やらかしの原因は両親も祖父母も末っ子から来ているのではないかという仮説。

僕は末っ子だ。さらに加えると、
僕の両親と祖父母は全員末っ子だ。
そのせいか、家族はみんなゆるい。

親父はすごく年の離れた末っ子だし、
母親も長男とは７歳くらい差がある。

そんな訳で僕は30代だけど、
祖父母はほとんど明治生まれだった。
そう僕の祖父母は
「長男が仕切る時代」を生きていたのだ。

もちろん父や母の時代にも名残がある。
長男が仕切るのが当たり前の時代に、
年の離れた末っ子がいたらどうする？長男よ。

末っ子、戦力外。

そう、僕の両親祖父母は、
法事やなんかしらの家の行事、
つまり、大人の階段を登るような行事は、
何もしなくてもキチンと終わっていたのだ。

法事だってなんだって、順番は最後。
そう、大人ルールを知っておく必要がなく、
お焼香だって真似ればオールオッケーなのだ。

結果、
両親祖父母、全員末っ子。
ポッカーン。全員総ポカン。

全員総ポカンの中で育てられた僕は、
ポカンエスト 末っ子 イン マイファミリー。
とでも申しましょうか、横文字で。

縁結びの神社に通って、お漏らしのようなやらかし。
を読んだらわかるけど、
僕はルールがあることに滅法弱い。
ルールがないものはガンガン進むのに、
ルールがありそうなものは途端に不安。
超絶ビビリ。なぜかって？

大人として然るべきことをわかっていないことを
わかっているからドキドキするのだ。

冒頭にも書いたけど、僕の家族はゆるい。
末っ子のせいかみんな飛んだ家族だった。

明治生まれの祖父母の朝食は
トーストとミルクティーだったらしい。
当時で考えたら超どハイカラ。
両親はアパレルだったので時代的に飛んでる。

肩パットの上下スーツが定番だった参観日に
ジーパンとTシャツで長い髪を巻いてくる母。
激動の昭和にVERY妻みたいな母。

遅刻が多いと小学校の先生に言われた時は、
「私も起きれないんでねぇ...」と訴える母。

ゆるい、ゆる過ぎる。

父は毎日ビールを１ケース飲んでいた。
加えてびっくりするほど料理が上手くて、
昭和の破天荒さに厳格さを引き算した父。
スーツを着てる所は数回しか見たことがない。

ゆるい、ゆる過ぎる。

大人の階段を登ったことがない家族が
仲良く身を寄せ合ってしまったから、
フリースタイルな家族が作られた。

そう、なんとなく責任感が希薄。
無責任ではないのだ、希薄なのだ。

何度も言うが、僕は丁寧に生きている。
どちらかと言うと几帳面だと思う。

だけど
遺伝子レベルで刷り込まれた末っ子脳、
故に
危険予測と危機回避能力が著しく低い。

この間はTシャツが前後逆のまま、
首詰まりまくりのまま美容室に。
その前はパンツが裏表逆なのに気が付かず
まさかの母親に指摘される始末。
今月は3回社会の窓が開いていたし、
風呂上りは必ず背中が拭けていない。

先日は自作の鍋が美味過ぎた、結果、
まさかの食べ過ぎでリバース。

末っ子は今日も元気です。