おかげさまで8周年〜私はどう生きるか〜
はじめに
おかげさまで2015年に開業した私の鍼灸院は8月8日に8周年を迎えました。
8が3つ並んでなんだか縁起がいい感じです。
こうして続けてこられたのは、通ってくださるみなさん、家族の協力、支えてくださる地域のみなさん、そうしてこのような私の文章を読んで応援してくださるあなたがいたからです。
心から御礼申し上げます。
つい先日、ご来院者数の合計が3000人を超えました。
鍼灸院で使っているフェイスペーパーの減りで数えていて、2500枚入りのものと500枚入りのものを使いきりました。
お1人1時間以上は時間を使っているので3000時間以上鍼灸治療に従事できたということになります。
最初の数年は産休育休で休みまくりな当院がこうして続けてこられたことは奇跡のように思えます。
本当にありがとうございます!!
もうこれ以上は言うことがないのでここで終わってもいいような気持ちですが、せっかくなのでこの1年どんな感じで過ごしてきたか、今後どうしていきたいか、などをつらつら書かせていただきます。
その前にこのタイミングで新しいことを始めたので、まずはそちらの紹介をします。
ペア治療とギフト券
安茂里のハゴロモ鍼灸院にもベッドを2台置いて、ペア治療を始めました。
ペア治療はすでに小川村のハゴロモ鍼灸院でやっていてご好評をいただいており、この度安茂里でも始めることにしました。
一緒に受ける相手の治療の様子が見え、会話の内容も聞こえるので、お互いの健康状態を知り高め合うきっかけになればいいなと思っています。
小川村の80代の女性たちが毎週2人でペア治療を受けに来られます。
同級生で幼なじみの関係なんだとか。
いらっしゃるたびに「同級会はいつだったかや?」「ジャガイモはもう収穫したか?」「あっちもこっちも痛えよ」などと仲良く2人でお話ししながら鍼灸を受けてくださいます。
私と1対1で淡々とお身体と向き合う時間も尊いし、この様に親しい相手と楽しく受けていただくのもよきものだと感じています。
この度、大事な人にハゴロモ鍼灸院の治療をプレゼントできるギフト券もご用意しました。
毎日がんばっているあの人にプレゼントして、ぜひご一緒にペア治療を受けにいらしてください。
この1年の変化
2022年の8月8日から2023年の8月8日までに起こったことや意識してきたことを挙げてみます。
・娘が小学生になった
・ポジティブなあきらめ
・鍼灸が楽しくなってきた
・開運を意識して1年
このままじゃ何のことかわからないから、1つずつ説明していきます。
①娘が小学生になった
この4月に娘が小学校に入学しました。
はれて1年生になって子育ても一段落かと思いきや、小学生の方が大変だった‥!
何が大変だと感じたかというと
・朝、娘を送り出すのがが今までより1時間以上はやくなった
・帰ってくる時間が早くなった
・参観日、引き渡し訓練、家庭訪問など親が参加することが増えた(しかも4月に関しては知らされるのが直前)
・宿題が毎日でてそれを確認する
・長期休みがあってその間は給食がない
などなど。
知らなかった!
小学校は保育園とは違うのね、ということを思い知らされた春から夏でした。
環境の変化に親子ともどもヘロヘロに。
5月には娘と私はRSウイルスという咳の病気にかかり、しばらくお休みしました。
変化の渦におぼれているようにもみえるけど、その中で娘の成長も確実に感じました。
小学校で習って文字の読み書きができるようになり、読書を楽しむようになったし、夏休みは「まいにち詰め将棋をやる」と決めて本当に毎日取り組んでいます。
小学生になって、いろんなことへの積極性が増しました。
そんな姿を間近で見られることの喜びと幸せを感じつつ、母親という仕事の重みが増した分の疲れもあり‥くたばってます(笑)
②ポジティブなあきらめ
子育てしていると(って全部を子供のせいにするのも違うと思うけど)、自分のペースで物事が進まないことが多々あります。
娘が熱を出したとか、学校に行くのを嫌がったとかスムーズに行かないことがこの半年くらいよくありました。
そんなときに「娘のせいで」って思ってしまうとイライラしちゃうから、もう全部あきらめることにしました。
今はそういう時期だからしょうがない、というポジティブなあきらめ。
何かしらのストップがかかったら「はい!オッケー!」って笑顔で対応できるようにしよう、と決めました。
そもそも子供がいる生活は自分が望んだことだし、その結果として身軽に動けなくなったとしても本望ってやつです。
治療の現場に娘を同席させてもらったことも何度もあります。
移住して核家族のわが家は頼れる親類がそばにいないため、私と夫のどちらかで娘の不調に対応するしかなくやむを得ずそうなりました。
ご来院くださるみなさんにご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんが、現状でできる限りのことをさせていただきます。
申し訳なさそうにしている私に対して、ご来院くださるみなさんが本当に優しくて、思い出しただけで涙が出そうになります。
心から御礼申し上げます。
完璧にやろうなんて、できるわけがない。
今やれるベストを淡々とやるのみだ。
そう思いながら、粛々と目の前の現実に全力で対応していく毎日です。
ポジティブなあきらめ、と言ったけどそれは嘘かもしれなくて、本当は何1つあきらめてないかもしれない。
今、それが叶わなくても感情を乱さない。
本当にやりたいことならばひそかに火種をもち続けて、ここぞというときに情熱を燃やすぞ!と虎視眈々とねらうイメージです。
③鍼灸が楽しくなってきた
娘のおかげで「完璧にやらなきゃ」という力みがはずれて、それは鍼灸の仕事にも影響しました。
今までは
「私は人の身体のことを何もわかっていない。なのに治療家として相手の前に立っている。なんて恥ずかしいんだ。」
と、悶々とした罪悪感が頭の片隅にありました。
ポジティブなあきらめが身についてからは
「人の身体は自然物で、全部わかるなんてそもそも不可能。ならば精一杯の準備をして自分自身を整えて相手を迎えよう。そしてわからないことは相手の心身に聞けばいい。相手からのメッセージを存分にキャッチできる余裕をもっておこう。」
と、思うようになりました。
こう思えるようになってから苦しさが減り、気楽に鍼灸ができるようになってきました。
そうすると不思議なことに治療成績もあがったように感じるし、私自身も楽しくなってきました。
次はこんな工夫をしてみよう!と研究して、それをご来院くださるみなさんに還元したいという気持ちも強くなりました。
この先の治療がどう変わっていくのか、自分でも楽しみです。
④開運を意識して1年
昨年の7月頃から開運について研究をしてきました。
運気を上げる方法を本で読んで、やれそうなことを実際に試して変化を感じてみるということを繰り返しました。
開運に目覚めたきっかけは、そのとき使っていた手帳で開運アドバイザーの崔燎平さんの紹介がされていて、崔さんの著作を読んだら「おもしろそう!やってみよう!」という気持ちになったからです。
具体的にどんなことをやったかというと‥
・掃除
・断捨離
・明るい色の服を着る
・換気
・運の流れを意識する
・花を飾る
というようなことです。
特別なことではなく、生活の中でのひと工夫です。
やってみてどうなったかというと、
・幸福度が上がったように感じる
・自分でいうのもなんだけど前より美人になった気がする
・この1年間に新聞取材を1回、テレビ取材を2回うけるなど注目していただけることが増えた
・断捨離や掃除は伝染するらしく、夫や娘も自然にやるようになった
というような変化を感じました。
激変したというよりは、じわじわ変わってきているという手ごたえ。
あたり前だけど、開運を意識したら万事オッケーで大変なことがなにもなくなるというわけではなく、運気の波はあるが全体的な動きがよくなってきているという感じです。
私が試した開運方法は、ざっくりいうと空間の流れをよくするための工夫だといえます。
人の身体も気血の流れがとどこおるとコリができたり、ダルさや不調、さらには病気へとつながります。
これは空間でも同じことがいえると感じました。
普段すごす家の空気や水がよどんでいたら気分がわるくなるし、行き過ぎれば病気になりかねません。
物が多いと空気の流れを阻害する原因になるし、掃除がしづらいためほこりもたまりやすくなります。
物を減らして少しでも床面積を広くすることを心がけて、床掃除に励むと気持ちもスッキリしました。
すっきりした空間に花や緑を飾るとなおさら気持ちがよくて、いい感じです。
余計な邪気をとりさって、力を補うのは鍼灸治療でやっている補瀉(おぎなう・とりさる)の考え方にも通じます。
このようにして整った心地いい空間には自然と人が集まり、公私ともに人のご縁に恵まれていると感じます。
感謝しかありません。
感謝といえば‥私は「掃除=感謝」だと思っていて、使わせてもらっている空間へのお礼の気持ちをもって整えるよう心がけています。
体調がすぐれないときは掃除をサボりがちになるし、周りの人への不満が多くなってきます。
すこし気力が湧いてきたら「感謝が足りなかったな」と思いながらせっせと掃除。
そうすると空間からよい気をもらえて、自然にまた運気が上向きになってくると信じています。
幸せになるために必ずしもお金は必要なくて(最低限はいるけど)ちょっとひと手間、ひと工夫がよき流れを運んできてくれて、それが人生の豊かさにつながるのだな、と1年間の実験を通して体感しました。
おわりに
ここまでとりとめもなく近況報告をしていきましたが、いかがでしたか?
サブタイトルに「〜私はどう生きるか〜」と書いたのは特に意味はなくジブリの新作のパクリです。
パクっておきながらまだ見てないから、そのうち見に行こうと思います。
このブログ(自分の作品)を完成させてから人の作品を見ようと決めていたので、これで安心して見に行けます。
今年のブログを書くにあたって昨年のブログを読み返しましたが、昨年の私はなんだかハッピーに「世界中のお母さんを幸せにする」という大きな夢を語っていて「1年経つと人って変わるなぁ」と思いました。
もちろん昨年の文章もまったく見当違いというわけではなく、昨年語った大きな夢に近づくために一歩一歩地道な積み重ねをしていて、それにフォーカスしているのが今年という印象です。
では、今もっている夢について最後に書かせてもらいますね。
ちょっと遠回りのエピソードから入ります。
先日、一本下駄のワークショップに行ってきました。
一本下駄とはその名の通り、歯が一本のだけの下駄。
一本の細くて長い歯の上に板がついている履物で、履くと当然ぐらつきます。
まっすぐ歩くことすらままなりません。
ぐらぐらする上でバランスをとっていると自分のバランスの悪さを身にしみて感じます。
普段つかっている安定した靴で歩いているだけでは味わえない、スリリングでドキドキする貴重な体験でした。
その数日後、尺八の教室に体験に行ってきました。
数年前に吹いてみたくて買った尺八。
音を出すこともままならない状態で放棄して、ホコリをかぶっていました。
つい先日、たまたま自分の都合のいい日程で通える教室を見つけたから、思いきってご連絡してみました。
教室で先生のご指導のもと音を出してみたらとても楽しくて、もっと上手になりたい!と思いました。
この2つの体験から「世界にはまだまだ自分の知らない楽しいことがいっぱいあるんだなぁ!」と思いました。
私の夢は90歳になっても100歳になっても、「世界には今まで知らなかった楽しいことがいっぱいで、それを味わうと新しく生まれ変わったきぶんなの。」と、頬をそめながら言うことです。
そして、子供や孫に「ばあちゃん、いい歳して何いってんの?」と、つっこまれたいです。
小学生の頃から体育と音楽が苦手でした。
正確には、苦手だと思い込んでいました。
他の科目に比べていい成績がとれなかったから。
でも一本下駄にしろ、尺八にしろ、身体を使った運動や音を楽しむことに最近トキメキます。
他の人と比べてうまくできないから子供の頃にあきらめて育まなかった部分の感性を、今になって取り戻しにいっているような感じです。
体育と音楽という科目の枠を超えて、生まれもったこの身体を動かして楽しむことと、五感を喜ばせることをこの1年(いや、たぶんその先何年も)のめあてにします。
私は1年後、どんな気持ちでこのブログを読むのかなぁ。
楽しみにしています。
最後まで読んでくださってありがとうございますm(_ _)m
心からの感謝を込めて。
堀井あすか
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