【中学生にも分かるニュース解説!2023/7/31(月)】8月の食品値上げ、パック牛乳など1102品目 7カ月ぶりに減少、ラッシュから「一服」
今日のニュース
アスパラガスtのニュース解説。
今日は、8月の食品値上げ、パック牛乳など1102品目 7カ月ぶりに減少、ラッシュから「一服」
について解説します。
今日の復習教材
地理・・・食料自給率
公民・・・インフレーション
スタグフレーション
<地理の観点から>
今日は食料自給率の観点から復習していきましょう。
食料自給率・・・食料の国内消費に対する国内生産の割合を示したもの
つまり、食料自給率が低いほど、外国産の食料に頼っているということになります。
日本の食料自給率って何%くらいか知っていますか?
食料自給率には何パターンか考え方があるのですが、今回はカロリーベースで出された自給率の参考値を紹介しておきます。
日本の食料自給率(令和3年度)=38%
です。
つまり、私たちは日々の食事の62%は外国産の食料で補われていることになるんですね。
<公民の観点から>
さて、次は公民(経済)の観点から少し。
物価が下がることをデフレーション(デフレ)と呼び、
物価があがることをインフレーション(インフレ)と呼びます。
物価が下がる状態ってどんな時だと思いますか?
「物価が下がる」を具体的な場面で言い換えると、
「給料が下がってしまって、モノが高いと買えない。
物の値段を下げないと誰も買ってくれない。
だから、物価が下がってしまう」
ということになります。
会社の給料が下がるということは、
その会社も上手くまわっていないということになりますよね。
つまり、あまり良い状態ではありません。
では、逆に「物価が上がる」を具体的な場面で言い換えると、
「給料が上がって、モノが多少高くても買える。
モノの値段を上げても、誰かは買ってくれる。
だから、物価が上がる」
ということになります。
会社の給料が上がるということは、
その会社は上手く回っているんですよね。
つまり、日本の国内としては良い状態です。
まとめると、
日本の経済が悪い状態の時はデフレの状態が多くて、
日本の経済が良い状態の時はインフレの状態が多い
と言われています。
物価上昇がこれからも続く、でも・・・
さて、ここまで復習をして、今回のニュースを見ていきましょう。
家庭用を中心とした飲食料品のうち、8月に値上げする品目数は1102品目となったみたいです。
前年8月は2516品目が値上がりしていたみたいで、それと比べると少しから約4割の水準にとどまっていますが、値上げ商品があることには変わりないですね。
値上げされる食品は、乳価改定の影響を受けてパック牛乳やヨーグルトなど乳製品のほか、だし製品など調味料やジュース、シリアル製品、駄菓子など私たちの生活に欠かせない日用品となっています。
値上げをしているということは、インフレーションの状態です。
つまり、一般的な理論でいくと、経済としては良い状態なはずです。
ですが、
記事にもあるように我々の生活が良くなっているというよりは、
値上げで厳しい状態が続きそうですよね。
これはどういうことかというと、
給料はあまり変わっていないけど、
値上げの状態が続いてしまっているんです・・・
なぜかということを、
今日は「食料自給率」の観点から探究していこうと思います。
食料は我々が生きていく上で絶対に必要なものなので。
先ほど説明したように、
日本の食事の約62%が外国の食料です。
これを言い換えると、
外国の経済状況が日本に影響するということになります。
例えば、現在、外国では異常気象が起きています。
先日のニュース解説に載せましたね。
これで外国の農産物が大不作になったら、
もちろん少ししか収穫出来ないわけですから、
その作物の価格は上がりますよね。
値上がりしたものを、日本が輸入するわけですから、
もちろんお金が余分にかかることになります。
すると、日本の物価は上がります。
こうやって、日本で働く人たちの給料に関わらず
物価があがるということもあるわけです。
これは少し応用ですが、この状態を経済用語で
スタグフレーション
と言います。
このスタグフレーションの状態は、
私たちが生活する上では苦しいですよね。
どうにか給料が上がるように
打開策を開ければよいのですが、
なかなか上手く進まないようです。
まとめ
さて、今日は「月の食品値上げ、パック牛乳など1102品目 7カ月ぶりに減少、ラッシュから「一服」」のニュースを見ていきました。
値上げはゆるやかにこれからも続くようです。
私たちの生活に密接に関わっている問題だけに、
しっかりと注視していきたいところですね。
地理・・・食料自給率
公民・・・インフレーション
スタグフレーション
私たちが中学校で学ぶことを基に考えていくだけでも、
とても深く考えられるテーマです。
みんなが学んでいる社会科授業は、
実際の社会とこうやってつながっています。
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