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HSPにおすすめする工夫と思考①

HSPは社会生活を営むうえでストレスを溜めやすいといわれています。HSPではない人たちがマジョリティの社会ですから、HSPが職場や学校で疲れやすいのは自然なことです。

敏感で多くのことを感じ取ってしまう、共感力があり人が困っていたり痛みを抱えていると気づいて無視できない、そのことに対して自分が何もしない・できないと責任を感じてしまうなど負担になることが多いです。周囲からは気にしすぎ、考えすぎと言われることもありますが、気になってしまうのは自分ではコントロールが難しいのです

HSPではない人にとっては刺激にならないことが刺激になっていることがあり、刺激が多すぎる傾向があります。だれでも刺激が多すぎると疲れますよね。刺激とのバランスの取り方や思考法など、HSPならではの工夫をおすすめします。

HSP気質の人が気を付けたいこと:

休息の時間をたっぷりとる 

深く考えて処理する、敏感にあらゆることを感じ取るというのはコストがかかることです。ちょっとおおげさにいうと、心身に犠牲を伴います。疲労やストレスが大きいのです。休息の時間を十分に確保して、回復を心がけましょう。睡眠時間を削っても元気で精力的に活動ができる人、仕事がバリバリできる人にあこがれがあるかもしれませんが、それはHSPではない人のスタイルです。HSPにとってはモデルになりません。

私のおすすめは、週に一度、完全オフの日を作ることです。週末を例にとると土曜日に外出や人と会う予定があるのであれば、日曜は完全オフの日として家にいて家族以外の人とは会わない。

私の知り合いのHSPの方は、「水曜日の午前中は予定を入れない」と決めたらずいぶんと楽になったと教えてくれました。終日オフにするのが難しければ、半日オフでも十分効果があると思います。

睡眠時間は毎日最低7〜8時間は確保しましょう!

人によって最適な睡眠時間は異なりますが、日中に眠気がこないくらい、毎晩しっかり眠りましょう。

マルチタスクはやめましょう

一度にたくさんのことをするのはHSPには向いていません。何事も深く丁寧に処理するHSPは、マルチタスクでは本来の力が発揮できません。優先順位をつけて、1つずつじっくり取り組んでいきましょう。HSPは丁寧な仕事をしますので、量よりも質で評価してもらえる仕事を選ぶとよいと思います。仕事は「質」で勝負するようにしましょう。

私が先日実施したHSPについて学ぶワークショップでは、HSPを自覚しているという参加者から、同僚は自分よりも多くの仕事をこなしていることがあるが、自分はそれほど多くの仕事は請け負わないようにしているとお聞きしました。加えて、刺激の多い仕事はセーブして、落ち着いて取り組める仕事とほどよく刺激のある仕事をミックスするようにしているとのことでした。自分の特性をよく理解して仕事をコントロールされている姿、素晴らしいと思いました。きっとコンスタントに質の高い良い仕事をされていることでしょう!

苦手な刺激は軽減しましょう

これはとてもシンプルなことです。自分が苦手な種類の刺激に対しては対策をしましょう。HSPは五感が敏感ですが、何に対して敏感かは人によって異なります。

・大きな音や騒音が苦手という人は、外出時はイヤホンや耳栓で音を遮断、軽減する
・目から入る情報が多すぎて疲れる人は電車やバスの中では目をつぶる
・光の刺激が強すぎると感じる人はサングラスをかける
・衣服のざらざら・ちくちくが気になる人は柔らかい布地の服を選ぶ

いかがでしたでしょうか?HSPならではの工夫を3つご紹介しました。「そんな些細なこと…」とお思いになるかもしれませんが、継続して取り組めば効果を感じていただけると思います。次回はもう少し大きな視点での工夫や思考法をご紹介します。


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