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【絵本レビュー】 『そらまめくんとめだかのこ』

作者:なかやみわ
出版社:福音館書店
発行日:2000年9月

『そらまめくんとめだかのこ』のあらすじ:


そらまめくんたちが、広場にできた水たまりで遊んでいると、迷子のめだかのこに会いました。小川までどうやったら帰れるでしょう、そらまめくんたちは、知恵を絞って考えます。さて、どんなことを考えたのでしょう。

『そらまめくんとめだかのこ』を読んだ感想:

読み始めて息子が最初に覚えた言葉は「たからもの」。「ぼくのベッドもたからものだからだれもつかえないの!」と宣言。しまった、本の選択間違えたかなと思いつつもすでに始めてしまったのでやめることはできません。自分のベッドが濡れるのが嫌で友達のベッドに乗ろうとするそらまめくん。一体この絵本は何を伝えようとしているんだ、と思い始めた時転機が来ました。そっか、子供って大人の価値観を押し付けちゃダメなんだ。「シェアすることはいいこと」ではあるけど気持ちのこもっていないシェアは自己犠牲。自己犠牲ばかりがいいことではないし、何が自分にとって大切か知ることと、大事なものを守りたいという気持ちを育てることも重要なんだ。そうやって自分のことが大切にできる子は、きっと友達のことも大切にできる。そう信じている。

『そらまめくんとめだかのこ』の作者紹介:

なかやみわ
1971年、埼玉県生まれ。女子美術短期大学造形科グラフィックデザイン教室卒業。企業のデザイナーを経て、絵本作家になる。 主な絵本に「そらまめくん」シリーズ(福音館書店・小学館)、「ばすくん」シリーズ(小学館)、「くれよんのくろくん」シリーズ(童心社)、「どんぐりむら」シリーズ(学研)、「こぐまのくうぴい」シリーズ(ミキハウス)など多数ある。愛くるしく魅力的な登場人物を描いた絵本作品は、子どもたちの絶大な支持を受けている。


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