい「目に入れても痛くない」のかというと、毎日事細かに日記に残すくらい。そして今でも(現在私は32歳)何度でもお気に入りのエピソードを話しまくる。私本人にも、家族にも、私が連れてきた友人にも、たまたま会った人にでも。

エピソードが綴られている日記は何冊にもなっていて、いつかこれをまとめて冊子を出したいと私はひっそりと思っている。

お気に入りのエピソードは、保育所のお迎えのこと。

両親共働きだったので、お迎えはおばあちゃんが自転車で来てくれていた。自転車の後ろに乗せてもらっていて、道路から自宅に繋がる道が砂利でガタガタした時に、私が「もっとていねいにはしって!」と言った。
文字にするとなんやねんこのエピソード…となるが、多分、おばあちゃん的には子どもが使わなそうな「丁寧」という言葉が面白かったのだと思う。

という感じの話がいっぱいある訳です。

お迎えの時に、駅に電車を見に行ったり、工事現場を見に行ったり、山菜採りに寄ったり。いろいろなところに連れて行ってもらった記憶がある。

私が育った場所はこんな感じ。

2015年に撮った写真だった

緑豊かなところ。歩いていたらそこらじゅうに草や花が生えていて、小さな頃の私はよく「これはなに?」と聞いていたので、おばあちゃんから雑草の知識をもらっていた。

仏様が座るところみたいだからホトケノザ、こっちは踊り子のようだからオドリコソウ。種の部分を少し引っ張って振ると鳴るペンペングサ。大人になっても覚えていて、道端で見ると「あ、これは…」と思い出す。

あまり人見知りしない子どもだったので、よくおばあちゃんとおばあちゃんの友達のお家に行ったり、電車で福島へ出かけたりしていた。

いつかおばあちゃんについての冊子を作りたいので、また思い出したら書こうと思います。

逆光の雑草が綺麗でした


あすみ

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