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SES経験して色々思ったこと

ご挨拶

あすてろと申します。スマホアプリエンジニアです。自社サービスの開発 / 受託開発 / SES を経験しています。直近は SES で働いていますが、来月からフリーランスとして活動します。もうすぐ SES を辞める節目になるので久しぶりに書いてみました。うまくまとめて書くことは苦手なので殴り書きします。ご容赦ください。

SES で働くメリット

成果報酬型と言うんでしょうか? 単価の 60~70% (適当にぼかしてます)が給与になる会社で働いていました。感覚的にはサラリーマンとフリーランスの間って感じでしょうか? システム上、単価も公開されるので自分の市場価値もある程度わかると思います。

なので、フリーランスの登竜門的な感じで働くなら割と良いかなと思います。

あとは現場をちょいちょい変えるとスキルが積みやすいかもしれません・・・でも、そこはそんな関係ないかも?

デメリット

SES はシステム上、エンジニアはどうしても不安定な立場で働くことになります。特に成果報酬型だと案件がない場合、待機となって最低給与になります(貰えるだけフリーランスよりはマシという感じ)。

それと現場も働いてみないことには結局分からないので、いわゆる現場ガチャになります。

あとは自身のスキルが一定以上ないとそもそも案件選べないので、メリットを享受できなくなります。

それと今回は触れませんが、グレーな部分もあります。

本題

ようやく本題。
そもそも SES 自体、事業的にどうなのよ?って思ったりします。
その疑問点を適当に書き殴っていきます。

SES 事業者に開拓の意思がないとやばいんじゃね?

私自身はスマホアプリエンジニアですが、一次で案件を取っている企業は大変少なく、大抵は二次請け以下でした。

一次と二次では大きく差があり、二次請け以下だと直接クライアントと商談ができないので、ビジネスが広がりません。勿論、エンジニアの単価も減ります

なので、SES 事業でも直接案件を取る営業は必要だと思いました。そもそも二次請け以下でしか取れない企業ならば、エンジニア側からするとそこの企業に拘る必要がないのです。

SES 事業者として他社と違う点をアピールするにはやはり商流がキーとなります。ここに拘りがないのであれば、そこの企業には特別価値があるわけではありません。高単価の成果報酬型 SES は昨今ではそれほど珍しくもありません。

というか、二次請け以下しか取れない企業はツール使って検索かけてヒットした案件を紹介するだけだと思います。開拓?なにそれ?状態。
(どうせ、関係者がこの記事見たら馬鹿にするだけで終わると思う)

エンジニアに還元すると利益減るじゃん問題

成果報酬型だとエンジニアには還元されますが、その分会社の利益も減ります。オマケに待機する社員が出た場合、その少ない利益も消えます。

例えば、単価 80 万円のエンジニアで報酬として 70% を渡すとすると残る売り上げは 24 万円です。これだと最低給与を支払ってしまうと売上はなくなってしまうという感じです。更にそこから営業費などの様々な経費がかかります。

優秀なエンジニアが来ても利益を確保しづらく、平均以下のエンジニアが集まると不景気にめちゃくちゃ弱いです。

また、優秀なエンジニアは転職や独立も視野に入れている人も多いので、長期的に確保しづらい実情もあると思います。
(そもそも本当に優秀なエンジニアが SES やんのか?問題もある)

あと前述でもある通り、高単価還元の SES は珍しくもなくなっており、差別化としては弱いです。

自社に技術が残らない

SES の業態が自社で技術的な取り組みをするわけではありません。技術者のレンタルです。なので、自社に技術がプッシュされていくわけではありません。

また、エンジニアの入れ替わりが激しい点もそれに拍車をかけています。エンジニアとしても自社が好きで働くのではなく、自分の稼ぎを意識しながら働く形になります。

ほとんどの SES 企業ではコミュニティが形骸化していると思います。
帰社日作って営業側から売上報告したって大抵のエンジニアは興味がなく面倒なだけです。その後、飲み会したって何も残りませんよ?(最近は少ない気もするけど)

余談

主な疑問点は前述の通りになります。他にも多々ありますが、疲れたのでこの辺にします。
あとは、今後私がフリーランスとしてどんな形でやっていきたいのかを軽く語りたいと思います。

これまで述べた通り SES で思うことはあるものの、とても勉強にはなり自身の成長も感じました。

ただ、他人に任せるというのが如何に不安定で不確定であることなのかもよく学びました。

これからは私自身が直接クライアントと契約し、直接対話しながら仕事をやっていきたいと強く感じました。私が独立した一番の理由はこれかもしれません。

もう一つは自分のプロデュースをもっと真剣に考えたいと思いました。自分はどんなことが強みでどんなことが好きなエンジニアなのかをかなりアピールしていかないといけないと感じました。これも他人には任せず、自分で発信していきたいです。そこからクライアントを見つけて一緒に仕事をやっていきたいと考えています。

幸いにも直近の仕事は頂いておりますので、しばらくはそちらのクライアントともにお仕事を続けていく形になるかと思います。

どこまで行けるか分からないけど、全力で突っ走りたいです。




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