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24歳になるまで彼氏ができなかった私が自己分析してみた

24歳になるまで彼氏ができなかったことが私のコンプレックスでした。

「最後に彼氏いたのいつ?」なんていう質問の時間が苦痛で苦痛で…。大して仲良く無い人には適当にごまかしていました。

彼氏はできませんでしたが、それなりに(?)恋愛はしていました。

過去の恋愛で一番長く好きだった人は、中学校の一つ上の先輩でした。
両思いだった事もお互い気づいていたし、周りからも冷やかされていましたが、思春期の難しい時期で周りからの目も気になり、付き合う事もなく、先輩は卒業。
残された私はズルズルズルズル引きずってしまい、気がついたら高校生活のほとんどの間も先輩の事を忘れられずにいました。

…。

はああ、もったいな〜い!私の貴重な青春時代を拗らせた恋で終わらせてしまいました〜!!

高校時代もかっこいいな〜と思う人もいたし、メールのやり取りをしていた男の子もいたけど、好きという感情は当時中学の先輩にしか持ったことがなく、しかもそれが自分の中で強烈だったので、これを超えない気持ちは恋ではないと勘違いしていました。

そんなこんなで、中学の先輩の事を忘れかけたころの高校の後半は男性アイドルにハマり、一般男性は眼中になし。うん、拗らせてる〜。

大学は女子大に通っていました。
さて、大学デビューです。
サークルには入らず真面目な部活に入部。部活には女子だけ。男性はおじいちゃん先生のみ。

男性との出会いはもっぱら合コンでした。

もー、合コンに何回行った事か。
場数をこなすと、合コンの楽しみ方を覚え、合コン仲間の女友達とはいかに場を盛り上げるかに重点を置き、男性からデートに誘ってもらえる技も身につけました。急なキャラ変。

デートに行くのもどこかゲーム感覚。
一緒に映画観て、食事したら満足。
何か違ったと言い、はい次へ。

わざわざ2県移動してまで会いに来てくれた男性がいました。21歳のときのこと。珍しく何度かデートを重ね、あれ?付き合えるかも?と思った矢先。デート終盤に彼から、

「掴みどころがないって言われたことない?」と聞かれました。
本当にいきなり。

「私AB型だから、何考えてるか分かんないって時々言われるよ〜」
なんてヘラヘラ答えましたが、相手は医学部生。血液型は性格と関係ないとバッサリ。

「何考えているか分からないというより、一緒にいると、地面揺さぶられる感じがする。」と言われてしまった。

地面揺さぶられる??

この話は次会った時にちゃんと話そう、と言われその日は帰宅しましたが、彼と会ったのはその日が最後でした。
結局答え合わせができず。

でもこの言葉が私を変えました。

地面揺さぶるって何なのか。
付き合える直前まで行ったのになぜ終わってしまったのか。

自己分析。とにかく分析。
ちょうど大学3年生の冬、就活が始まった頃です。

私が出した答えはこうでした。
私に彼氏ができない理由。

「わたしは恋に恋している」

恋への憧れが強いあまり、恋をしている自分を楽しんでいることが分かりました。

自分がラブストーリーの主役で、目の前のの男性はそれを叶えてくれる人。

目の前にいる男性に強い興味を持っていないことが分かり、愕然としました。自分はなんて薄情な人間だ。

思えば、中学時代の先輩へは一緒にいるうちに、徐々に徐々に好きになり、もっと彼のことが知りたい、話したいと思い、それが好きという感情に変わっていました。

あの時は確かに相手と向き合っていた。

でも先輩が卒業してからは、相手の事情も考えず、好きという感情を忘れたくなくて、ただただ思い続けた。
それはまさに、恋に恋している状態だったと思います。

大学生になり、恋愛指南書を読み漁り、テクニックだけは習得し、デートで披露する。
相手のどんなところに惹かれているのか、
愛されたいと思っているのか、
自分でも見失っていました。
恋愛っぽいことをしているのを楽しんでいただけでした。

地面を揺さぶられていると言った彼も、そんな私に違和感を覚えたのでしょうね。
好きって素振りは見せるのに、興味を持たれていない。

それからもう一つ私には大きな欠点が。
私は他人に心を開くといことが苦手でした。感情を表に出す事も恥ずかしいと思っていました。相手は私の事を知ろうとしてくれているのに、わざと心を閉ざして、自分の考えを出すことを避けていました。
これは恋愛に限らず、人間関係全般においてです。

幸いにもそれに気が付けたのが就活のとき。何度も面接で自己PRをするうちに、カッコつけている間は相手は私に興味を持ってくれないということが分かり、自分の殻を破ることを就活では意識し、苦手だった自分の感情を表情することに徐々に克服することができました。

それから社会人になり、初めての彼氏がようやくできました。
彼は元々仲の良い同期で恋愛に発展するなんて予想もしていませんでしたが、仲間内でも盛り上げて、気遣いができて、彼を知るうちに惹かれていました。
お互いがお互いを必要としているのが分かり、その恋は成就しました。

彼とはお別れしてしまいましたが、ようやく私は恋というものを知りました。

当たり前のことですが、恋愛は一人ではできません。相手がいてこそ、恋愛になります。その相手の気持ちに興味を持てない、あるいはそんな自分を見失っているうちは恋愛にはなりません。

恋愛で拗らた自分から学びました。

恋愛に関して、戻れるなら高校生から戻りたい!と思う事もありますが、今の夫と出会えたのも過去の恋から学んだことから繋がっていると思っているので、あの時間も無駄では無かったと納得しています。

ちなみに、中学の先輩とは20歳の時に再会し、一度だけデートをしました。始めはぎこちなかったのですが、昔の思い出を話して、楽しく終わりました。
社会人になっても、共通の知り合いの結婚式で再会し、みんなでワイワイできて楽しかったな〜。

母経由で、彼も最近結婚したことを知り、私の過去の恋愛は無事に成仏されました。

最後に。
24歳まで、彼氏いない歴=年齢が私のコンプレックスでした。でも今振り返るとそんなことで悩む必要はなかったなと思っています。

周りにどう言われようと、経験が無くたって、自分の価値は下がりません。
もし私と同じように悩んでいる方がいたら、自信を持ってほしいし、自分の心と体を大切にしてほしい。
そして、嬉しい!楽しい!という感情はどんどん出してほしい。

自分の好きに素直になってほしい。

芯のある女性が一番輝いていると思うから。

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