【絵本レビュー】 『よっちゃんのやりたいことてちょう』
作者／絵：Colorful_n
掲載：絵本ひろば
発行日：2017年12月
『よっちゃんのやりたいことてちょう』のあらすじ：
『こどもなんか やめてやるーー！』
やりたいことがいっぱいある、よっちゃん。
だけど、”まだこどもだから”できないことばかり。
「どうしてダメなの！？」
おこったり、ないたりするよっちゃんに、
おかあさんがとった行動とは・・・。
『よっちゃんのやりたいことてちょう』を読んだ感想：
子供の頃作家になりたかった。大きな窓の前にある大きな机に座って、一日中物語を紡ぎ出している。私の頭の中には物語が詰まっている。そう考えていた。
「インディジョーンズ」を見て考古学者という職業を知った。毎日古代のものを眺め、何千年も前に生きていた人たちの生活や環境を探り出す。なんて素敵な職業だろうと思った。
あの時はなんでも可能なような気がした。でもどの夢も現実的な大人に反故にされてしまった。「夢じゃ食べていけないのよ」が両親の決まり文句だった。
大学を出て普通の会社に普通に努めようとしたけれど無理だった。どこへ面接に行っても場違いな気がして、７３枚も書いた履歴書も無駄となった。
今親になって息子を見ながら思うのは、この子は何になりたいと思うのだろう、ということ。彼がやりたいことを語ってきてくれるとき、私はちゃんと聞いてあげられるのだろうか。「夢」として片付けてしまう頭がカチンカチンの母親にはなりたくないのだけれど。
『よっちゃんのやりたいことてちょう』の作者紹介：
Colorful_n
「着色した紙」&「のり」で絵本を制作しています。
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