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【絵本レビュー】 『ぼくしんかんせんにのったんだ』

作者:わたなべしげお
絵:おおともやすお
出版社:あかね書房
発行日:1981年2月

『ぼくしんかんせんにのったんだ』のあらすじ:


くまたくん一家は新幹線にのって、遊びにいくことになりました。旅の楽しさがいきいきと伝わってくる絵本です

『ぼくしんかんせんにのったんだ』を読んだ感想:

うちにはなぜかくまたくんシリーズが何冊もありました。私が小さい頃って、新幹線がすごく憧れの乗り物でした。今みたいにすごい〇〇系ではありませんでしたが、鼻の細い白と青の車体は今までになく洗練されて見えて、飛行機に勝るかっこよさがあったように思います。車内で食べるお弁当もまた格別で、普段よりたくさん食べられたものでした。
もっと早くてかっこいい電車がある今、そして飛行機で海外へ行くことが当たり前になっているヨーロッパで、くまたくんの興奮ぶりがわかるのかなという懸念も何処へやら、この本を読んだ後は「電車でお弁当を食べたい」とか「おばあちゃんと新幹線に乗ろう」と息子だけでなく、お友達からも嬉しいコメントがありました。くまたくんは、いつの時代でも子供たちの感動を呼び起こしてくれるんですね。

『ぼくしんかんせんにのったんだ』の作者紹介:

わたなべしげお
1928年静岡県生まれ。慶應義塾大学卒業。アメリカのウェスタンリザーブ大学大学院をおえ、ニューヨーク公共図書館児童部に勤務後、慶應義塾大学文学部図書館学科教授を経て、フリーな立場で子どもの本の仕事に専念している。「もりのへなそうる」「とらっくとらっくとらっく」(以上福音館書店刊)などの創作作品の他、訳書多数。2006年没。


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