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ChatGPTによる真理の勇気

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ミシェル・フーコーの講義録の「パレーシア」について新約聖書でパレーシアを講義していた方法論を真似て、5世紀の偽ディオニシオスの「神名論」のパレーシアを提示、さらにエリウゲナによる… もっと読む
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#キリスト教

ChatGPTによる「アダムとイブ」とアウグスティヌスのリビドー

ChatGPTによる「アダムとイブ」とアウグスティヌスのリビドー

James Joyce はかのFinnegans Wakeを下記のように書き出している:

riverrun, past Eve and Adam’s, from swerve of shore to bend of bay, brings us by a commodius vicus of recirculation back to Howth Castle and Environs.

どれ

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ChatGPTによる真理の勇気 その2 ギリシア哲学をキリスト教に接続した偽ディオニシオスのパレーシア

ChatGPTによる真理の勇気 その2 ギリシア哲学をキリスト教に接続した偽ディオニシオスのパレーシア

前回はギリシアの哲学のパレーシアの政治的な面と聖書の中の具体例、それをChatGPTでギリシアの原文からのデータ変換を検討。フーコーの指摘により聖書においてパレーシアに「神の愛への信頼、最後の審判の日に神が人間を迎え入れるやり方への信頼」が加わっているを見ました。そしてパレーシアは神秘主義の一つの極であるとフーコーは結論します。フーコーはその後、もう一つの極としてバレーシアに懐疑的な態度を取る人々

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ChatGPTによる真理の勇気その5 反パレーシア体制とキュニコス派によるパレーシアの生き残り戦略

ChatGPTによる真理の勇気その5 反パレーシア体制とキュニコス派によるパレーシアの生き残り戦略

 前回までで偽ディオニシオスのギリシア語文書のパレーシア部分のラテン語に翻訳されているかChatGPTを活用して覗き見して、エリウゲナはパレーシアした翻訳をしたのではないか、と考察しました。パレーシアが使ってある原著の部分は聖書に見られるようなポジティブなパレーシアで「神への信頼、最後の審判への信頼」が感じられる内容でした。エリウゲナはパレーシアをギリシア語からラテン語に、「真の理性はこれを言うこ

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