悲しみはいつか生きる力になる

なかなか更新できないnote。毎日書いてる方、ホントに心から尊敬します。

流産した話を細分化して書きましたが、最終的にはあの辛かった経験でさえも、私にとってはものすごく貴重だったと今は思えるのです。

ただ、ここまで来るにはそこそこ長い道のりでした。

私のような体験でなくても、皆さんそれぞれ辛く悲しい体験というのはきっとあるだろうと思います。

乗り越え方は人それぞれだと思いますが、私の場合は命に関することで、しかも自分ではどうしようもない出来事でした。だからこそ生きること、死ぬことについて向き合うことになったんですね。

自分のお腹の中で突然命が亡くなるという体験。その衝撃は本当に想像以上にきついものでした。

誰のせいにもできないし、原因もわからない。だからこそ余計に苦しい。

感情をどこに持っていったらいいのかわからなかったんですね。

流産直後はどんな慰めの言葉も入ってきません。でも相手が気遣ってくれているのはよくわかるし、ありがたいとは思うんですが。。。

素直に受け取れない自分がいて。自分のこと嫌いになったりします。

これはもう、とことん悲しみを味わい尽くすしかないんですよね。流産や死産、もしくは大切な人とのお別れが、悲しくないわけがないですね😢

いったいどうしたらこの悲しみはなくなるんだろうとずいぶん考えました。

でも無理なんです。

だから素直に、私は悲しくて悲しくて仕方ない、立ち直るのには時間がかかるんだって、自分に許してあげるしかないんですよね。そうすれば周りの人たちも助けてくれるし、その人たちのためにもがんばろうって、だんだん前向きに思えてくるはず。

あともうひとつ、自分の中で死をどう捉えるか。これはとても重要だと私は思います。死生観というものですね。ちょっと宗教っぽいかもしれませんが、これはとても大事なものだと思うんです。

私の実家は仏教を信仰していて、子どものころから見えない世界の存在があって、私たちはそこから来てそこへ帰るんだと教わってきました。

そしてそれは間違いなく真実だと私は思っています。

私たちはこの世で肉体が終わると、魂だけになってあの世に帰るんだと。

赤ちゃんの魂だって、ちゃんと見てくれてたはず。でも残念ながら、この世で一緒に過ごすことはできなかった。誰が悪いわけでもないんです。

私たちがこの世に生まれてくるのは、人生のいろんな体験を通して学び、魂を成長させるためだと言われています。

だから意味のないことなんてひとつもありません。私たちは悲しみや苦しみの先にだって光を見ることができるんです。
むしろ何事もなく平穏に暮らすよりも、逆境から気づくことは多いかもしれません。

深く傷ついたからこそ忘れられない経験になるし、悲しみから少しずつ立ち直ろうとする段階で、いろんなことに気づくんですね。
私だったら、頑固な自分とか、いろんな人に迷惑かけちゃったなとか。
そして最後の最後にくるのはやっぱり感謝の気持ちです。

私の場合は、命の重さ、尊さ、この世に生まれてくることは当たり前じゃない、子供が産まれることは奇跡なんだということが身に染みてわかって、母親が命を懸けて産んでくれたこと、今こうして生きていられることに感謝が湧いてきました。

生きているのは必ず意味があって、この世でやることがあるからだと私は思っています。
だから残された子供のいない人生を、どう生きようかって考えました。

自分が何をしたら本当に幸せなのか。何をやりたくて生まれてきているのか。

私は「誰も傷つかない世界を作りたい」とカウンセリングの中で言われたことが、まさに ”思い出させてくれた” という感覚でした。

具体的な方法論まではわからない。でもとにかく走ってみる。そんな感じが今なのかもしれません。

流産で悲しい思いをしている人の書き込みを見ると、心の中でぎゅっと抱きしめたくなります。辛いよね、悲しいよね。わかるよ、私もそうだったもん。でも必ず前を向いて歩けるようになるから。

「神は乗り越えられない試練は与えない」

これは本当だと思います。

あなたなら絶対大丈夫。信じてるよ。これを越えてもっと強く優しくなって、たくさんの人たちの勇気や希望になれる。

私が神様だったらきっとそう言ってる。

いつかいろんな人たちと直接会って、お話しできるといいなあと漠然と考えています。

一人ひとりみんな体験が違っていて、そこから得るものもみんな違うと思います。そういうものをシェアしていったら、それぞれがもっといろんなことに気づいていけるし、必ず誰かの生きる力になると思います。

人と人とが繋がって、分かち合い励まし合っていける世の中になったら、もっと生きやすい世界になんじゃないかな。
いつかそんな世界になるように、今の私にできる小さなことからやっていきます😊

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