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なぜ男女の賃金に格差があるのか クラウディア・ゴールドウィン

ノーベル経済学賞(俗称らしいけど)を受賞したクラウディア・ゴールドウィン氏の著書をようやく入手。

アメリカの実証社会学だけあってグラフがいっぱいで,はじめに全体的な傾向を述べケーススタディで具体的に経緯を展開、重要局面では再び実証データが出てくる。
 下に目次を転載しました。やはり後半の第7、8、9、10章が面白そう。
 早速弁護士の男女を比較したところを読みました。先日の映画「フェアプレイ」を彷彿とさせます。(あの映画は私の中で、あの女性エミリーが男を見る目がなかったって映画だよね,で片付きました。)それはともかく、女性がいかに給料が下がっていくか、実証データが示されています。男の家庭と引き換えに。
 今では日本でも「こっち向いてよ向井くん」のように仕事が第一の女性が描かれるようになったわけですので、読者にも喜ばれる本になるでしょう。それによって女性の分断が起きるようにさせていると言うフェミニズムの主張もありますが、望む人にはそうできる社会にしていくべきでしょう。
 謝辞を読むと、ハーバードに就任して若い女性から女性の社会進出についてファクトを求められた時何も答えられなくてそこからの研究だそうです。素晴らしい!


【目次】
第1章 キャリアと家庭の両立はなぜ難しいか─新しい「名前のない問題」
第2章 世代を越えてつなぐ「バトン」―─100年を5つに分ける
第3章 分岐点に立つ─―第1グループ
第4章 キャリアと家庭に橋をかける―─第2グループ
第5章 「新しい女性の時代」の予感─―第3グループ
第6章 静かな革命―─第4グループ
第7章 キャリアと家庭を両立させる―─第5グループ
第8章 それでも格差はなくならない―─出産による「ペナルティ」
第9章 職業別の格差の原因―─弁護士と薬剤師
第10章 仕事の時間と家族の時間
エピローグ 旅の終わり―─そしてこれから



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