怪談
夏になると怪談話を
チラホラ目にしますよね
私も心霊体験は
ホン怖とかに投稿できるんじゃない?
くらい沢山持っています
要望があったので
体験したうちのいくつかを
書いてみようとおもいます。
↓↓↓ここから話スタート
※実際の会話や言い回しは
リアルな事もあるので少し変更してあります
『煙の先』
小学生の時。
仲の良かった子が
交通事故で亡くなった
同時、小学生だった私は
テレビを観ながら
家族で夕御飯を食べていた
近所のおじさんが慌てて家に来た
『⚪⚪(父の名前)か⚪⚪(母の名前)
どっちか来れるか?』
両親はなんだなんだ?と
お勝手口に行った
茶の間にいる我々には
聞こえないくらいの声で
ヒソヒソ話していた
子供ながらに
“何があったんだろうか?”
“なんか嫌な感じがするな…”
と思って自分もお勝手口に行ってみた
近所のおじさんが
『あ!子供はあっちいってろ!』と
言われた瞬間
脳裏に浮かんできたものがあった
『あの子…死んじゃうのかな?』
ボソッとその言葉を発してしまった
父は家に残り
母が近所のおじさんと何処かへ行った
その後のあたしは
脳に浮かんでくるリアルな光景が
怖くて怖くてどうしようもない感覚だった
きっとそのあと
大人達は色んな話するのに集まったり
なんかしてたんだと思う
しかし
気づいたら夏休みが終わる頃で
おじいちゃんの家に居た
約45日の記憶が全く失くなっていた
自分は友だちの最期会ってきたんだろうか?
いや、むしろ夏休み開け
一緒に学校に行くつもりで居た
新学期にその子は居なかった
全校集会で校長先生が
事故の話をしていた
脳裏にまた浮かんでくる光景
怖かった
実際その現場を見たわけでもないのに
事故現場の光景が脳に浮かんでくるのだ
あれから
その事故現場に近づくことが出来なくなった
月日が経ったある日。
夏休みで姪が遊びに来ていて
ふっと
『あ!今日の夜花火しよう!』
と思った。
家族に
花火なんて家にないよ!
雨降ったらどうするの?
まだ小さいから(姪が)花火危ないよ!
色んなことを言われたけど
だめ!今日じゃなきゃだめなんだよ!
絶対花火するんだよ!!
なぜか狂ったように
絶対花火をしなきゃいけない気がした
仕事の合間に
スーパーに花火を買いにいった
姪は早く花火しよう!とウキウキしてた。
『いや、まだ時間的に早いんだって!』
なぜその言葉を発したのか
自分でも特に理由は無かった
けどこの時間じゃなきゃダメだって思った
ご飯の途中で
『あ!花火しにいくよ!早く!』
家族はちょっと呆れながらに
ごはん食べ終わってからでいいでしよ!
と言っていた
だめだめ!今!
と強行突破で花火しに行った
姪は危ないので
私が手にもって魅せてあげていた
『きれいだねー!キャッキャッ(o^∀^o)』
と喜ぶ姪。
アタシは花火を切らしちゃいけないという
感覚で次から次に花火をした
気がつけば
煙が凄いことになっていた
姉が
『煙すごくて、近所からクレームくるかもしれないから、もう、やめておこうよ』
いや、だめなんだよ!花火しなきゃ!!
理由は特に無かったけど
やらなきゃいけないと思っていた
喜んでいた姪が
『おいでー!!』
突然誰かを手招きした
姉と私は
『え?誰かいるの?』と
姪に聞いてみた
姪は
『いるよー』と
煙の先を指差した
その煙の先に居たのは
あの子だった。
すごく遠くから見ていた
足元しか見えなかったけど
あたしにはわかる。
絶対あの子だ。
性格的に仲間に入ってくるタイプではないから
アタシは姪に
『危ないからじっとしてそこからみてなー』
って言わせた
その後沢山花火をしてあげた
煙の先のあの子に見えるように。
花火が終え
姉が
『ねぇ。誰が居たの?』と聞いてきたので
『あの子が居たんだよ』って教えた。
姉は
『あぁ。今日、あの子の命日か…』
ボソッと言った
あの子は
花火を見てるときに事故にあってしまったのだ
あれからあの子の姿を視ることも
事故現場に居るような気配もしなくなった
あの日、今日じゃなきゃだめだ!
絶対って思いを起こさせたのは
きっとあの子が
逝かなきゃ行けないところに
逝くためだったのかもしれない。
最期の挨拶をしに来てくれたのかもしれない
あの日。
あの子の23回忌だったみたいです
ー終わりー
冷静にこの話について振り替えると
最期の挨拶に来たのは
きっとあの子は
生まれ変わりが近いからなのかな?
と思いました
今はさらにあれから月日が経っているので
あの子はどこかで生まれ変わっていると
思ってます(^-^)