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鍼灸院のマーケティング~ペルソナを考える~

開業するということ

鍼灸院を開業するということは、治療家であると同時に経営者になるということです。
ただ鍼灸の技術をみがいて待っているだけでは人はこない、すなわち仕事ができないのです。
鍼灸院としてやっていくためには、自分の治療を必要としている方に、必要な情報を届ける努力をし続けなければなりません
…ということに、気がつくまでに、私は3年半かかりました。
今回は僭越ながら経営の初心者の私が、鍼灸院の経営について、いま考えていることを書いていきます。

私の3年間

私は、3年半まえに自宅で鍼灸院を開業しました。
開業したてのころは、ものめずらしげに地元のおじいさんたちが来てくださっていました。
しかし、それも長くは続かず、いつしか閑古鳥が鳴くようになってしまいました。
ちょうど妊娠したこともあり、出産し、母親業に精を出し、主婦のかたわら、細々と鍼灸院を営んできました。

今年度から、娘を保育園にあずけ、本格的に鍼灸院の営業を再開しました。
どうすれば、来院者が増えるのかを考え、試行錯誤した半年でした。
そんなとき営業先で、ある老人施設の施設長の女性と出会い、意気投合し、共に尊敬しあう関係になりました。
その方からのご縁で、このたび善光寺付近に2店舗目の鍼灸院をオープンする運びとなりました。

新店舗オープンにむけて

新店舗オープンにあたり、自宅の鍼灸院のときと同じあやまちを繰り返さないために、マーケティングについて学び始めました。
マーケティングの基本として、顧客のターゲットをしぼるという考え方があります。
ペルソナという、具体的な人物像を設定し、その人に選んでもらうためにはどうしたらいいか、という目線で、治療メニューや内装、広告媒体および内容を決めていく、というものです。

「みんなに好かれたい」では、誰からも好かれない。
だから、好きになってもらいたい特定の相手を設定する、ということです。

私はどんな治療が得意で、どんな人に来てもらいたいか、考えてみました。

私の考えたペルソナ

今までの経験から、私は小さい子供を育てている女性の治療と、彼女たちのお話しを聞くのが得意、ということがわかりました。
新店舗「あすか鍼灸室」の営業時間が10時~15時ということもあり、対象は近所にお住まいの子育て中の女性にしました。
私がイメージした人物像がこちらです。

山本ふみよ(38歳 女性)
・家族構成:夫と2人の子供(2歳と6歳)
・仕事:事務のパートを週4日
・住まい:善光寺から車で10分の賃貸の戸建て 家賃は12万円
・性格:おとなしく、几帳面 細かい作業が得意
・好み:シンプルでセンスのよいものが好き 無印良品でよく買い物をする
・好きな服装:無印のダークグリーンのウールのタートルネックとシンプルなスカートを合わせたスタイル
・趣味:読書 映画鑑賞
・休日の過ごし方:平日に1日休みをつくり、ママ友とランチをする
・情報収集のツール:ネット SNS インスタで料理の投稿を見るのが好き
・その他:食生活に気をつかっていて、食事は野菜が多め
得意料理は筑前煮
運動は苦手
占いやスピリチュアルな世界は嫌いじゃない

このように、ざっとイメージしてみました。
限られた時間で得た情報を元につくったイメージなので、多少あらいと思いますが、とりあえずこのまま進めていきます。

ペルソナの主訴

山本ふみよさんの主訴は何か、考えてみます。
事務職なので、座ってパソコンをみる時間が長いので、慢性肩こりと目の疲れがあるでしょう。
さらに、運動が苦手で、体を動かすことが少ないので、血流は滞りぎみです。
そのため、足元の冷えやむくみが考えられます。
2歳の子供をだっこやおんぶするので、肩~腕の疲れ、腰痛などもあるかもしれません。

このような悩みをもつ山本ふみよさんは、パートが休みの日に体のメンテナンスをしようと考えるかもしれません。
そのときの情報収集のツールはネットでしょう。
Googleで何と検索するでしょうか。
「肩こり 治し方」「肩こり 治療」などでしょうか。
実際に、「肩こり」で検索した人が2番目に何という言葉を入力したか、という統計を調べることもできます。
その検索ワードにひっかかるようにホームページを作成していくようです。

ここから先はまた追々報告させていただきます。
読んでくださって、ありがとうございます(*^^*)


あすか鍼灸院↓



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