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【絵本レビュー】 『ゴムあたまポンたろう』

作者/絵:長新太
出版社:童心社
発行日:1998年3月

『ゴムあたまポンたろう』のあらすじ:

ポンたろうは、頭がゴムでできている男の子。山にポンとぶつかって、ボールのように空を飛んでいきます。あっ!下にはトゲいっぱいのバラの花園が…。ゴムあたまポンたろうのせかい1しゅう、そらのたび。


『ゴムあたまポンたろう』を読んだ感想:

山にぶつかったり、大男のつのに当たったりしてどんどん跳ね飛んでいく不思議な男の子の話です。毎回飛ばされて次の場所へ行くので、一体いつ休めるんだろうと心配になりますが、ポーンと飛んで行く感じが子供の頃ソフトボールで長打のヒットを出した時の感触が思い出され、なんだかスッキリするのです。

この絵本が私を連れて行ったのは、お祭りの縁日。スーパーボール掬いが好きでお祭りの度にしたので、うちには結構たくさんありました。すごく硬いのに弾力性があり、平らな地面に投げつけるとポッという軽い音とともに空高くにまっすぐ登って行くのを見るのが、とても好きでした。いろんな色、いろんな大きさのスーパーボールを箱に入れて、玄関でその箱をひっくり返し、ボールがあっちこっちに飛び回るのを見るのも楽しかったです。

ゴムあたまポンたろうの頭をバウンドさせたら、どんな感触なんでしょう。

『ゴムあたまポンたろう』の作者紹介:

長新太(ちょうしんた)
1927年東京生まれ。蒲田工業高校卒業。「おしゃべりなたまごやき」(福音館書店刊)で文芸春秋漫画賞、国際アンデルセン賞国内賞、「はるですよふくろうおばさん」(講談社刊)で講談社出版文化賞受賞。「たぬきのじどうしゃ」(偕成社刊)「みみずのオッサン」(童心社刊)などの作品がある。


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