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縄跳びが跳べない子への工夫

体育・運動あそびの指導者をしていますが、縄跳び下手くそです。
一瞬で子ども達に追い抜かれます。見本で数回ジャンプしただけで息切れします(泣)

でも、指導しています。運動が苦手な先生・保護者の方、参考にしてみてください。
あくまでも私の指導方法なので、こんな考え方もあるのだなぁっと。

  • ゆっくり数える

  • 爪先側から始める

  • アイテムを作る

この3つがポイントです


何跳びから始めるか

1人用の短縄(縄跳び)に挑戦する時、何跳びから始めますか?
「はぁ?何言ってるの?」「前回し跳びから‼︎」と思われるかもしれませんが、決まりはありません。
考え方はこのリンク記事と同じ

長縄を縄跳びの導入で行っています

短縄だと子ども自身が縄をコントロールしますが、長縄だと大人がコントロールできます。
コントロールしたいので長縄から始めています。

もう、この段階では縄でなく長い棒でも構わないのです。なんせ当たらないようにしただけです。
なので、長縄を回すのでなく動かすだけです。上下(縦)の動きと前後(横)の動きにしています。
上下(縦)の動きは、踏切やシャッターのように上下に動くだけ(ロンドン橋落ちた)見いたいな感じ。
前後(横)の動きは、長縄を持っている人にしたら左右の動きです。大波小波ではなく、超巨大な波です。数メートル歩いて動かします。子ども達が自分の方に長縄が向かってきたら走って行ってジャンプ。追いかけられないようにする。
両方体験したら縦と横の動きを合わせてゆっくり四角の形に動かします。大人は数メートル歩いて長縄を動かします。

そんな感じで縄に当たらない事を体験させます。縄を動かす大人、少ししんどいです。

長縄、子ども達にも回す役をさせます。

きっかけは、わざと引っかかって楽しむ子。一緒に回してみたらいい感じ。
こんなタイプの子は短縄で苦労しそうだし、腕の使い方の練習にもなって一石二鳥。

友達同士で自分達の短縄を使って長縄ごっこをしたり、透明長縄で跳ぶ役も作ってみたり。
なんかそれっぽいタイミングでジャンプしていました。


1人用では「走り跳び」「歩き跳び」から始めます

理由は「出来ないと思わせたくない」からです。
それと、縄跳び抜きで「走る」と「両足同時にジャンプ」どっちが簡単か。走る方が簡単。
「回す動作」と「踏まないようにする動作」を2つ同時にするのは難しい。

「走り跳び」は「走る」と「縄を回して跳ぶ」の2つの要素があると考えて、「走る」事をメインにして「縄を回す」事をおまけ程度にします。
「走ってゴールするまでに、せっかく縄跳び持ってるから2〜3回位は回してね」って程度です。もうほとんどの時間・距離は足に絡まったまま変な走り方をしています(笑)

何も2歩に1回のリズムで回すなんて求めていません。走りながら何回か縄を回す事ができたら「はい、出来た‼︎」
足に絡まっていると鬱陶しいので、解きたくて足の動かし方に工夫が入ります。跨ぐように足が上がり始めます。
前回し跳びより足が地面に着いている時間が短いので、引っ掛かりにくはず。

運動量も確保できるので、走り跳びから始める時があります。



前回し跳び

両足同時にジャンプが出来るかどうか。同時にジャンプ出来ない子は両足でジャンプ出来るようにしましょう。大人と向かい合って両手を繋いでジャンプするなどして、ゆっくりしたリズムから徐々にリズムを早くしたり、縄なしでの体験を多くしてみてください。

よく見かけるパターンでは

  • 縄を速く回している

  • お尻の方で腕が伸び切る

  • 縄が頭上の時にジャンプしている

  • 両手の幅が狭い

って感じでしょうか

肘をこうして、手首をこうして、このタイミングでジャンプして・・・。口で説明してもなかなかスムーズに出来る事は少なく、跳べないから楽しくなく嫌になっていく。
これを回避したい‼︎ 出来ている気分を味わってもらいたい。

ゆっくり数える

もう、みんな速く回し過ぎ。そんな一瞬のタイミングをジャンプで合わせるのは初心者には難しい。なので、「い〜〜〜ち」「に〜〜〜い」「さ〜〜〜ん」と子どもの横についてゆっくり数えます。「上〜」「前〜」「下〜」「跳ぶ〜」「後ろ〜」「上〜」から始めても良いかと思います。
次に爪先側から始めると一緒に行うのをオススメします。

爪先側から始める

縄が速いから難しい。なら速く動く前に跳んでしまうって事で、縄のスタートを爪先側にして、ジャンプして回す。ジャンプして回す。の繰り返しにしてみる。
跳ぶ前に爪先の前で縄を止めてからジャンプをするのです。少しずつ前に移動します。
お尻の所で腕が伸び切ると動きが止まり、そこからビュンと回すのを回避するのが目的です。
前のゆっくり数えると一緒に行うのをオススメします。

アイテムを使う

そもそも縄が思ったように動いてくれない。捻れる。両手の間隔が狭い。
これをなんとかしたい。塩ビ管を加工して

可愛くないので塗装をしてみました

スターウォーズのライトセーバー?
ガンダムのビームサーベル?
この後にピンク色も作りました♪

珍しいのもあって使ってくれました♪♪

「ゆっくり」「爪先側から」「アイテムを使って」みると、ゆっくりですが続けて跳べました。跳ぶ度にこっちを見てニコッとされると、作った甲斐がありました。

跳べない子用なので、すぐに不要品に・・・。


縄なしの棒だけ縄跳び」でも「透明縄跳び」でも「縄跳びリズム体操」でもいいと思います。
縄跳びが跳べない子の運動量を確保してください。引っかかったら座るってのは止めてもらいたい。練習の時間を奪ってしまっています。

今回紹介したアイテムは跳べない子用です。手首の動きを使わずに回すので上手な子には適していませんのでご注意ください。

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