一期一会
「一期一会だ。敗けたお前が悪い。諦めろ。」
いつだって試合後に、自らを窘めながら走ります。
今回もそうでした。
「いつだって一期一会だろ?」
「分かっているだろ?」
人との付き合いもそうですし、他の何かでもそうでした。
しくじったら次はないのです。
幾度も幾度も繰り返し繰り返し、深夜、走りながら
独り言かのように会話します。
ええ、立嶋篤史と立嶋篤史の会話です。
キックボクサー立嶋篤史と操縦士の立嶋篤史のやり取りです。
立嶋篤史の中に住むキックボクサー立嶋篤史をきつく
窘めながら、時に罵倒しながら走ります。
「それでも諦めるなよ。」
「駄目でも種は撒き続けなきゃ駄目なんだ。」
これまでのどのタイミングでもそうだった様に、駄目でも
諦めたら駄目なのです。
そうやって自分を叱咤し続けてきました。
知らないのは知らない方の自由です。
そして勝手です。
そうやって世間からキックボクシングを、そして自分を知って
もらうために工夫をしてきました。
自らの人生すら工夫して、失敗すらその種にしてきました。
道が繋がらなかった際に、閉ざされてしまった際に、冒頭の
言葉を自分に冷たく浴びせて、だけど、悔しいから振り出しに戻る
選手生活でした。
まだ終わっていません。
この歳で流石に振り出しはきついですが、その目が出れば
喜びはしませんが自主的に戻ってみせます。
振り出しに戻ってから2マス目で終わるかもしれないし、
戻ったところで終わるかもしれません。
でも、終わってたまるか。
その気持がだいじです。
大事との意味もありますし、栃木弁のそれの意も兼ねて
ひらがなです。
ここから先は
キックボクサーな日常と、立嶋な日常
100戦してこれまでの減量や試合にまつわる客席からは 感じることのできないことなどを 綴れたらなと思います。 なんの参考にはならないけれ…
これがなんのことやらか、ようやく 理解しました。 どうもです。 頑張ってホームラン打とうと 思います。