【万葉集】士やも~

山上憶良の歌

士やも 空しくあるべき
万代に 語り継ぐねき 名は立てずして   ~山上憶良~

男たるもの、何もないまま朽ち果ててしまってもよいものだろうか。
後世に語り継がれるような名声を立てることもなく。

現代と比較すると

「男性たるもの~」という表現、今普通に使ってしまうと少し問題になりそうですよね。

昭和時代までは
男性はバリバリ仕事をして家族を養い、
女性は家事も育児も行い、旦那の帰りを待つものだ
という考えが浸透していたかもしれません。

ですが現代では、育メンという言葉もあるように
男性でも育児休暇を取り、子育てに積極的に参加する場合もあります。
逆に女性でも結婚し、子供が生まれたとしても定年まで仕事をし続ける人もいます。

男性だから、女性だからと性別で切り分けるのではなく、
仕事=人生タイプ、プライベートを大事にするタイプなどの
多様性を重視する世の中になってきていますよね。

私はまさに、結婚しても、子供を生んでも仕事は続けていきたいと思っているので、
ダイバーシティな世の中に生まれてきてよかったなと心から思います。

一方で、男として生まれてきた宿命を胸に、
何か大きなものに立ち向かっているような、盛んに燃えているような憶良もとてもかっこいいと思うのです。

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