【絵本レビュー】 『へんしんマジック』
作者/絵:あきやまただし
出版社:金の星社
発行日:2008年9月
『へんしんマジック』のあらすじ:
かっぱくんが、ふしぎな箱でマジックをやります。何かを入れて呪文を唱えると、思わぬものに変身しちゃいます。
『へんしんマジック』を読んだ感想:
最近うちの四歳児がマジックにはまっていて、会う人会う人に親指が切れちゃうマジックとか、肘に挟んだ指がどんどんなくなっていくマジックなどをして喜んでもらっています。面白いなと思うのが、人差し指よりも中指を出す方が楽らしく、最後に残った一本が中指ということがしばしばで、親としては見ていた人が起こったりしないと良いなとハラハラしているのですが、今の所笑って済んでいます。(ドキドキ)
旦那がそれを見て張り切って、次々とさらにくだらないことを教え二人で大受けしてるのを私は冷めた目で見ているのが現状です。旦那が息子と遊んでいるのを見て喜ぶべきか、アホが二人になることに怯えるべきなのかは、未だ決めかねています。
私の最初のマジック体験は何と言っても「奥様は魔女」。マジックというよりは魔法ですけれどね。父がどこからか日本語版を見つけて来てテレビの代わりに見せてくれました。子供ながらにとても面白くて、毎日夕飯の後にちょっと見れるのが楽しみでした。サマンサみたいに口を左右に動かしてみたりもしましたっけ。もちろん私には何も起きませんでしたけれど、私の両親は魔法使い出なかったのであまりがっかりはしませんでした。
主人公のサマンサ自身もとても可愛らしくて、「こんな人になりたいな」と初めて憧れた人かもしれません。実際主婦になってみると、毎日こんなにきちんとしていられないし、家のことを何でもかんでもしてこんなにニコニコしてま全然いられません。唯一の共通点は、息子がコウモリに変身して飛べる(つもり)ことと、マジックができることでしょうか。
これから息子のお迎えがあるのですが今日は一日雨で、口を動かしたら私の周りだけ雨が上がらないかななんて、外を見ながら私は密かに願っているのです。
私は切れた親指くらいが精一杯ですが、マジックショーを見るのは大好きです。デビッド・カッパーフィールドなんていう有名なマジシャンもいましたね。飛行機などの大物を消すなんて、聞いただけでワクワクしたものです。トリックを暴いてやろうなんて野望は全くありません。ただ見ているだけで楽しいし、いとも簡単にやってのけるその優雅さには本当に頭が下がります。
みなさんはどんなマジックが好きですか。
『へんしんマジック』の作者紹介:
あきやまただし
1964年東京生まれ。東京芸術大学デザイン科卒業。 「ふしぎなカーニバル」(講談社刊)で講談社絵本新人賞、「はやくねてよ」(岩崎書店刊)で日本絵本大賞受賞。NHKでおなじみのアニメ「パンツぱんくろう」の作者。 「まめうし」シリーズ(PHP研究所)、「たまごにいちゃん」シリーズ(鈴木出版)、「へんしん」シリーズ(金の星社)など絵本作品多数。全国各地で開催する絵本ライブも人気を博しています。